〇諜報機関
イエス・キリスト地蔵「ノーマン・・いよいよだな」
ZIA捜査官　ノーマン「ああ・・ 明日やってくる・・」
ZIA捜査官　ノーマン「増殖型地蔵・・」
ZIA捜査官　ノーマン「グラハム数地蔵が！」
イエス・キリスト地蔵「グラハム数・・」
ZIA捜査官　ノーマン「乗数が乗数に乗ることで、爆発的にその数を増やす・・」
ZIA捜査官　ノーマン「１項は３、２項は27だが」
ZIA捜査官　ノーマン「３項で、７,625,597,484,987に到達する・・」
イエス・キリスト地蔵「とんでもねぇ数だ」
ZIA捜査官　ノーマン「数学の証明で使われたことのある最大の数としてギネスブックにも載っている巨大な数でもある」
ZIA捜査官　ノーマン「まさに・・」
ZIA捜査官　ノーマン「最強の増殖型地蔵だ」
イエス・キリスト地蔵「で・・助っ人要請の件、大統領のやつは何て言ってたんだ？」
イエス・キリスト地蔵「この案件、日本の明王地蔵の誰かの力を借りたいが・・」
ZIA捜査官　ノーマン「『日本の力など借りるな』」
ZIA捜査官　ノーマン「『ZIAとエアフォースの力で乗り切れ』 だそうだ」
イエス・キリスト地蔵「大国のプライドってか・・」
イエス・キリスト地蔵「簡単に言ってくれるねぇ」
ZIA捜査官　ノーマン「一応ジュウゾウからはレミラーマ地蔵で割り出した出現ポイントはこっそり聞いてるが」
イエス・キリスト地蔵「まぁ、やるだけやってみるさ」
「ヘイヘイ！辛気臭いねぇ」
ハガー「プレジデントの言う通りさ」
ハガー「俺たちUSAFに任せな」
コーディー「数が多いとはいえ、所詮は地蔵」
コーディー「我らの機関銃で塵にしてくれる」
ガイ「アンタらはココでのんびり茶でも飲みながら」
ガイ「次の就職先でも探してなよ」
ZIA捜査官　ノーマン「はは、それはそれは頼もしい」
イエス・キリスト地蔵「まぁ、アメリカはキリスト教徒の多い国家だからよ」
イエス・キリスト地蔵「特異地蔵の恐ろしさはイメージしづらいわな」
ZIA捜査官　ノーマン「イエスが言うと違和感あるな」
ハガー「で、作戦は？」
ZIA捜査官　ノーマン「今回の地蔵、グラハム数地蔵は・・」

〇雲の上
　　空から襲来します

〇諜報機関
ZIA捜査官　ノーマン「なので、ハガー隊長」
ZIA捜査官　ノーマン「増殖し切る前に目標を捉えて」
ZIA捜査官　ノーマン「粉々にしてください」
ハガー「造作もない！」
ハガー「アメリカの危機は俺たちが救う！」
イエス・キリスト地蔵「やる気はあるようだが」
イエス・キリスト地蔵「少々特異地蔵を甘く見ているな」
ZIA捜査官　ノーマン「・・彼らを信じましょう」

〇諜報機関
　　翌日
ZIA捜査官　ノーマン「皆さん準備はいいですか？」
「オールオーケー、サー！」

〇戦闘機の操縦席（空中）
ハガー「視界良好だ」
ハガー「槍が降ろうが地蔵が降ろうが全部撃ち落としてやるさ」

〇戦闘機の操縦席（空中）
コーディー「一瞬で終わらせます」

〇戦闘機の操縦席（空中）
ガイ「とっとと来やがれ地蔵野郎」

〇諜報機関
ZIA捜査官　ノーマン「ありがとうございます」
イエス・キリスト地蔵「来た」

〇雲の上
イエス・キリスト地蔵「地点13.56.236！」

〇戦闘機の操縦席（空中）
ハガー「ようこそアメリカへ グラハム数地蔵」
ハガー「手荒い歓迎だが許してくれよ」
ハガー「ガイ！コーディー！ お前らの地点から目標を目視出来るか!?」
ガイ「ああ、見えるぜハガー隊長」

〇戦闘機の操縦席（空中）
ガイ「マジで３体だけなんだな、楽勝だぜ」
ガイ「コーディー、俺とお前で標的を打ち抜くぞ」
コーディー「言われるまでもない、了解だ」

〇雲の上
ガイ「蜂の巣にしてくれらぁ！」

〇戦闘機の操縦席（空中）
ガイ「SHIT！一体完全破壊できてねぇ！」
コーディー「詰めが甘いぞ、ガイ」

〇雲の上
コーディー「霧散しろ」

〇諜報機関
ZIA捜査官　ノーマン「やったか!?」
イエス・キリスト地蔵「・・」
イエス・キリスト地蔵「いや・・」

〇雲の上
イエス・キリスト地蔵「ダメだ・・」

〇戦闘機の操縦席（空中）
ガイ「ひ、標的27体に増殖！ 第２項に移行した模様！」
ハガー「慌てるなガイ！ 切り替えろ！」
ハガー「俺も目視できる地点に到着した！」
ハガー「一斉掃射で破壊するぞ！」

〇雲の上

〇諜報機関
イエス・キリスト地蔵「マズイぞ」
ZIA捜査官　ノーマン「どうしたイエス!?」
イエス・キリスト地蔵「アイツら・・」
イエス・キリスト地蔵「本体の３体を同時撃破しないと消滅しねぇタイプだ！」
イエス・キリスト地蔵「移行・・しちまう」

〇雲の上
イエス・キリスト地蔵「第３項に・・」

〇戦闘機の操縦席（空中）
ハガー「な・・」
コーディー「こんなの・・」
ガイ「どうすんだよ・・」

〇諜報機関
ZIA捜査官　ノーマン「・・この中から」
ZIA捜査官　ノーマン「本体の３体を・・!?」
ZIA捜査官　ノーマン「・・無理だ」
イエス・キリスト地蔵「いや・・」
イエス・キリスト地蔵「俺に任せろ」
イエス・キリスト地蔵（数多の偶像に紛れし”背信者”よ）
イエス・キリスト地蔵（その姿をあらわせ！）
イエス・キリスト地蔵「アーメン！」

〇雲の上

〇諜報機関
イエス・キリスト地蔵「ハァ・・ハァ・・」
イエス・キリスト地蔵「なんとかマーキングは出来たぜ」
イエス・キリスト地蔵「だが、俺のチャクラももう限界だ」
イエス・キリスト地蔵「破壊はアイツらに頼むしかねぇ・・」
ZIA捜査官　ノーマン「そんなこと言っても」
ZIA捜査官　ノーマン「あの大量の地蔵をかき分けて」
ZIA捜査官　ノーマン「３体同時破壊なんて・・」
ZIA捜査官　ノーマン「そんなの無・・」
ハガー「無理ではない！」

〇戦闘機の操縦席（空中）
ハガー「我らUSAFはアメリカを守る最強の空軍」
ハガー「不可能などないさ」
ハガー「そうだろ、コーディー、ガイ」
コーディー「ええ 我々の底力見せてやりましょう！」
ガイ「自分の失敗を取り返せないようじゃ軍人の恥だ・・ やってやるぜ」

〇諜報機関
ZIA捜査官　ノーマン「皆さん・・」
イエス・キリスト地蔵「道は・・俺が示す」
イエス・キリスト地蔵「信じて・・進んでくれるか？」

〇戦闘機の操縦席（空中）
「無論だ！」

〇雲の上
ガイ「こんな大量のチャフを相手にするのは初めてだぜ」
コーディー「隊長、あれは!?」
ハガー「マーキングがある！間違いない！」
ハガー「だが・・」

〇戦闘機の操縦席（空中）
ハガー「・・弾切れだ」
ガイ「・・こっちもだ隊長」
コーディー「同じく・・」
ハガー「・・」
ハガー「ガイ、コーディー・・」
ガイ「皆まで言わなくても分かってますよ」
ガイ「何年一緒にやってると思ってるんすか」
ガイ「なぁ、コーディー」
コーディー「ガイのやつに見透かされるのは癪だが」
コーディー「同じ気持ちだ」
コーディー「隊長、命令してくれ」
ハガー「お前ら・・」
ハガー「すまんな」

〇諜報機関
ハガー「ノーマン！」
ハガー「目標を確認した！ だが、コチラの機関銃は弾切れ！ よって・・」
ハガー「機体ごと地蔵に特攻する！」
ZIA捜査官　ノーマン「そんな・・無茶だ!?」
イエス・キリスト地蔵（だが・・現実問題、それしか手はねぇわな）
ハガー「２人も了承済みだ！」
ハガー「我々の勇姿を・・見届けてくれ」
ZIA捜査官　ノーマン「・・あぁ」

〇黒
ハガー「ガイ、コーディー」
ハガー「これより我々は最終作戦に入る！」
ハガー「目標に対し機体ごと突撃し、破壊する！」
ハガー「同時撃破が必須だそうだが、いけるか？」
コーディー「愚問ですね」
ガイ「俺たちの連携の正確さ、地蔵の野郎に見せつけてやりましょう！」
ハガー「・・」
ハガー（俺は本当にいいチームを持った・・）
ハガー「ぶちかまそう」
ハガー「俺たちの”最後の戦い”だ！」

〇雲の上
　　ウォォォォォォォォォオ!!!!!!!!

〇諜報機関
ZIA捜査官　ノーマン「イエス・・どうだ？」
イエス・キリスト地蔵「グラハス数地蔵の反応は・・」
イエス・キリスト地蔵「完全に消えた・・」
ZIA捜査官　ノーマン「ハガー隊長・・」
ZIA捜査官　ノーマン「あなたの勇姿・・ 我々は忘れません」
イエス・キリスト地蔵「・・勿論だ」
イエス・キリスト地蔵「アーメン」

〇キラキラ
ハガー「ん？ここは・・？」
ガイ「お！隊長！やっと来た！」
コーディー「お待ちしてましたよ」
ハガー「お前ら・・！」
ハガー（そうか、ここは死後の・・）
ハガー「ガイ、コーディー・・」
ハガー「いい働きだった・・ありがとう」
ガイ「へへっ、照れますよ」
コーディー「アメリカを守れて良かったです」
ハガー「しかし、また出会えるとはな」
コーディー「イエス・キリスト地蔵の導きですかね？」
ガイ「へっ、何言ってんだ」
ガイ「俺たちの”無限大”の絆が引き合わせたんだよ！」
コーディー「ふっ、その解釈悪くない」
ハガー「無限大・・」
ハガー「グラハム数なぞ、目じゃないな」
ハガー「ガイ、コーディー・・」
ハガー「これからもよろしくな」
「はい!!」