もうすぐ勇者に倒される邪悪な皇帝として転生したようです

はやまさくら

神様はフリーダムな方のようです(脚本)

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〇巨大な城門
侍従ハルト「10分ほど時間を巻き戻しました。 これで大丈夫です」
バナナンⅢ世「君、すごい魔法使いだね?」
侍従ハルト「ええ、転生の際に、 神様がスキルを選ばせて下さったので」
侍従ハルト「神様に「お前、厚かましくない?」と 制止されるまで取得しておきました」
バナナンⅢ世「オレは何のスキルを取得したんだろう? 思い出せないんだよね」
侍従ハルト「・・・多分、ロクでもないスキル構成だと 思いますよ?」
バナナンⅢ世「オレもそう思う! 勇者も返り討ちにできるかな?」
侍従ハルト「うーん、 それは神様(ゲームプロデューサー) 次第かなぁ」
侍従ハルト「あ、そうそう。 陛下は勘違いしているみたいですけど、 ここは「ドラコン2」の世界なんです」
侍従ハルト「無印じゃないので、 生前の知識はあまり役に立ちませんよ」
侍従ハルト「続編は僕たちが死んだ後に 発売されたみたいなので・・・」
バナナンⅢ世「うわっ、出た! ゲーム内異世界転生モノのお約束!」
侍従ハルト「だから、そんなに勇者を 恐れなくても大丈夫ですよ。 ・・・多分」
バナナンⅢ世「だったらいいなぁ。 心置きなく諸国漫遊できるよ」
神様(ゲームプロデューサー)「残念ながら、バナナンさん。 あなたがラスボスなのは変わりません」
神様(ゲームプロデューサー)「じゃないと、この作品が タイトル詐欺になるでしょ?」
侍従ハルト「うわっ、神様からのお言葉だ」
侍従ハルト「・・・やはりラスボスみたいですよ?」
バナナンⅢ世「えー、やだー」
侍従ハルト「まあ、気を取り直して行きましょう!」

〇ヨーロッパの街並み
バナナンⅢ世「わ~、城下町だ。 ちょっと買い食いしてもいい?」
侍従ハルト「ええ、どうぞ」

〇ヨーロッパの街並み
店主「おっ、バナナン様じゃないですか。 おひとつ、どうですか?」
バナナンⅢ世「チョコバナナだ! いいね、2本もらうよ」
店主「毎度あり~」
バナナンⅢ世「はい、ハルトも食べて」
侍従ハルト「ありがとうございます」
侍従ハルト「・・・やはり、バナナお好きなんですね。 前世の死因なのに」
バナナンⅢ世「嫌いじゃないよ?」
侍従ハルト「・・・・・・」
バナナンⅢ世(えっ、なんでそこで神妙な顔するの? 一体バナナに何の秘密が・・・)

〇黒
  続く

コメント

  • 神様(ゲームプロデューサー)www
    この空気感、もうヤミツキになってしまいました。そして、音読さんのシュールさが笑いを増幅させてますね!

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