第一話(脚本)
〇綺麗なダイニング
杠葉 翠「目がさめると好感度メーターが見えるようになっていた」
杠葉 翠「何を言っているのか分からないだって?」
杠葉 翠「大丈夫、アタシも分からない」
杠葉 翠「初めて見たのは起こしに来たママの頭上のメーターで、」
杠葉 翠「寝惚けているのかと顔を洗って戻った方もまだ頭上にある」
杠葉 翠「だが、ママは見えていないらしく、」
杠葉 夜子「早くご飯を食べなさい!!」
杠葉 翠「と怒られちゃった」
杠葉 翠「ちなみにママの好感度は100だったよ」
〇一戸建て
杠葉 翠「家を出て周りを見れば流石に0」
杠葉 翠「そりゃそうかと思いながらもこの非現実的な好感度メーターを受け入れてしまっているのが自分自身でも驚きである」
「おはよ~、翠ちゃん」
杠葉 翠「・・・・・・朝から好感度メーカーが見えているという事で気疲れしているのに、厄介事に巻き込まれそうである」
杠葉 翠「周りにいた人々が私と私に挨拶をして来た男を遠巻きにする」
杠葉 翠「おはよ、天飛と冬眞・・・・・・。今日は学校行くんだねぇ〜」
杠葉 翠「この2人はいわゆる不良である」
杠葉 翠「(割と)陰キャであるアタシと不良が交流をしているのかといえば、」
杠葉 翠「ふとしたところで血まみれの彼らのリーダーである蓮に手当てをし、絆創膏を渡して逃げたところ、」
杠葉 翠「何故かグループ総出でお礼をしに来て豪華なケーキと絆創膏セットを手渡してくれた」
〇住宅街
皇甫 蓮「翠、君のお陰で何とか傷が残らずに済んだ。良ければ我々と仲良くしてくれないか」
杠葉 翠「と、そこから絡まれるようになってしまった」
杠葉 翠「ここで助けなければ逆恨みされるのではと関わりたくない一心だったのだが、それが裏目に出て無事絡まれるようになってしまった」
〇一戸建て
杠葉 翠「ぶっちゃけ、女の子は絶対に殴らない天飛と無条件で優しい朝陽以外最初は怖かったし....」
杠葉 翠「正直未だに怖い」
杠葉 翠「天飛は挨拶してくれたが、冬眞はツンツンしてるし」
杠葉 翠「冬眞は私に対して口を開けば煽りか暴言しか吐かないし」
杠葉 翠「・・・・・・」
杠葉 翠「頭上を見ると天飛は80」
杠葉 翠「高くて嬉しいが、横にいる冬眞の好感度はマイナスだろう」
杠葉 翠「マイナス10くらいに収まっていて欲しいなとチラリと盗み見ると・・・・・」
杠葉 翠「・・・・・・好感度メーターがMAXだった」
夜明 冬眞「おい。何ジロジロ見てんねん」
夜明 冬眞((え?何どうしたん?その可愛い顔で俺の事見るっていうのは俺の事大好きなんかな?結婚??結婚ルート確定???))
杠葉 翠「・・・・・・・・・・・・」
杠葉 翠「・・・副音声キャプション付きですかッ!?」