【前編】なんで、音が出ないんだ……っ!!(脚本)
〇魔界
拡張機能を欲する勇者、アルメス「ここが、魔王の待つ運命の地か・・・・・・」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「気を付けろ、アルメス。 さっきから、異常な程の瘴気を感じる・・・・・・」
「くっくっく・・・」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「あ、あれはっ!!」
拡張機能を阻む魔王「ここまで辿り着いたのは、貴様らが初めてだ・・・」
拡張機能を阻む魔王「その力、見せてもらおうか」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「くそ、魔王め、余裕ぶりやがって!!」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「アルメス、落ち着け。 こいつの力は今まで戦ってきた奴らの比じゃない・・・」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「少しの油断が、命取りになるぞっ!」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「あぁ、わかってるよ!」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「でも、村のみんなの気持ち、ぶつけねぇと気が済まねぇんだ!!」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「くらえ、インペリアルフィストぉぉおおおおお!!!!!!!」
拡張機能を阻む魔王「・・・・・・・・・・・・」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「き、効いてねぇのかっ!!?? 四天王のバラムも倒した一撃だぞっ!!」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「どけろ、ここは私がなんとかする」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「生きとし生ける者よ、我に力を与えたまえ・・・・・・」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「これがこの世界の叫換だ!! クライ・オブ・ライフッ!!!!!!!!」
拡張機能を阻む魔王「・・・・・・・・・・・・」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「くそ、私の最上位魔法でも、駄目か・・・っ!!」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「くそったれが。 流石魔王ってことだなぁっ!!」
拡張機能を阻む魔王「すまん、ちょっと待って欲しい 一旦、戦いを止めよう」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「な、なんだっ!! この期に及んで、助けでも求めるつもりかっ!!」
拡張機能を阻む魔王「・・・わからない」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「は?」
拡張機能を阻む魔王「すまん、効いてるかどうか、わからないんだ・・・」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「俺らの技がって、ことか?」
拡張機能を阻む魔王「あぁ、本当に申し訳ない。 全力出してもらっている所、すまないのだが・・・」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「それは、私が強すぎて効いてるかわからない、とでも言いたいのか?」
拡張機能を阻む魔王「い、いや違うっ! なんて言うか、その・・・」
拡張機能を阻む魔王「音が、無いから・・・」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「ま、まぁ私達の技は、基本的に音が出ないことで有名だからな」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「音があった方が、いいのか・・・?」
拡張機能を阻む魔王「で、出来れば。 臨場感が欲しいから・・・」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「すまない、私達も音が出た方がいいなって時期があったんだ」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「しかし、結局は音の出し方がわからなかった。だから、静寂の勇者、静寂の魔導士として旅をしてきたんだ」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「わ、わりぃ・・・」
拡張機能を阻む魔王「そうか、2人も努力をしていたのか。 それは、失礼なことを言ってしまった・・・」
拡張機能を阻む魔王「しかし、我も未熟ではあるが、魔王なのだ。やはり、それ相応の戦闘には憧れていてだな・・・・・・」
拡張機能を阻む魔王「なんとか、ならないか・・・?」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「そ、そう言われても・・・」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「・・・わかった! ちょっと、やってみる!!」
拡張機能を阻む魔王「お、おう、おう!! 助かるぞ!!」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「村のみんなの気持ち、ぶつけねぇと気が済まねぇんだ!!」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「くらえ、インペリアルフィストぉぉおおおおお!!!!!!!」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「ドガガガガガガガ、ドガァ、ドガァ、ドガァ、ドゴーーーーーンッ!!!!!!!!!」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「効いた!? 効いたかっ!?」
拡張機能を阻む魔王「む、無理がある・・・・・・」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「だ、駄目かっ!!」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「当たり前だろ。口でドカドカ言ってるだけなんだから・・・」
拡張機能を阻む魔王「これは、キツイな・・・」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「せっかくだから、ミゼルもやってみろよ! 効くかもしれないぜっ!!」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「わ、私もやるのかっ!?」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「当たり前だろ、効くかもしれないぜっ!!」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「そ、そんな恥ずかしいこと・・・」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「お前、世界が懸かってるんだぞっ!? 恥ずかしいとか、何、寝言ほざいてんだよ、ふざけてんのかっ!!」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「く、口でドカドカ言ってるやつに言われたくないっ!!」
拡張機能を阻む魔王「な、仲間割れはしないで、くれぇ・・・・・・」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「はぁ・・・、わかった。 やればいいんだろ、やれば」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「ミゼル、ナイスっ!!」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「生きとし生ける者よ、ほ、本当にすまないが、もう一度だけ我に力を与えたまえ・・・・・・」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「これがこの世界の叫換だ!! クライ・オブ・ライフッ!!!!!!!!」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「しゅぅぅぅ・・・、ガガガガ、ドガーン!!!! ズガーン、ドガーン、バゴーーーーーーーーン!!!!!!!!」
拡張機能を阻む魔王「お、おちょくってるのか!?」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「み、ミゼル、今のは、無いぜ・・・」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「やめてくれ、これでも全力なんだ・・・」
拡張機能を阻む魔王「そうかぁ、これで決着をつけなきゃいけないのかぁ・・・・・・」
拡張機能を欲する勇者、アルメス「魔王、ごめんなぁ。 もうちょっと、音の出し方を探しておけば良かったんだけどさぁ・・・」
お待ちなさい。
アルメス、ミゼル、そして魔王よ。
拡張機能を欲する勇者、アルメス「こ、これは、女神、ビジエム様っ!!」
落ち込むのはまだ早いです。
効果音、BGMを付ける方法は
まだあります。
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「本当ですか、ビジエム様っ!!」
はい。この世界とは別の世界を創り、
その方たちに喋ってもらいなさい。
そうすれば、
効果音だけでなく、
BGMもいただけるでしょう。
拡張機能を阻む魔王「そうなのですか、女神、えっと・・・」
ビジエムです。
はじめまして、ですね。
拡張機能を阻む魔王「は、はじまして!」
では、願うのです。
この世界にはいない、
もう一つの世界に、
たくさん話してもらうことを
拡張機能を欲する勇者、アルメス「頼む、俺らに音をくれ・・・」
拡張機能を欲する魔導士、ミゼル「もう、口で効果音を言うのは、懲り懲りなんだ・・・」
拡張機能を阻む魔王「すまない、どこかの誰か。 我らのために、音を、音を・・・」
さて、この後はどうなるのでしょう。
ここから先は、
『効果音とBGMのために
痴話喧嘩をする若い夫婦のお話』
でお会いしましょう。
席弱の勇者、静寂の魔道士😂😂😂
いや、呼び名カッコイイですね?!強そうですし🤣
そのままでも良い気が(笑)。
効果音ボイスを恥ずかしがるミゲルさん可愛かったです😇
魔王さんも「臨場感が……」と正直でほっこりしました。