Judgement(Ⅰ)(脚本)
〇ハローワーク(看板無し)
『あ・・・』
『はい・・・』
『その・・・』
『地域福祉課の・・・』
『ええと』
『ちょっと待って下さい』
『地域福祉課の高橋さんいらっしゃいますか?』
『え?』
『退職されたんですか』
『そうですか』
『はい?』
『引きつぎの方が』
『三階ですか』
武藤「ありがとうございます」
〇警察署の入口
マリア「・・・」
〇時計台の中
〇警察署の入口
マリア「勇気を・・・」
マリア「戦う勇気を・・・」
〇バスの中
たくぼん「♪」
たくぼんママ「もーう!ゲームばっかしないの!」
たくぼんママ「Rhine、チェックしたいから返して」
たくぼん「ゲーム!ゲーム!ゲームするのおおお!」
武藤「・・・」
〇古いアパート
ルナ「いいよ。もう入って」
ルナ「ご飯、食べよ」
ユキヒト「・・・アイツと?」
ルナ「アイツって言わない」
ユキヒト「・・・オトーサンと?」
ルナ「そこまで気を使わんでいい」
〇CDの散乱した部屋
ルナ「・・・」
ルナ「肉ばっかり食べないで」
男「そうだぞ。野菜も食べねーと立派な大人になれねーぞ」
ユキヒト「ごめんなさい」
ルナ「アンタに言ってんのよ」
男「あ?」
ルナ「アンタが肉ばっか取ると行人が立派な大人になれないじゃん」
男「・・・」
男「帰るわ」
男「つか。もう二度とこねーし」
ルナ「あっそ」
男「行人君~。お兄さん、もう疲れちゃった~だって君のママって~」
男「超マグロだから」
ユキヒト「?」
ルナ「死ねよ。○○野郎」
男「くせえ母子」
ルナ「・・・」
ユキヒト「ごめんなさい」
ルナ「何で謝んのよ」
ユキヒト「僕がいるから」
ユキヒト「僕が生まれたから」
ルナ「次、同じこと言ったらグーだからな」
ユキヒト「ごめんなさい」
ルナ「食べな」
ルナ「一人いなくなったから、肉食べ放題だぞ~」
ユキヒト「ごめんなさい」
ルナ「謝んな」
ルナ「特にママ以外には」
ユキヒト「・・・」
ルナ「胸張って、生きような」
ルナ「肉、食べな」
ユキヒト「うん」
ユキヒト「食べる」
〇バスの中
武藤「食べる・・・」
Z「・・・食べる」
「食べる」
武藤「・・・」
〇警察署の入口
マリア「もしもし」
マリア「愛?どした?」
マリア「・・・そっか。誕生日か。おめでとう」
マリア「・・・うん」
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