2-1.『物語』の記憶Ⅰ(脚本)
〇教室
王滝 冴夜(これは・・・・・・!! 夢!?)
王滝 冴夜「・・・」
火神 竜也「先生!! 体調悪いので保健室行ってきます!!」
先生「あ、おい!火神!! お前またか!?」
先生の声を聞く前に火神は走って出ていった。
天水 瑠花「先生~!! 私も体調悪いので保健室行ってきま~す!!」
宇土 玲奈「先生!! ごめんなさい!! 私も!!保健室行ってきます!!」
先生「お前ら!」
先生「またか!!」
王滝 冴夜(どうして・・・。 竜也・・・!! 私には教えてくれないの・・・!?)
夢の中(?)の冴夜は、竜也たちが戦っている姿を見ることはなかった。
なぜいつも竜也と瑠花と玲奈、たまに貴斗が、冴夜を置いてどこかに行ってしまうことに疑問は持ちつつも聞くことが出来なかった。
王滝 冴夜「・・・・・・」
〇生徒会室
碓氷 淳「冴夜、ちゃん・・・。 僕、キミのことが好きだ・・・!!」
王滝 冴夜「・・・・・・」
王滝 冴夜「・・・ごめんなさい!! 私、竜也のことが好きなんです!!」
碓氷 淳「そう、なんだね。 なんとなくそんな気はしてたよ・・・」
王滝 冴夜(碓氷先輩の告白断っちゃった・・・・!)
王滝 冴夜(いつも親切でよくしてくれる先輩だし嫌いじゃない・・・・・・ 断っちゃったことに罪悪感を感じてしまってる・・・・)
王滝 冴夜(私、本当に・・・・ 竜也のこと好き、だよね?)
王滝 冴夜(ううん・・・・。 疑っちゃダメ・・・・・ 私は、竜也のことが好きなんだ・・・・)
今まで一度も揺らいだことのない竜也への気持ちに揺らぎを感じたことに冴夜は戸惑う。
だが──
竜也への気持ちが本物だと思い込み、碓氷の告白を断ったのだった。
〇映画館の入場口
王滝 冴夜(竜也・・・)
竜也に誘われた映画の日・・・・・・
結局竜也が来ることはなかった。
〇一戸建て
家に入ろうとすると、隣の竜也の家から、瑠花と玲奈が出てきた。
王滝 冴夜「・・・」
「・・・」
王滝 冴夜「・・・竜也と一緒だったの!?」
天水 瑠花「え、えぇ・・・。 実は竜也は・・・ その・・・」
宇土 玲奈「け、怪我を・・・しちゃったんです──」
王滝 冴夜「え?怪我したの!? 大丈夫なの!?」
冴夜は竜也の状態を確認するため、動き出す。
〇白い玄関
「竜也!?」
火神 竜也「さ、冴夜!!!!!!」
怪我をしたと聞いていたのに、竜也のどこを見てもケガの形跡がないのだ。
冴夜は竜也が何をしていたかわからないため、竜也の家から出てきた瑠花、玲奈たちにも・・・・
そして竜也にも不信感を抱いた。
さらに映画を連絡無しにドタキャンされたことによりついに冴夜は我慢できず・・・。
泣きながら家に帰り、悲しみに陥った。
〇女の子の一人部屋
そして・・・
そんな負の感情を竜也たちの戦っている闇側に目をつけられ、冴夜は闇に堕ちていくのだった。
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