ビンダーパープル

但馬感象

16面 最後の人(脚本)

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〇教室の教壇
  ──授業中。
  ブルッとメールきて、机の下で確認したり、
折中珠未「行かない?」
江藤鉱「行くっ」
  アマガサキ

〇住宅地の坂道
  ・・・もうこれで、最後だな
  こういう人は 二度と現れないな
「おはようございますっ」
  向こうから来るの センター
  紫ダウンジャケットの、中原の方から歩いてくる。
  ええ、僕の彼女、帰ってきて
  黒い コの字型っぽい溝 
  プラスチックにまぁはまる
  一緒に輪を閉じて

〇山中の川
葵星羽「おまえが?」
少女「いつ会ってくれるんだろう」
葵星羽「おまえは暇だからそんなこと言うんだよっ」
  と星羽さんが、そこの地元の子に言ってる。
江藤鉱(星羽さん、釣りか──)
少女「あーっ」
  くるくるくるくるー
葵星羽「ちょっと、手かしてあげなさいよっ」
葵星羽「ほんとにこの子はもう・・・」
葵星羽「一応最後はかばったんだけどね 右肩入れて、針が当たらないように」
  したら最後はその子だけ巻かれて
江藤鉱(──あ、折中さんもか)
江藤鉱(一緒にしたいけどさすがにあざといよな、はー)
  アパート向かいの、窪地の渓流。
  坂上りつつ、折中さんのわきを通過しようとしたら、
「あーっ」
  くるくるくるくるー
  折中さんの放ったんだろう釣り針、糸が俺とクリさんに巻きついて、
  二人ともまとめて巻いちゃう、見事に上までスッポリと。
葵星羽「もーこの子は、マンガだよマンガ」
江藤鉱(よく起きるなこんなこと)
江藤鉱(内心うれしいんだけど、そのままとれなきゃいいくらい)

〇水中
  夢下へ想い (夢森下へ)
江藤鉱(・・・とか、もっと書、心重い)
江藤鉱(書ききんないかな書くとしたら)
秋原町子「あ、おもいんだ」
江藤鉱(って、秋原さん思うかな 書道すすめられたら)
江藤鉱(そういうおもいかさなりの人がいるんだって)

〇朝日
  信の変味、一部です
江藤鉱(誰だ、そのうらやましいやつはこのやろー)
江藤鉱(センター=ものまね上手い)
江藤鉱(クリさん、しんのすけらしいしな)
江藤鉱(一部、 なんだけど、結構いいニュアンス)
折中珠未「見直した?」
折中珠未「江藤鉱くんです」
江藤鉱(・・・って折中さん。 昨日の夜なんて、俺くらいだしな対象)
  シルクランド 絹
  さようなら
江藤鉱(珠?じゃない 絹っつってんだろ)
江藤鉱(・・・この夢がかなわなかったら)
江藤鉱(俺はもう終わりでいい)

〇勉強机のある部屋
  江藤鉱 様
  精励
  名刺よりは大きいくらいのカードに書かれて入ってる。
  封書の中、黒のポストカード、
  「宛」だったっけ?
  まもる
  さもないときみを純粋にさげる
  かなしいな

〇謎の施設の中枢
  ここで逃げるというのは
  くらわないというのはないよなぁ
  二人とも受ける
  「クネルワインド」
  二人とも
  「心の支え」
  ?選択 で受ける
  (二人とも同じ並列持ってるスキル)
  罪罰最終のような決戦
  おまえが束ねる
  一億の、千の、
  (羽(が?)(尾が?)もげる
  かなしい
  数多の機関のエンジェル溝の中で、アクマ 竜の尾がもげるような見、
  (塔の吹き抜けの宙吊りになってる丸鍋竃底黒竜尾ボトッ)

〇占いの館
葵星羽「あー、こんなイジュウインもいるんだなーって、でもすごい似てる」
江藤鉱「え、俺とこいつがですか?」
  左に座ってるの、クリ。その首に腕かけて、顔並べて星羽さんに見せて、
葵星羽「あーちょっとズレてれば、いや、どっかに いそうな気がする、いい相性」
  星羽さんが数字をあれこれ間隔空けてやっている。
  箱形の一つ一つに色つきの数字が振られて、
  おそらく日付なんだな、3月14日とかそこらとどこか。
江藤鉱(外したのかなー)
「はーいっ、エロいの来たよーっ」
  ひゅーっスタッ
  高い位置のせり出した段に飛び乗り着地。
  忍者装束っぽいのを着たレディ。
  ショートカットで、星羽さん系の別嬪さんだけど、
江藤鉱(ちゃらい怪盗なのかー)
江藤鉱(あ、来たって(それが俺?))
江藤鉱(星羽さん探してくれてるんだ、俺とクリの巡り合わせ・・・)
江藤鉱(俺はあきらめないことしかできない)

〇朝日
折中珠未「シンノスケの一部って、ちょっと変」
江藤鉱「これですか?」
  両耳をおさるさんの様に、手で前に向けるクリさんだけど、
  顔は何だろ、目は茜っぽくて、10年以上前のアイドルみたいに刈り上げカットにして。照れた表情、赤くなって、
江藤鉱(あ、こっちには何も言わないんだ)

〇未来の店
  チカジュウの指人形が転げてくる。
  最初のは別の人で、次のがクリさんのだな。
  4レジの島から中開き扉の下の隙間から転げてきて、
江藤鉱(顔に赤の線がついてるんだよな)
江藤鉱(ん、ピンクの袋持ってる、ポーチ?)
江藤鉱(何か受けてくれるの? すももの俺のピンクを?)
「ああーっ」
  と、そのあと追ってクリさん来る。(丘を転げ落ちるように)
  何か4人くらい一斉に転げて来て、
江藤鉱「じゃあみんないっぺんに在り高とっちゃいましょっかっ」
  ってなったな。

次のエピソード:17面 空間があれば

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