エピソード2(脚本)
〇海辺
三時間前
ホンジョウ「ガーハハーっっ!!なんじゃそりゃ!!」
シオハラ「おいっ!笑うとこじゃないだろっ!」
ホンジョウ「だってえ、だってよお」
ホンジョウ「あのサトウの事が好きだなんてよお!!」
シオハラ「うるさい!黙ってろ!」
ホンジョウ「ヒャッヒャヒャヒャッ」
ホンジョウ「大体よお」
ホンジョウ「あんな野郎のどこが好きなんだよお」
シオハラ「えっ・・・」
シオハラ「そ・・そりゃあ・・」
シオハラ「なんといっても・・あの・・甘いマスクが・・・」
コウジ「クスッ・・・」
シオハラ「おいっ!コウジ! お前まで笑ったなっ!」
コウジ「いやあ、ごめんごめん」
コウジ「でも、女性の誉め言葉に 甘いマスクは変かなあ・・・なんて・・」
シオハラ「だああああっっっっっ」
ホンジョウ「ヒュー、熱い男だねえ」
コウジ「あ、そろそろ肉が焼けるよ」
シオハラ「あっ!ほんとだ!」
シオハラ「おいしそうだなあ♡早く食べたいなあ♡」
(機嫌直すの早いな・・・)
ホンジョウ「よしっ! じゃあそろそろ乾杯といきますか!」
「オーケーイ!!」
シオハラ「じゃあ僕飲み物用意しまーす!」
シオハラ「ルンルン♪」
コウジ(・・・楽しい・・・)
コウジ(こんな日々が、いつまでも続いて くれないだろうか・・・)
コウジ(来年度はみんな就職して会社で働く・・)
コウジ(離れ離れになるのは寂しい・・・)
コウジ(だから今、この時を)
コウジ(存分に味わないと・・・)
コウジ(やば・・・なんか涙が・・・)
コウジ「ゴシゴシ」
シオハラ「ほーらコウジっ!コップだーして♪」
シオハラ「やっぱ夏と言えばこれだよねえ♪」
コウジ(・・・コーラか・・・)
コウジ「・・・あ、ありがとう!」
ホンジョウ「おい!俺にもくれよ!」
シオハラ「はいっ!どーぞ♪」
ホンジョウ「サンキュ!」
「それじゃあ・・・」
「カンパーイ!!!」
コウジ「!!!!!??!?!?」
コウジ「ゴホッ!ゴフッ!ゴホッ!」
コウジ(こ、これはっっっ!!!)
ホンジョウ「ゴクゴクゴクゴク」
ホンジョウ「かあああっっっ うまい!!!!」
シオハラ「やっぱりおいしいっっっ!」
シオハラ「あれっ、どうしたのコウジ! そんなにむせちゃって・・」
ホンジョウ「どうせ変なとこに入っちゃったんだろ!」
ホンジョウ「グビグビ」
シオハラ「ああそっかあ」
シオハラ「もー、コウジったら、 落ち着きがないんだからぁ」
コウジ「ははは・・・」
シオハラ「じゃあ気を取り直して」
シオハラ「もう一度乾杯しますか!」
ホンジョウ「そうだな!」
ホンジョウ「コウジ!今度はむせるなよ??」
コウジ「う、うん・・・」
シオハラ「よーし、それじゃあ・・・」
「カンパーイ!!」
シオハラ「ほらコウジ!今度こそ勢いよく!」
コウジ「ご、ごめん・・・」
コウジ「ちょっと・・・飲めそうにない・・・」
「・・・・・・」
コウジ「え・・・・・・」
シオハラ「もー何言ってんのさコウジ!」
ホンジョウ「相変わらず面白いやつだな!」
シオハラ「それじゃあ俺が飲ませてあげるよ!」
シオハラ「ほら、コップ貸ーして!」
シオハラ「口開けてー!」
ホンジョウ「イッキ!!イッキ!!」
コウジ「ちょ・・・やめ・・・」
シオハラ「拒まないで!!一気に!!!」
ホンジョウ「頼むぜー!!」
コウジ「ちょ・・・ほんとに・・・」
シオハラ「えーい!!!」
コウジ「!!!!!!!!!!」
コウジ「ゴホッ!!!ゴフッ!!!」
シオハラ「ちょっとコウジ?」
シオハラ「さっきから変だよ??」
シオハラ「全然飲んでないじゃん」
ホンジョウ「俺が抑えててやろうか???」
シオハラ「あ、よろしくー」
コウジ「やっ・・・」
コウジ「やめろおおおぉぉぉぉぉ!!!!」
「・・・・・・」
ホンジョウ「コウジ・・・・・・」
ホンジョウ「まさか・・・おまえ・・・」
〇黒
「「クサラザル」・・・か???」