2-2.初お泊まり(脚本)
〇女の子の一人部屋
翌日の朝・・・
王滝 冴夜「はっ・・・・・・!!!」
目を覚ました冴夜は身体中が汗でびっしょりだった。
王滝 冴夜「何この夢・・・・・・!?」
夢・・・・・・。
というより、もし冴夜が前世の記憶を思い出さなければ起こる出来事だった気がする。
初めて見た夢のはずなのに・・・・・・。
もしかして本来起こるはずだった『物語』の記憶なのだろうか・・・?
碓氷先輩・・・!!
夢の中の碓氷先輩は、闇に堕ちた冴夜のことも最後まで好きでいてくれた・・・!!
王滝 冴夜「碓氷先輩・・・♡」
そう考えるだけで冴夜の心がドキドキ♡キュンキュン♡が止まらなかった。
〇教室
これまでは朝も一緒に登校していた竜也と冴夜だが・・・
今日は竜也を置いて先に学校に来ていた。
王滝 冴夜「おはよう!!」
風野 貴斗「おはよう。王滝さん!! ・・・・・・今日はアイツと一緒じゃないのか?」
王滝 冴夜「・・・えぇ!!」
風野 貴斗「・・・なにかあったのか?」
王滝 冴夜「えぇ!!」
すると・・・。
教室に勢いよく入ってきた竜也が冴夜のところにきた。
火神 竜也「冴夜!!!!ごめん!!!」
王滝 冴夜「・・・」
火神 竜也「・・・俺!! 怪我をして──」
先生「皆、席に着けー!!」
火神 竜也「冴夜!! お昼休み。 ちゃんと話そう!!!!」
王滝 冴夜「・・・・・・」
王滝 冴夜(怪我・・・。 前世で読んだ『物語』のことは詳しく覚えてないけど・・・・・・)
王滝 冴夜(この前みたあの夢・・・かな!? もしかしたら、竜也の怪我は魔法で治したとかそんな感じかな・・・!?)
王滝 冴夜(そーいうことなんだろうなぁ・・・・)
だがお昼休みになる前に、竜也たちはまた体調不良で保健室に向かい運動場で戦っていた。
王滝 冴夜(また運動場で戦ってる。 運動場って化け物が出やすいのかな!?!?)
冴夜は、竜也への気持ちが全くないことを再確認するのだった。
〇生徒会室
放課後・・・
生徒会室・・・
碓氷 淳「今日もお疲れ様!!!!」
王滝 冴夜「お、お疲れ様です!!!!」
碓氷 淳「・・・。 今日は二人だけだよ!!!!」
王滝 冴夜「は、はい!!!!」
碓氷 淳「今日は仕事も一区切りしたし・・・。 帰ろうか。 この後なにか予定は?」
王滝 冴夜「予定ですか!? ないです・・・ね!! 家に帰るだけです!!!!」
碓氷 淳「そうか・・・・・・。 なら僕の家近いから・・・来ないか?」
王滝 冴夜「は、はい!!!!♡」
〇シンプルな一人暮らしの部屋
碓氷先輩の家・・・
碓氷先輩の家の中にはいり、テーブル近くの客人用の椅子に案内される。
王滝 冴夜「碓氷先輩!!!! 一人暮らしなんですか!?」
碓氷 淳「あぁ。 実家は電車で数駅行ったところにあるんだが、部活をやってた時はよく終電を逃すまで練習してたから・・・」
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