異世界の花嫁

哉戸

序章(脚本)

異世界の花嫁

哉戸

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異世界の花嫁
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〇雲の上
「昔々、二つの世界が誕生しました」

〇地球
  少量の魔力が発生し続けている世界と

〇星
  膨大な魔力が詰まった世界

〇雲の上
「そして人間は・・・」
「魔力の使える人間と」
「使えない人間」
「2種類に別れました」
「魔力の使える人間は・・・」

〇星
「膨大な魔力の詰まった世界を望み──」

〇地球
「魔力の使えない人間は 少量の魔力が発生し続けている世界を望みました」

〇星座
「何時しか魔力の使えない人間たちは 魔力の存在を忘れていき」
「人間は2つに別れ、 永遠に交じ合うことは無い・・・」
  そう思われていました

〇簡素な部屋
  ドンガラガッシャーン!!
四葉「・・・はぁ またやってる」
「ちょっと貴方! 昨日のあの女はなんなのよ!?」
「うるせぇっ!? 会社の付き合いだっていつも言ってんだろ!!」
四葉「・・・不倫してるのは2人ともなんだから、 さっさと別れればいいのに・・・」
「早く四葉を連れて出ていってよ!?」
「それはこっちのセリフだ! あざみを置いてお前が出ていけ!」
あざみ「ふふふ。 四葉ってば、お父さんにもお母さんにも必要とされてないよねw」
四葉「お姉ちゃん・・・」
あざみ「はぁ! あんたに姉って言われる筋合い無いんですけどぉ」
あざみ「本当。 アンタみたいな平凡女が私の姉とか信じられないんですけど!」
四葉「ご、ごめんなさい・・・」
あざみ「ああもう! 本当にムカつく!!💢」
あざみ「私の分の宿題もやっておいてよね! 間違っていたりしたらただじゃおかないから!」
四葉「・・・分かった」
  私の家は、既に崩壊している・・・
  浮気性な両親と、
  その2人に甘やかされてわがままに育った美人な姉
  そして姉に続いて美人はことを期待して作ったはいいけど、平凡な私
  そんな私の押し付け合いのために
  中々離婚しない両親
四葉「あ、夕飯の買い物に行かないと・・・」

〇街中の道路
四葉「思ったより時間かかっちゃった・・・」
四葉「はやく帰って夕飯作らないと怒られちゃう」
四葉「て、あれ? あれってお母さんじゃ・・・」
四葉「やばいっ。 見つかったら怒られちゃ・・・」
「ッ! 四葉! なんでこんな所にいるの!?」
四葉「あ・・・ いや、その、 夕飯の買い物に・・・」
「なんでここを通るのよ! そんなこと言っておいて、 あの人に言われて私をつけてたんじゃないでしょうね!?」
四葉「ち、違うよ!? 本当にここに来たのは偶然で・・・」
「ああもう! 本当に貴女はあざみと違って出来損ないなんだなら!」
「いい事! この事をあの人に言ったらただじゃおかないから!!」
四葉「はい。 ごめんなさい・・・」
「本当ッ、役たたずの方の娘は出来が悪くて困るわ!!」

〇簡素な部屋
四葉「はぁ。帰りにお母さんに会っちゃうなんて 運がなかったな・・・」
四葉「結局お父さんもお母さんも帰ってこずに、 今日も夕食は私とお姉ちゃんだけだし・・・」
四葉「あ、お姉ちゃんの宿題終わらせないと・・・」
四葉(うぅ・・・ お姉ちゃんは私と違って進学校生だから内容も難しい・・・)
四葉(でも間違えたら怒られるから頑張らないと・・・)
  カリカリカリ
  カリカリカリカリカリカリカリカリ
  カリカリカリカリカリカリカリカリ
  カリカリカリカリカリカリカリカリ
  カリカリカリカリ
  カリカリカリカリカリカリカリカリ
  カリカリカリカリカリカリカリカリ
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  カリカリカリカリ
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  カリカリカリカリカリカリカリカリ
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  カリカリカリカリ
  カリカリカリカリカリカリカリカリ
  カリカリカリカリカリカリカリカリ
  カリカリカリカリカリカリカリカリ
  カリカリカリカリ

〇簡素な部屋
あざみ「ちょっと! ちゃんと宿題終わってるんでしょうね!?」
四葉「はっ!」
四葉「どうしよう寝てた! 宿題は・・・」
四葉「良かったちゃんと終わってる」
あざみ「ちょっと!?」
四葉「あ、ごめんなさい。 はい、これ・・・」
あざみ「もう! 終わってるならさっさと渡しなさいよね」
あざみ「あと朝食!! お弁当に変なの作ったら許さないから!」
四葉「うん。 すぐ作るから・・・」

〇教室
四葉「はぁ、今日は私も宿題出されちゃった どうせ今日も宿題を押し付けられるし、終わらせてから帰らないと・・・」
四葉「あれ? お姉ちゃんから連絡来てる・・・」
四葉「ここに今すぐ来いって・・・」
四葉「はぁ、ここからだとちょっと遠いんだけどな・・・」

〇ビルの裏通り
四葉「な、何ここ・・・」
あざみ「ああ、来たきた! 四葉、こっちに来なさい!」
四葉「お、お姉ちゃん・・・ 何その人たち・・・・・・」
  呼ばれた先に居た姉のそばには、
  たくさんの柄の悪そうな人達がいて、
  少し怖気付きながら近づいて行く
あざみ「ねー見てよ! この平凡女w」
あざみ「これでも私の妹なのよ! 笑っちゃうでしょwww」
四葉「ね、ねぇ・・・ なんで私、呼ばれたの?」
あざみ「ああそうそう」
あざみ「ねえちょっと、 私の代わりにこいつらの相手してやってよ!」
  そこには見たことの無い屈強な男が数人いた
四葉「そ、その人たち、 評判の悪い男子校の人達だよね・・・」
あざみ「そうそう。 女に飢えてるのかちょーと可愛くお願いしたら何でも言う事聞いてくれるし、 ちょうどいいんだよねw」
あざみ「で、この後相手して上げる予定だったんだけど・・・」
あざみ「クレープ食べたくなっちゃって♡」
あざみ「だからアンタ代わりに相手してやってよ」
あざみ「コイツらなら経験なんてない貧相なアンタでも、 ありがたく使ってくれるでしょw」
四葉「ちょっ、ちょっと待ってよッ!?」
四葉「これから夕飯の買い物もして、お風呂洗ってお湯貼ったりしないといけないし・・・」
四葉「そ、それにそんなこと、出来ないよ・・・」
  直接言われた訳じゃいけど、
  お姉ちゃんが私に何をさせたいのか分かって
  思わず数歩後退する
あざみ「はぁ! 妹のくせに生意気なんだけど!!」
あざみ「せっかく貧相なあんたの初めてを有効活用してあげるって言ってるのに」
四葉「む、無理だよ・・・」
あざみ「いいから!」
四葉「ぜ、絶対無理!!」
あざみ「あ、ちょっ!」

〇街中の道路
四葉「はぁッ」

〇土手
四葉「はぁ、ばぁッ」
四葉「ど、どうしよう・・・ 逃げて来ちゃった・・・」
四葉「お姉ちゃんがあの様子だと帰っても何言われるか分からないし」
四葉「お父さんとお母さんが、 私の話を聞いてくれるなんて思わない」
四葉「どうしよう・・・ もうヤダッ」
四葉「消えてしまいたいよッ!!」
四葉「え?」

次のエピソード:召喚

コメント

  • 両親が不仲で喧嘩ばっかりしている時点で四葉可哀想と思っていたけれど、とんでもない姉までいて本当に不憫です😭
    私だったら喧嘩になるのを覚悟の上で、姉に強く言い返したり反抗しちゃいそうです😂
    このままでは四葉が可哀想すぎるので、どうか幸せになりますように🥲
    続きが気になります!

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