エピソード3『梅沢、頑張ります!』(脚本)
〇川沿いの公園
梅沢は、ベアからレクチャーを受ける事にした。
どうしたらベアのように立ち振る舞えるのか?
梅沢「・・・オマエ、じゃなかった『ベアさん』! お、俺に教えてください。俺もオマエみたいに、な、なれるかな?」
高田さん「今日も可愛い顔してるわね♪ 可愛いベアちゃんを見てると、今日も1日、私も頑張らなきゃ! って思えるの」
ベア「わんわんベア♪」
梅沢「え?」
高田さん「わんちゃんなのに、ゴミ拾いもするし、もう、 ベアちゃんは世界一かしこ可愛いわんちゃんだわ!」
ベア「はぅ、わんわん♪」
高田さん「じゃあ、またね、ベアちゃん♪」
ベア「わぅーんベアよ♪」
知らないおばちゃんが去っていった。
梅沢「・・・ベア、さん? 今のいったい、」
・・・・・・・・・
ベア「・・・『犬の呼吸』、だよ。梅ちゃん」
梅沢「・・・・・・え?」
〇公園のベンチ
『犬の呼吸』とは、
犬になりきる呼吸の仕方だと、ベアは言った。
そして梅沢には、
・・・ある呼吸法がすでに出来かけている。
と、ベアは梅沢に話した。
梅沢「いったい、何の事なんだ? 俺も何かになりきる事が出来るって言うのか?」
梅沢「・・・うーん、」
辺りが何か騒がしい。
金井田「どけっ!!」
高田さん「待って! 私のお金返して!」
梅沢「さっきのおばちゃんが、スリに! た、助けなきゃ!!」
金井田「うぉ! ちぃせぇワンコロが足に!」
梅沢「おばちゃんの財布、返せよ!」
金井田「どけっ! この、クソ犬が!!」
梅沢「きゃうーん、」
ベア「よく頑張った。あとは僕に任せて」
金井田「あ? やんのかこのトイプー! って、ご、ゴ!! ゴリ!!!!」
バキッ!! ゴキッ!!
梅沢「・・・だ、大丈夫か? オマエ、」
・・・・・・・・・
ベア「イテテ、あ、もちろんさ! 心配してくれてありがとう、梅ちゃん♪ そ、それより、梅ちゃんこそ、」
梅沢「・・・よ、良かっ、」
ベア「梅ちゃんっ!?」
高田さん「ありがとう! ありがとうベアちゃん! 本当に、本当に、」
そして、
・・・梅沢の意識が徐々に遠ざかっていった。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
〇綺麗なリビング
そして、
ベアに抱き抱えられて、梅沢は無事、宝田家へと帰ってきた。
・・・・・・・・・
ベア「・・・目、覚めた? どこか痛いところない?」
梅沢「助けてくれてありがとう。 オマエ、じゃなかった。・・・ベアくん」
梅沢「ほんと、ありがとう♪」
ベア「いいよ、気にしないで。 ・・・梅ちゃんが無事でほんと良かった!」
梅沢「・・・俺さ、」
梅沢「呼吸法とか、よく分かんないけど、 1つ、・・・目標が出来たんだ」
ベア「それって、僕が聞いてもいい事?」
梅沢「うん」
梅沢「俺、・・・やっぱり、オマエみたいになりたい!」
梅沢「・・・上手く言えないけど、 ・・・オマエみたいなカッコいい生き方したいな、って」
ベア「・・・そっか、」
梅沢「うん。 俺、・・・オマエ目指してもいい?」
ベア「・・・いいよ。 じゃあ、そろそろお父さん帰ってくるから、食事の準備しようか?」
梅沢「よぉーし、目標はベア! 最強のベア! うぉぉおおおおおおおおおおお!!」
・・・・・・・・・
喜び、宝田が帰って来るまで家の中を駆け回っていた梅沢なのでした。
良い話だなぁ…良い話なんだけど!w
何かこうゴリラと犬ってなんだったっけ?という疑問が頭から離れなくなるw
それにしてもベアちゃんの格好良さよ。梅ちゃんも真っ直ぐでイイね!( ̄▽ ̄)