show you

えまのん

エピソード1(脚本)

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〇刑務所の牢屋
コウジ「・・・」
コウジ「・・・ここは・・・?」
タマリ「ようやく気が付いたか・・・」
コウジ「ひえっ!!」
コウジ「な、なんですかあなたは!!!」
タマリ「おいおい、落ち着けよ」
タマリ「おれは警察だ」
タマリ「そしてここは牢屋だ。わかるか??」
コウジ「ろ、ろうや?」
コウジ「ってことは、俺は今捕まっているのか・・?」
コウジ「・・・なんでだ・・・?」
タマリ「まあ、捕まったといっても一時的なものだ」
タマリ「あくまで疑いだからな」
タマリ「今ここでその疑いを晴らすことができたなら」
タマリ「すぐにでもこの牢屋から出してやる」
コウジ(やけに高圧的な人だな・・・)
コウジ「な、なるほど・・・」
コウジ(まじで何も覚えてないな・・・)
コウジ「じゃ、じゃあ、僕は何をすれば・・・」
タマリ「なーに、簡単なことさ」
タマリ「これを飲めばいいんだ」
コウジ(・・・コーラかな・・・?)
タマリ「な、簡単だろ?」
コウジ(ほんとに簡単だ・・・)
コウジ「じゃ、じゃあ、いただきます・・・」
コウジ「グイッ」
コウジ「!!!!!!!?!?!?」
コウジ「オエェーーーーー」
コウジ「ゴフッ!ゴフッ!ゴホッ!」
コウジ「こ、これはっ・・!」
タマリ「んーー?おかしいなぁ」
タマリ「こんな人は今まで見たことがないなぁ」
タマリ「ほら、はやく飲んでくれよぉ」
コウジ「(なんだこいつ・・・!)」
コウジ「(い、いきなり・・・)」
コウジ「(醤油を飲ませてきやがった!!)」
コウジ「こ、この野郎っ・・」
タマリ「どうした、なにか変かい?」
タマリ「どちらかというと、変なのは君の方じゃないかと思うがね」
コウジ「な、なにを言って・・・」
タマリ「これは人が生きていくうえで必要な飲み物なんだよ」
タマリ「周りの人はみんな好んで飲んでいるよ」
タマリ「特に夏場は人気だね」
タマリ「塩分がとれるから熱中症対策になるって」
タマリ「・・・飲めないのは君くらいだよ」
コウジ「・・・え・・・」
タマリ「ほんとに覚えてないんだね」
タマリ「君の友達が通報してきたんだよ」
コウジ「友達・・??」
タマリ「うん」
タマリ「”俺たちの乾杯を拒むやつがいる”ってね」
コウジ「!!!!!」
コウジ(思い出した・・・)
コウジ(確か俺は、友達と一緒にキャンプに行っていた・・・)

次のエピソード:エピソード2

コメント

  • 読み進めていく途中でタイトルの意味にピンと来ました!😂
    確かに塩分を摂るのは大切な事だけど、醤油飲んだら喉乾いて仕方ないですよね!笑
    一体友人とのキャンプで何があったのか続きが気になります。

  • 混乱と恐怖しかない不条理な導入部、すぐさま引き込まれました。タイトルのshow youは醤油、警官のタマリは「たまり醤油」、コウジは「麹」だったんか。反転した世界の中で自分の正当性を主張することはほぼ不可能で絶望的ですよね。これからコウジがどうなっていくのか。

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