Judgement(Ⅴ)(脚本)
〇時計台の中
〇映画館の座席
奏太「・・・」
塚越「どうだ?君の見たことのないマリアは?」
塚越「綺麗だろ」
奏太「・・・」
塚越「もっと綺麗になるよ」
〇時計台の中
マリア「・・・」
マリア「・・・!」
〇白
奏太「・・・」
奏太「クッ・・・!」
塚越「おい。ボクちゃん」
塚越「ちゃんと見ないなら目ん玉くりぬくぞ」
奏太「・・・」
塚越「さあ、女神様」
塚越「恋人なら全部曝け出すものだ」
塚越「中の中までな!」
〇黒
『・・・』
『見ないで・・・』
『見ないで』
『見ないで見ないで嫌だ汚い見ないで嫌だ汚れてる見ないでゴメンね見ないで見ないで汚い見ないで汚い汚い汚い汚い汚い』
〇時計台の中
マリア「・・・」
〇映画館の座席
奏太「・・・」
塚越「さあ。本日のお客様にご挨拶だ」
〇時計台の中
マリア「・・・本日は・・・ご来場ありがとうございます」
マリア「劇場に来られるのは初めてですか?」
マリア「ハハッ・・・なんてね」
〇映画館の座席
奏太「・・・」
〇時計台の中
マリア「・・・」
マリア「・・・ゴメンね。巻き込んじゃって」
マリア「ごめんね」
マリア「ごめん・・・」
〇映画館の座席
奏太「・・・」
〇時計台の中
塚越「次の演目だ。脱げ」
マリア「・・・」
塚越「ガウンを取れ」
マリア「・・・」
塚越「そうだ。その目でいい」
塚越「飾るなよ。疲れちまうぞ」
塚越「お前は一生、この町から出られないんだからさ」
マリア「・・・」
塚越「若い男に言い寄られて夢見てんじゃねえよ」
塚越「汚ねえ。くせえ。一人ぼっちの雌犬が」
マリア「・・・」
塚越「お前は永遠にここにいるんだ」
塚越「ここで一生、俺の○○○舐めながら生きてくんだよ!ヒャハハハハハハーーーッ!」
マリア「うあああああああああああああああッ!」
塚越「・・・」
塚越「・・・ああ。そうだ」
塚越「もっとだ」
マリア「・・・変態」
塚越「もっとくれ」
マリア「キチ○イ」
塚越「もっと」
マリア「・・・もっと?」
マリア「お願いします、よ」
塚越「ああ。お願いします」
塚越「ああ・・・お願いします」
マリア「この・・・イカレ野郎!」
塚越「ああッ!お願いしますッ!」
マリア「もっと!」
塚越「オネガイシマスゥ!オネガイシマスゥッ!」
マリア「もっとよ!もっともっともっと!」
塚越「アアアアアアアアーッ!」
マリア「死ね!死ね!死ね!死ね!」
塚越「ああッ!死ぬ!死ぬ!死ぬ!」
マリア「変態!クズ!ゴミ!ブタ野郎!キチ○イ!」
マリア「化け物!」
塚越「アアアアーーーーーーーッ!」
〇映画館の座席
奏太「・・・ああ」
奏太「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」
奏太「・・・マリア」
〇時計台の中
『マリアさん!』
塚越「・・・」
武藤「・・・」
武藤「泣かないで」
武藤「泣かないで下さい」
マリア「うう・・・ううう・・・うう・・・」
塚越「おいおいおい・・・」
塚越「おいおいおいおいおいおいおーーーーい!」
塚越「な・ん・の・よ・う・か・なァ~?」
塚越「ムーちゃん」
塚越「虫けらの・・・ム~~~ちゃ~~~ん」
武藤「これを・・・」
塚越「・・・あっそ」
塚越「最後まで役に立たない男だったな~君は~」
武藤「ゾンビです」
塚越「マゾだろ。マーゾ!」
塚越「変態なんだよ。俺もお前も」
塚越「マリアも」
マリア「・・・」
武藤「・・・」
塚越「じゃあさ~ゾンビ君さ~」
塚越「俺が殺してやろっか」
武藤「・・・」
武藤「・・・痛くない」
塚越「・・・あ~」
塚越「もういいからさ。そういうの・・・」
武藤「・・・」
武藤「・・・こんなの」
武藤「『あの痛み』にくらべれば・・・」
塚越「いらねえんだよ!そういうの!」
塚越「これは俺のモノだ!」
塚越「この虫けらばかりの町で俺を傷つけてくれるのは、痺れさせてくれるのはこいつだけなんだ!」
塚越「泣いてんじゃねえぞコラ!」
塚越「睨めよ!憎めよ!」
塚越「殴れよ!踏みつけろよ!」
塚越「○○吐きかけろ!○○ひっかけろ!」
塚越「この変態女がよおおおおおおおおッ!」
武藤「・・・」
武藤「違う・・・」
塚越「ああ?」
武藤「全然違う」
マリア「・・・」
武藤「この人は普通だ」
塚越「ひゃははっ!」
塚越「何も分かってないね~」
塚越「君も、あのボクちゃんと同じだ。こいつの事何も知らねえ」
塚越「躰のことなんて特にね。ヒヒヒッ・・・」
塚越「教えてやろうか?」
塚越「普通の女がよ、ボコられて、首絞められてヌレヌレになんてよ~」
武藤「うるさい」
武藤「まだこっちが喋ってる」
武藤「聞こえていないのか?」
塚越「今日はよく喋るねえ~」
塚越「虫けらが」
武藤「この人は普通だ」
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