セーラー服少女メグリの大冒険~第0章~ 始まりの瞬間(とき)

パインアップル

第3話 透明眼(クリネスアイ)(脚本)

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〇一軒家の庭
恵里「た,倒せた?」
  恵里はゴブリンの反応を見た。
  ゴブリンは何も反応しなかった。
恵里「やったーー!!」
恵里「よかった~。一時はどうなるかと思ったよ」
恵里「さて,里奈のところに戻ろうと」

〇黒
  恵里はゴブリンを倒し,里奈の所へと向かった。
  この後残酷な目に遭うことも知らずに・・・。

〇一軒家
恵里「里奈ー!おーい里奈ー!」
恵里「あれ?おかしいなぁ。この辺りで戦ってた気がするのだけど・・・」
恵里「・・・。もうちょっと向こうかな?」

〇一軒家
恵里「あっ!いたいた」
恵里「おーい!里奈・・・」
  バン!
恵里「えっ・・・。?」
  恵里が見たものは・・・。
  ゴブリンにボロボロにされている里奈の姿が・・・。
ゴブリン「こいつ案外弱かったな?」
ゴブリン「最初は強い奴だと思ってが,数で押したら案外弱かったな」
ゴブリン「このまま殺っちまおうぜ!」
「アハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」
恵里「あ・・・あ・・・あ・・・」
恵里「あああああああああああ!!!!!!」
  恵里はあまりにの光景に叫んだ。
  そして,驚いたと同時に怒りの感情が彼女の中で爆発しそうになった。
ゴブリン「ん?あれあいつ生きてたんだ」
ゴブリン「俺たちの仲間の一人に倒されたかと思ったら」
ゴブリン「あいつ,生きてるじゃねぇか」
恵里「・・・」
ゴブリン「お,おい何の用だ?」
恵里「・・・」
  恵里は何も喋らない。
ゴブリン「お前もこの弱っちぃ奴みたいにしてやろうか?」
恵里「・・・って・・・な・・・」
ゴブリン「は?なに言ってっか分からねー」
恵里「私の仲間を弱いって言うな!!」
恵里「里奈の仇だ。全員倒す!」
恵里「剣司り 光灯「光ファイバー」」
  ズギャーン!!
  里奈の近くにいる手下ゴブリンを光の線で倒した。
ゴブリン「がっ・・・あ」
  バサッ
  手下ゴブリンの一人が倒れた。
恵里「次はお前たちだ」
恵里「剣司り 光乱(こうらん)「乱反射」」

〇一軒家
  ビュンビュンビューン!!!!
  何百もの光の線が跳ね返るように手下ゴブリンたちを次々と倒して行く。
「ぐぅ・・・」
「あぁ・・・」
恵里(ふぅ。さっき17匹いて,10匹倒したから。残り七匹。もうちょっとだ)
ゴブリン「ヤベェ。このままだと,俺たちもやられる」
ゴブリン「その女を持って一旦引くぞ!」
  そして,ゴブリンの二匹は,里奈を連れて行こうとする。
恵里(まずい!あいつら里奈を連れ去ろうとしている?!)
恵里(そうはさせない!)
恵里「待て!」

〇黒
  ゴブリンたちは里奈を抱えて飛んだ。
  それと同時に恵里も飛んだ。

〇空
恵里「待て!」
ゴブリン「げっ?!こいつ付いてきやがった!」
恵里「里奈を返してもらう!」
  恵里は里奈の腕をつかもうとしたその時,
ゴブリン「邪魔だ」
  ゴンッ
恵里「うがっ!」
  背後にいたゴブリンに叩き落とされた。

〇一軒家
恵里「うっ。いたた・・・」
  幸いにもそんなに高く飛んでいないため,大きい損傷はなかったのが,不幸中の幸いだった。
  しかし・・・。
恵里「里奈が・・・。連れ去られた」
恵里「うっ。うっ」
恵里「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん」
  恵里は自分の無力さと大切なものを守りきれなかったことに泣いてしまった。
恵里「里奈。ごめんね。ごめんね。守れなくて」
恵里「うっ・・・。うっ・・・。私がもっと強かったらこんなことにはならなかったのに」
  その時,恵里の目に異変が・・・。
恵里「えっ・・・。何・・・これ」
  恵里は里奈が連れて行かれた所を目で全部把握した。
恵里「えっ!ここって里奈が連れて行かれた場所?」
  そう思った恵里はだんだん泣き止み・・・。
恵里「これで里奈を助けれる!」
恵里「待ってて里奈!」
  この時が・・・。恵里の透明眼(クリネスアイ)の開眼の瞬間であった。

次のエピソード:第4話 開花する。自由自在の剣

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