あげぞこ甲子園

たぴおかしんたろう

剣道部 真田シンノスケ 登場(脚本)

あげぞこ甲子園

たぴおかしんたろう

今すぐ読む

あげぞこ甲子園
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇学校の部室
  桜華北高校 生徒会室
  グラウンドでは吹奏楽部の演奏に合わせて生徒たちが自主的に応援練習している
  カキーン
  ボールが宙を舞うたびに歓声が上がっている
  カキーン
伊集院タイガ「ふん、今日はやけに快音が聞こえてくるな」
  タイガは首をかしげた
田中キミヤス「どうやら、剣道部から真田とかいう助っ人が来たみたいですよ」
伊集院タイガ「真田シンノスケ」
伊集院タイガ「打撃センス、長打力だけなら綺羅星、五十嵐両名を凌駕するスラッガー」
伊集院タイガ「父親の道場を継ぐために剣道に専念すると聞いていたが・・・」
伊集院タイガ「綺羅星、五十嵐両名の活躍に血沸き踊らぬ球児はおらぬということか・・・」
田中キミヤス「4回戦勝ちますかね?」
伊集院タイガ「わからん・・・」

〇レストランの個室
  レストラン 「アジョンドポシュ」
  民家のリビングを改修したような店内に
  こじんまりとした対面テーブルが3つ
  淡いオレンジ色の照明が家庭的な雰囲気を演出している
  店内にはタイガとアヤメの二人きり
  ちょうどテーブルに前菜の
  ブルゴーニュ風エスカルゴが運ばれてきたところだ
龍造寺アヤメ「12‐10 とても正視できない乱打戦でしたわね」
  そういうとアヤメはエスカルゴをほうばった
伊集院タイガ「ああ、わが校は今回の試合 綺羅星不在のまま負けてもおかしくはなかった」
  アヤメは試合内容もそこそこに咀嚼する喜びに酔いしれている
伊集院タイガ「だが、逆に言うとこの得点力、もはや他校の付け入るすきはないのかもしれんな」
  アヤメはエスカルゴを堪能すると
  主菜の牛フィレステーキが待ちきれないのか舌なめずりしている
  唇が艶やかに光る
伊集院タイガ「アヤメに動いてもらうことになるかもしれんな」
  タイガはアヤメのあごにそっと手を伸ばした
龍造寺アヤメ「ええ、わかっているわ」
  アヤメは妖艶な微笑を浮かべた

次のエピソード:俺たちの戦いはこれからだ!

成分キーワード

ページTOPへ