私の学校には主人公がいる

檸檬桃緑茶

1-4. ドタキャンと再会(6/6)(脚本)

私の学校には主人公がいる

檸檬桃緑茶

今すぐ読む

私の学校には主人公がいる
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇女の子の一人部屋
  週末の土曜日──
  本日は、竜也に映画に誘われていた日だ。
王滝 冴夜「よしっ! 準備完了!」
王滝 冴夜「・・・ あれから連絡無いけど・・・ 竜也の家に行けばいいのかな?」
  その時だった──。
  
  竜也からメールがきたのだ。
  《映画館で待ち合わせしよう!By竜也》
王滝 冴夜「・・・え?」
王滝 冴夜「家が隣なのに・・・ なんで映画館で待ち合わせなんだろう?」
  どんなに考えても竜也の行動は謎だったが、
  冴夜は映画館に向かった。

〇住宅街の道
  移動中──
  映画館に向かう途中、戦闘音が聞こえてきた。
王滝 冴夜「この音は・・・ まさか・・・!?」
  戦闘音の聞こえる場所に近づいてみると・・・
  竜也たちが結界の中で化け物と戦っていた。
王滝 冴夜「近くで見ると・・・ 圧巻だな~」
王滝 冴夜「あ・・・ ここで戦いがあったから映画館での待ち合わせにしたのか!」
  竜也の行動の意味がわかると、胸のつっかえが取れた気がした。
  すっきりしたような顔をしながら、冴夜はこの場から去った。

〇映画館の入場口
  映画館入り口前──
  映画館についた冴夜は竜也が来るのを待った・・・・・・。
  一時間・・・
  二時間・・・
王滝 冴夜(・・・遅いな)
  連絡は、ない。
王滝 冴夜(戦いが長引いてるのかな・・・?)
  そう思おうとしても、胸の奥に小さな棘が残った。
王滝 冴夜(・・・・・・もしかして、忘れてる?)
  嫌な思考で埋め尽くされそうになった冴夜は、
  気分を変えようと歩き出した・・・

〇電器街
  その時――。
碓氷 淳「あれ?冴夜、ちゃん?」
王滝 冴夜「あ♡碓氷先輩!!!!」
  聞き慣れた声に振り向くと、そこにいたのは碓氷先輩だった。
碓氷 淳「どうしたの? こんなところに一人で・・・・・・?」
王滝 冴夜(まさかここで碓氷先輩に会えるなんて・・・!)
  胸が、少しだけ高鳴る。
王滝 冴夜「幼なじみの竜也が映画観たいといってたんですが・・・・・・」
王滝 冴夜「待っても来ないのでこの辺ウロウロしてようとしていたところなんです!!」
碓氷 淳「そう、なんだね・・・・・・」
碓氷 淳「じゃ、彼から連絡来るまで僕と一緒にこの辺回らない?」
王滝 冴夜「え・・・・・・? でも碓氷先輩も何か用事があったのでは?」
碓氷 淳「あぁ。僕はこの近くの塾に通っていて、その帰りなんだ!!」
王滝 冴夜「・・・・・・♡ なら、お言葉に甘えてもいいですか?」
碓氷 淳「あぁ。もちろんだ!! そうだ!!お腹すいてない?」
王滝 冴夜「・・・♡ じ、実は少しお腹すいてたんです・・・♡」
碓氷 淳「なら!!オススメのお店があるんだ!!!!」
  そうして冴夜は碓氷のオススメのお店へと案内された。

〇シックなカフェ
  碓氷先輩は本当に全てがカッコよかった。
  ご飯を食べたあと、周辺をウロウロしていた。
  隣を歩く碓氷先輩は、距離が近い。
  
  
  近すぎる。
  街をウロウロと回って満足したあと、
  碓氷先輩とカフェに入って休んでいた。
碓氷 淳「・・・今日のそのスカートさ」
  低く落とされた声に、冴夜は思わず背筋を伸ばした。
碓氷 淳「似合ってるし可愛いけど・・・・・・ 心配になる」
王滝 冴夜「し、心配・・・ですか?」
碓氷 淳「ああ・・・ 変な輩に目をつけられるんじゃないか・・・ 心配だ」
王滝 冴夜「そ、そうですか・・・///」
  真剣な顔で心配だと言われた冴夜の顔は、真っ赤になった。
  ようやく冴夜の顔が真っ赤になっていることに気づいた碓氷。
  その反応に、これまでの発言を思い出し、
  碓氷の顔も真っ赤になった。
碓氷 淳「・・・・・・コホン!!」
碓氷 淳「あのさ・・・ 今度!!!!僕とデートしてよ!!」
王滝 冴夜「・・・・・・ッ♡ デートですか?」
碓氷 淳「うん。 僕のこともっと知って欲しいから!!」
王滝 冴夜「・・・・・・いいですよ♡」
碓氷 淳「本当かい?」
王滝 冴夜「はい!!!」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:1-5.カップル誕生!(6/6)

成分キーワード

ページTOPへ