私の学校には主人公がいる

檸檬桃緑茶

1-6.『物語』の記憶Ⅰ(脚本)

私の学校には主人公がいる

檸檬桃緑茶

今すぐ読む

私の学校には主人公がいる
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇階段の踊り場
王滝 冴夜「これは・・・ 夢??」
王滝 冴夜「ここは・・・ 階段で落ちかけた時の・・・?」
  階段から落ちかける少女。
王滝 冴夜「わっ・・・!!」
  落ちる──
  
  
  そう思った瞬間、腕を掴まれる。
王滝 冴夜「あっ・・・!!」
碓氷 淳「大丈夫か?」
  助けてくれたのが碓氷先輩だと気づくと、
  慌てて距離をとる。
王滝 冴夜「あ、助けてくれてありがとう、ございますっ!!」
  冴夜は逃げるように去っていった。
碓氷 淳「・・・」
碓氷 淳「やはり・・・ 彼女が私の・・・ ”番”、か・・・」
王滝 冴夜「・・・あれ? なんか違う・・・」
王滝 冴夜「私の時は胸に引き寄せられて・・・」
王滝 冴夜「だ、抱き合った形になったのに・・・ ここでは手を掴むだけ・・・?」
王滝 冴夜「これは本当に・・・夢?」

〇教室
王滝 冴夜「あ、場面変わった・・・」
王滝 冴夜「これは・・・ 教室?」
王滝 冴夜「・・・」
火神 竜也「先生!! 体調悪いんで保健室行ってきます!!」
先生「あ、おい!火神!! お前またか!?」
  先生の声を聞く前に火神は走って出ていった。
天水 瑠花「先生~!! 私も体調悪いので保健室行ってきま~す!!」
宇土 玲奈「先生!! ごめんなさい!! 私も!!保健室行ってきます!!」
先生「お前ら!」
先生「またか!!」
王滝 冴夜(どうして・・・。 あの二人は竜也といつも一緒なの?)
王滝 冴夜(竜也・・・!! なんで私にはなにも教えてくれないの・・・!?)
  夢の中(?)の冴夜は、竜也たちが戦っている姿を見ることはできなかった。
  なぜいつも──
  竜也と瑠花と玲奈、たまに貴斗が、
  冴夜を置いてどこかに行ってしまうのか・・・
  聞いてもはぐらかされ続けたため、
  疑問は持ちつつも聞くことが出来なかった。
王滝 冴夜「・・・・・・」
王滝 冴夜「もしかして・・・ 『物語』の私・・・?」

〇生徒会室
王滝 冴夜「・・・ここは、生徒会室・・・」
  放課後の生徒会室──
碓氷 淳「冴夜、ちゃん・・・。 僕、キミのことが好きだ・・・!!」
王滝 冴夜「・・・・・・」
王滝 冴夜「・・・ごめんなさい!! 私、竜也のことが好きなんです!!」
碓氷 淳「そう、なんだね。 なんとなくそんな気はしてたよ・・・」
王滝 冴夜(碓氷先輩の告白断っちゃった・・・・!)
王滝 冴夜(少し苦手だけど・・・ 嫌いじゃない・・・!)
王滝 冴夜(階段で落ちそうになったところ、助けてもくれたし!!)
王滝 冴夜(それに・・・ なぜだか、 断っちゃったことに罪悪感を感じてしまってる・・・・)
王滝 冴夜(私、本当に・・・・ 竜也のこと好き、だよね?)
王滝 冴夜(ううん・・・・。 疑っちゃダメ・・・・・ 私は、竜也のことが好きなんだ・・・・)
  今まで一度も揺らいだことのない竜也への気持ちに揺らぎを感じたことに冴夜は戸惑う。
  だが──
  
  竜也への気持ちが本物だと思い込み、碓氷の告白を断ったのだった。
王滝 冴夜「・・・」
王滝 冴夜「私が碓氷先輩を振るなんてありえない・・・」
王滝 冴夜「やっぱりこれは・・・ 本来起こるはずだった『物語』・・・」

〇映画館の入場口
王滝 冴夜「・・・」
  休日の映画館──
王滝 冴夜(竜也・・・)
  竜也に誘われた映画の日・・・・・・
  
  結局竜也が来ることはなかった。

〇一戸建て
  家に入ろうとすると、隣の竜也の家から、瑠花と玲奈が出てきた。
王滝 冴夜「・・・」
「・・・」
王滝 冴夜「・・・竜也と一緒だったの!?」
天水 瑠花「え、えぇ・・・。 実は竜也は・・・ その・・・」
宇土 玲奈「け、怪我を・・・しちゃったんです──」
王滝 冴夜「え?怪我したの!? 大丈夫なの!?」
  冴夜は竜也の状態を確認するため、竜也の家の中へと入っていく。

〇白い玄関
王滝 冴夜「竜也っ!!」
火神 竜也「さ、冴夜!!!!!!」
  怪我をしたと聞いていたのに、竜也のどこを見てもケガの形跡がないのだ。
王滝 冴夜「怪我・・・したんじゃないの?」
王滝 冴夜「どこも怪我ないどころか・・・ ピンピンしてるじゃない!」
火神 竜也「そ、それは・・・ 治ったというか・・・」
王滝 冴夜「私には言えないことなの?」
火神 竜也「・・・え?」
王滝 冴夜「私には映画を誘っといて・・・っ!」
王滝 冴夜「本当は瑠花さんや玲奈さんたちと遊んでたんじゃないの?」
火神 竜也「そ、それは違う!」
王滝 冴夜「なら、何があって・・・ 今日、来れなかったの?」
火神 竜也「そ、それは・・・・・・」
王滝 冴夜「もういい!! 知らない!! もう勝手にして!あんたなんか大嫌いよ!」
  竜也が本当に怪我したのか、
  こんな遅い時間まで竜也の家の家で瑠花、玲奈が何をしてたのか・・・・
  竜也の何もかもが信じられなくなっていた。
  さらに映画を連絡無しにドタキャンされたことによりついに冴夜は我慢できず・・・。
  泣きながら家に帰り、悲しみに陥った。

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:1-8.お昼休みの出来事(6/9)

成分キーワード

ページTOPへ