〇教室
　　ぼく、しょうがくせい。
　　さいきん、がっこう
　　たのしく　ないんだ。
　　だってさ。
　　なにを　やっても　しっぱい　ばっかり。
　　できるだけ　がんばっては　いるよ。
　　でも　しっぱいを　みんなに
　　からかわれて　ますます　おちこむ。
　　そんな　まいにち。

〇見晴らしのいい公園
　　きょうも、しょんぼり　しながら
　　かえって　きたんだ。
　　ああ　ぼく、
　　なにを　やっても　だめ　なのかなあ。

〇アパートのダイニング
　　おふろに　はいって。
　　ごはんを　たべて。
　　・・・。
　　あしたも　また　がっこうだ・・・。
　　あしたは　どんな　しっぱい
　　しちゃうんだろう。
　　あしたなんて　こなきゃ　いいのに。

〇アパートのダイニング
　　そう　かんがえながら
　　ねむった　ぼくは、
　　その　よる、
　　ふしぎな　ゆめを　みはじめる・・・。

〇幻想空間
　　これは　たぶん・・・
　　ゆめ　なんだと　おもう。
　　まっしろな　めがみさまが、
　　ぼくの　まえに　まいおりたんだ。
　　めがみさまは、　なきながら・・・
　　ちいさな　こえで　こう　いったんだ。
　　わたしの
　　
　　せかい
　　
　　よごれてく。
　　たすけて。
　　
　　マージャンの
　　
　　せかい。
　　・・・マージャン？　よごれてく？
　　ぼくには　いみが　わからない。
　　でも　ぼくは　なにを　するべきか
　　すぐに　わかったよ。
　　たすけなくちゃ。
　　めがみさまを。
　　めがみさま。
　　ぼくに　なにが　できますか？
　　めがみさまは　すこしだけ
　　えがおに　なると、
　　きりの　なかに、
　　まぼろしを　うつしだした。
　　その　まぼろしの　なかで、
　　いろ　とりどりの　ようせいが、
　　みんな　ぼくに
　　なにかを　かたりかけて　くる。
　　・・・　みんな、
　　なんと　いって　いるのだろう？
　　やっぱり　いみは　わからなかったけど...
　　たった　ひとつだけ　わかったんだ。
　　マージャンの　せかいを　しる　ために、
　　７にんの　ようせいに　あいに　いく。
　　めがみさまの　ゆびさす　ほうこうへ
　　いま　ぼくは　あるきだした。
　　めがみさまを　たすける　ために。
　　そして。
　　マージャンの　せかいを
　　たすける　ために。