ゆろチャンの1日(脚本)
〇ホテルのレストラン
この物語はフィクションです。
実在のパパ活を推奨する物語ではありません。
山田パパ「ゆろチャン!今日はありがとうね〜 コレ、プレゼント」
金持ゆろ「ありがとう〜パパ♡」
ゆろはチョコレートの箱に入っている封筒を見てニヤリと笑った
金持ゆろ「じゃあまたね〜パパ」
山田パパ「バイバイ〜」
山田パパ(...)
山田パパ(私の趣味は女の子に大金を渡して 破滅させる事)
山田パパ(ゆろチャンはどうなるかな?)
〇おしゃれなリビングダイニング
金持ゆろ「ただいまー クソだるい」
本当のパパ「お帰り、稼いだか?」
金持ゆろ「10万円。まぁまぁかな」
金持ゆろ「エナドリしか勝たん!」
本当のパパ「念のため聞くけどちゃんと納税はしてるよな?」
金持ゆろ「ちゃんと贈与税で確定申告してるし大丈夫」
金持ゆろ「おっ、SPYDの株価が下がったから買占めよっと」
本当のパパ「流石オレの娘! 立派な金の亡者だ!!」
金持ゆろ「当然!歌舞伎町の飲食店のオーナーの娘だしそれに...私には夢があるから」
〇メイド喫茶
ゆろの夢はー可愛い女の子をたくさん集めてコンセプトカフェを経営する事♡
もちろんオーナーは私!!
〇おしゃれなリビングダイニング
金持ゆろ「グヘヘ、だから私はお金集め頑張る〜」
本当のパパ(コレさえ無ければ可愛い娘なのに)
「金持オーナー」
ママ「そろそろ〇〇組の組長とお話が...」
本当のパパ「わかった。今行く。またな、ゆろ」
ママ「ゆろチャンもお仕事頑張ってね〜」
金持ゆろ「ママ!ありがとう〜」
ママは私の義理のお母さん。どちらかと言うと優しいお姉さんと言う感じ〜
金持ゆろ「さてと、もうひと稼ぎしよっと」
金持ゆろ「鈴木パパとご飯たべよー」
〇渋谷のスクランブル交差点
金持ゆろ「パパ〜お待たせ」
鈴木パパ「じゃあ行こうか」
〇レストランの個室
私と鈴木パパは楽しく食事していた。
だけど事件は起きた。
金持ゆろ「ごめんねー、ちょっとお手洗いに行ってくるね」
鈴木パパ「・・・」
金持ゆろ「お待たせ〜」
金持ゆろ(ん?)
金持ゆろ「あっ、こぼしちゃった〜」
鈴木パパ(チッ)
鈴木パパ「気にする事ないよ。すぐ新しいの持ってくるから」
金持ゆろ「キャッ」
鈴木パパ「うまく行った。 このまま連れてきて」
コック「承知いたしました」
〇ラブホテルの部屋
金持ゆろ「...」
金持ゆろ(ハッ!ここはホテルじゃん!? まずい、今は何もされてないようだけど窓から逃げるしかない)
〇ビルの裏
金持ゆろ「脱出!!」
〇ラブホテルの部屋
鈴木パパ「アレ!?ゆろチャンは!?!?」
〇おしゃれなリビングダイニング
金持ゆろ「ただいま!!」
ママ「どうしたの?ボロボロになって!」
金持ゆろ「鈴木パパに薬盛られて飲まなかったらシェフに殴られてホテルに連れてかれた。 すぐに逃げたけど〜」
ママ「ゆろチャン、大変だったのね...」
本当のパパ「わかった、金持パパが何とかしてやる」
金持ゆろ「それならパパお願いね〜」
〇個別オフィス
次の日
会社員「社長、Kラウンジからお電話です」
鈴木パパ「Kラウンジだって!?」
鈴木パパ(Kラウンジはヤクザとも関わっている歌舞伎でブイブイいわせてる飲食店グループじゃないか!?何故ウチに?)
「もしもし、私Kラウンジ代表者の金持ドル造と申します」
〇おしゃれなリビングダイニング
本当のパパ「うちの娘がお世話になっている様で何よりです」
本当のパパ「私が電話をかけている理由わかりますよね?」
〇個別オフィス
鈴木パパ(マズい、下手に逆らったら何をされるか分からん...)
鈴木パパ「この度は本当に申し訳ございませんでした。今後は娘さんと関わらないので...」
「違う、違う。そうじゃないです」
鈴木パパ「え?」
〇おしゃれなリビングダイニング
本当のパパ「パパ活は引き継ぎお願いします。今後は同じ事をしない様に。後...」
ママ「オーナー、こちら資料です」
本当のパパ「この様なプランでどうですか?」
〇個別オフィス
鈴木パパ「わ、わかりました。そういう事でしたら... では、失礼します」
鈴木パパ「トホホ...まさかゆろチャンが金持さんの娘だったなんて。しかも面倒な事になったぞ」
〇シックなカフェ
1週間後
金持ゆろ「パパ〜久しぶり。 もう、先週みたいな事はヤメテよね〜」
鈴木パパ「うん、もうしないからゴメンね」
金持ゆろ「あ、そうそう。ドル造がパパに経営を教えてもらえって言っていたんだけどーコンセプトカフェについて知ってる事あるかな?」
鈴木パパ「コンセプトカフェならうちのチェーン店で秋葉にオープンした和風メイド喫茶なら...」
金持ゆろ「なるほどね...メニューや衣装はどんな感じで決めてるの?」
鈴木パパ「それはね...」
1時間後
金持ゆろ「さすがパパ、飲食チェーン店の経営者だね!」
鈴木パパ「金持ドル造さんだって飲食店経営してるだろう?」
金持ゆろ「ドル造の店は可愛くないから好きじゃなーい ゆろは、可愛いお店を作りたいから〜」
鈴木パパ「ハハハ、確かにそうだ!」
〇シックなカフェ
一方その頃、後ろの席では
山田パパ(なるほどね、 夢の為にお金を集めて将来に投資していたのか...)
山田パパ(大半の子はブランド買い漁って自滅か他人の借金抱えて狂うのに...)
山田パパ(おじさん、そういう子も嫌いでは無いな!!)
山田パパは満足そうにパンケーキを頬張った。
ギブアンドテイクの世界観が徹底していて、ここまでくると清々しいと思えるほどでした。それにしても本当のパパとの「パパ活」が一番ブラックなんですね。「この親にしてこの子あり」のはるか斜め上をいくシステマティックな関係性でした。
バックに怖い本当のパパがいるというのは、ちょっと危険な臭いがしますねw ゆろちゃんのキャラの強さが楽しいですね、わかりやすい破滅フラグもありますが……
なんだか山田パパを愛おしく感じてしまいました! ゆろちゃんのようなパパ活の仕方は、一概に間違っているとも思えないけど、ギブアンドテイクでお互いに大きな被害がなければありなのかもしれませんね。