あげぞこ甲子園

たぴおかしんたろう

俺たちの戦いはこれからだ!(脚本)

あげぞこ甲子園

たぴおかしんたろう

今すぐ読む

あげぞこ甲子園
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇学校の部室
  桜華北高校 生徒会室
  黄昏時、伊集院タイガは一人、生徒会室から窓の外を眺めている
  伊集院タイガにとって桜華北高校野球部の決勝戦進出は
  予想だにしない展開だった
伊集院タイガ「綺羅星の力・・・ いや、それ以上にわが校生徒の甲子園出場への意思がそうさせたのか・・・」
伊集院タイガ「しかし、それ以上に 綺羅星の古巣、星雲東野球部は強い」
伊集院タイガ「急ごしらえの助っ人が何人集まったところで 統率の取れたタレント集団に勝つことは」
  がらっ!
  大変です、会長!
  田中キミヤスが息を切らしながら入ってきた
伊集院タイガ「どうした?騒々しい」
田中キミヤス「副会長が・・・」
伊集院タイガ「アヤメがどうかしたか?」
田中キミヤス「副会長が野球部側に寝返りました! それに・・・」
伊集院タイガ「アヤメのやつ・・・生徒会、分が悪しと見るや 野球部側に寝返りおったか!」
伊集院タイガ「しかし、今更生徒会・・・ いや、この私から逃れられるものではないというのに・・・」
  二の足を踏んでいたキミヤスは続けた
田中キミヤス「それに、どうやら副会長がほかの運動部に声をかけて回ったようで」
田中キミヤス「陸上部の服部・・・」
伊集院タイガ「服部コタロー」
伊集院タイガ「中学生にして10秒代前半をマークし その脚力が生み出す盗塁は芸術的の域」
伊集院タイガ「他校の生徒からは一、二塁間のトリックスターと恐れられ その才能を買われ陸上に転向したというが・・・」
田中キミヤス「それに、水泳部の瑞名」
伊集院タイガ「瑞名ウロミツ」
伊集院タイガ「異常発達した背筋に裏付けされた遠投力は 「瑞名に長打は内野ゴロと同義」 と中学生の間で噂され」
伊集院タイガ「結局、掛け持ちの水泳を選択し その才能は水中で発揮されることになったと聞き及んでいたが・・・」
田中キミヤス「それに、体操部の町田」
伊集院タイガ「町田タケル」
伊集院タイガ「160センチと小柄ながらボールさばきは その見事さから町田サーカスとの異名がつき・・・」
  それに・・・
  
  
  それに・・・

〇黒背景

次のエピソード:生徒会

成分キーワード

ページTOPへ