2-3.話し合い(脚本)
〇教室
翌日の朝・・・
一人で登校した冴夜は、自身の席に座ると一人今後について考える。
王滝 冴夜(碓氷先輩の家に泊まった・・・♡ もう好きすぎるっ❤️)
冴夜の思考は、碓氷との関係についてだけだった。
惚気けたいくらい幸せな気持ちだった。
その時だった──
火神 竜也「冴夜ッ!!!」
王滝 冴夜「・・・・なに??」
火神 竜也「・・・ッグ!!!!(可愛いな!) 昨日、家に行ったが!! 冴夜はいなかった!!」
火神 竜也「・・・謝らせてくれッ!!!」
王滝 冴夜(・・・謝る、ね・・・ きっと、映画をドタキャンしたことだろうな・・・)
王滝 冴夜(・・・今は竜也のこと好きじゃないけど・・・ それでもドタキャンされたことを簡単に許せるわけない・・・)
王滝 冴夜(私の一日が潰れたんだから・・・)
王滝 冴夜(そういえば昨日の夢・・・? 『物語』の内容っぽいな・・・)
王滝 冴夜(もしかして・・・ 本来起こるはずだった『物語』を夢で見たの・・・?)
王滝 冴夜(・・・ それにしてもこの男・・・ 惚れこむほどの男かな?)
王滝 冴夜(いや、無理・・・・・ この男だけは生理的に無理だな・・・)
王滝 冴夜(・・・ とりあえず、あの映画館の時のドタキャンは・・・ 許さない!)
王滝 冴夜(私のことなんてほっといて、 ヒロイン2人とイチャイチャしとけばいいんだわ!!)
王滝 冴夜「・・・分かったわ!!お昼休みに話しましょう!」
〇学校の屋上
──お昼休み──
冴夜は竜也に屋上に連れられ、対面していた。
もちろん瑠花も玲奈も着いてきていた。
火神 竜也「この前は来れず・・・・・・ ごめんッ!!!」
そう言って竜也は深々と頭を下げる。
王滝 冴夜「・・・なら、なぜ来れなかったか・・・。 そろそろ教えてくれる!?」
火神 竜也「え? そ、それは・・・すまん!! 言えないんだ・・・」
王滝 冴夜「・・・教えられない、ねえ」
火神 竜也「うっ・・・」
王滝 冴夜「・・・・・・」
火神 竜也「・・・あの日!!!! 冴夜との約束を破るつもりはなかったんだ!!」
王滝 冴夜「・・・」
火神 竜也「本当に・・・!! 本当に・・・!!!! ごめん!!!!!!」
王滝 冴夜「・・・」
王滝 冴夜「はぁ~~!!!!!!⤵︎ ⤵︎」
王滝 冴夜「・・・今回のドタキャンもだけどさ、・・・」
王滝 冴夜「突然私を置いて消えたり、予定をキャンセルしたり・・・ 彼女たちを引連れて──!!」
王滝 冴夜「私には言えないこと・・・ 彼女たちは知ってるんでしょ?」
火神 竜也「・・・っ」
王滝 冴夜「私は、竜也のなにを信用したらいいの?」
火神 竜也「っ!!!それ、は・・・」
王滝 冴夜「私にはもう無理よ・・・ 竜也とは一緒にいたくない!」
天水 瑠花「そ、それはさすがに・・・! 竜也だってドタキャンしたくてしたわけじゃないのにっ!」
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