私の学校には主人公がいる

檸檬桃緑茶

1-2.告白(脚本)

私の学校には主人公がいる

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〇教室
  お昼休み・・・
  体調不良で教室を飛び出した彼らは何事もなく戻ってきた。
火神 竜也「よ!杏菜!一緒にご飯食べようぜ!」
王滝 杏菜「体調はもういいの??」
火神 竜也「あー。うん!」
王滝 杏菜「そう。ならご飯食べましょう!!」
火神 竜也「お!おう!!」
  そういって席から立つと、先ほど一緒に戻ってきた瑠花と玲奈もついてきた。
天水 瑠花「今日もご一緒するわ。王滝さん!!」
  元気ハツラツとした瑠花はそれはもう敵対心バリバリな様子で話しかけてきた。
宇土 玲奈「わ、私もご一緒してもいいですか?」
  かなり引っ込み思案ではあるが頑張ってついてくるあたり竜也のことが好きなのであろう。
火神 竜也「皆でたべよぉぜ!風野もどーだ?」
風野 貴斗「はぁ?なんで俺が──」
王滝 杏菜「風野くんも一緒なんですか?♡」
風野 貴斗「・・・・・・」
風野 貴斗「・・・い、いいだろう」
火神 竜也「・・・・・・」

〇学校の屋上
  屋上・・・
  よく天気の良い日は屋上でご飯を食べている。
  今日も天気がいいので屋上だ。
  そして、杏菜以外のメンバーたちは、杏菜の分からない話をしていると思っていたが、色々察しつつご飯を静かに食べていた。
火神 竜也「くそー。 今日のやつ強かったな。 魔力無くなりかけた!!」
天水 瑠花「全く!! 相変わらず竜也はそそっかしいんだから。 私と玲奈がいなかったらやられてたじゃない!!」
宇土 玲奈「り、竜也さんはお強いですが油断は禁物です!!」
風野 貴斗「お前らは計画性がないからいつもギリギリなんだよ。 ちゃんと考えてから戦えよ!!」
王滝 杏菜「・・・・・・・・・」
  やっぱり風野も仲間なんだなぁ・・・
  前までの私『杏菜』がずっと感じてたこの感情『疎外感』・・・。
  別の記憶のようなものを思い出した今でも若干疎外感を感じる・・・
  まぁ・・・。
  詳しく聞いても、竜也たちは教えてくれないだろう・・・。
  というより、この4人はこんなところで話して良いのだろうか?
  どう考えても一般人からしてみたら厨二病の会話だ・・・
火神 竜也「あー。杏菜!!」
王滝 杏菜「なに?竜也??」
火神 竜也「・・・明日の休み、2人でどっか出かけないか?」
  玲奈と瑠花から思いっきり睨まれる杏菜だった。
  だが、今までもこれからもそれに怯む杏菜ではないのだ。
王滝 杏菜「・・・。 特に予定は無いけど・・・。 どこに行くの?」
火神 竜也「え、映画に・・・・・・行かないか?」
王滝 杏菜「映画???」
火神 竜也「お、お前と見たいんだ!!」
  また玲奈と瑠花から思いっきり睨まれる杏菜だった。
  どうやら竜也は貴斗に睨まれているようだが杏菜は気づかなかった。
王滝 杏菜「うーん。 ・・・・・・。 いいよ! 私もその近辺に買いたいものがあるの! それに付き合ってくれる?」
火神 竜也「お、おおう!!!!」

〇教室
  放課後・・・
火神 竜也「杏菜!帰ろうぜ!」
王滝 杏菜「あ、ごめんなさい。 今日は生徒会なの。 先に帰っていいわよ!!」
火神 竜也「いや、待──」
天水 瑠花「なら、私たちと帰りましょう!」
宇土 玲奈「そうですよ!!」
火神 竜也「じ、じゃーな!あとでまた連絡する!」
王滝 杏菜「はぁい!じゃぁね~!」
  そうして杏菜は生徒会へと向かうのだった。

〇生徒会室
  生徒会室・・・
王滝 杏菜「碓氷先輩。資料作成おわりました!!」
碓氷 淳「ありがとう!!」
  杏菜のまとめた資料を生徒会長である碓氷淳が受取り、その中身を確認していく──
  【碓氷 淳《うすい あつし》】
  彼は物凄くイケメンで、モテる!!
  それはもうモテるのだ!!

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