エピソード5 合流(脚本)
〇階段の踊り場
ヒナコッコ「ヘル婆途中にいねぇかなぁ・・・?」
俺は謎に螺旋状になった
階段を登りながら
ヘル婆の姿を探していた。
先程吸収した光の正体を聞くためだ。
ヒナコッコ「まさか毒じゃ・・・ないよな?」
そんな事はないと思いつつも
俺は登る足を早めた
〇まっすぐの廊下
ヒナコッコ「んで、ヘル婆はっと・・・・・・」
登りきったが青い扉は
何処にも見当たらない・・・
まさかあそこまで
戻らないと行けないとか
そんな面倒なことないよな?
ヒナコッコ「嘘だろ・・・ 冗談じゃない──ってあ」
よく見たら一箇所だけ教室の扉が開く
何組か確認すると自分のクラスだった
ヒナコッコ「ちゃんと残ってたんだ。 一回この中で休憩するか・・・・・・」
〇教室
ヒナコッコ「誰も・・・いなさそうだ・・・・・・」
警戒しながら入った俺は辺りを見回すが
誰かが潜んでいるようには見えない。
ヒナコッコ「化物が居なくて嬉しいのか 誰も居なくて寂しいのか・・・・・・」
そんな事思いながら自分の机に向かうと
机の上に物が置いてあった。
ヒナコッコ「これって──!!!」
──弁当だ。
昼飯を食べに外に出たのに
なんで俺は弁当をここに
忘れてきたんだろう・・・
そう思いながら俺は席に座った
ヒナコッコ「なんだろうこの感じ・・・ 朝もやらかした気がする・・・」
ヒナコッコ「まぁいい・・・ ここにあるんだ食べてから行くか・・・」
そうして数十分後・・・・・・
ヒナコッコ「ふぅ・・・ 旨かったぁ・・・ ホント母さんには感謝だな。 そして──」
そう言いながら俺は扉を睨みつけた
ヒナコッコ「そこに居るのは誰だ?」
カズマ「まて! 俺だ落ち着け」
ヒナコッコ「大丈夫だ。 安心しろ、わかってた」
カズマ「尚更駄目だろ・・・」
そんな会話をしながら俺はカズマを見る。
──普通の制服だし
怪しいところも見当たらない。
どうやらヒナリと違い本人らしい
カズマ「にしても──お前のその格好はなんだ? 明らか個性出し過ぎだろ。 誰も居ないからって 制服はしっかり着ておけ」
ヒナコッコ「あ〜この格好か? これは・・・俺にもわかってない。 話すと長くなるが大丈夫か?」
カズマ「・・・手短に頼むよ?」
こうして俺はカズマに
事の始まりやヘル婆の存在。
謎の力に化物共やヒナリの事を話した。
ヒナコッコ「どうだ、どう思う?」
カズマ「どうって言われても・・・ 法螺話じゃねぇのか?」
ヒナコッコ「じゃあ、お前は見なかったのか? あの化物の存在を。 あのゾンビのような恐ろしい奴を」
カズマ「見てないことは無いが・・・ それでも信じがたいな」
ヒナコッコ「それなら創造能力を見せてやるよ。 こい!『鋼の剣』!」
カズマ「嘘だろ・・・・・・ そんな・・・映画じゃないんだし・・・」
ヒナコッコ「ありえないだろうがこれが現実だ」
カズマ「──わかった。 認める。君の言ったことは 多分全て本当なんだろう。 だが、俺にもできるのか?」
ヒナコッコ「できるんじゃないか? 俺にも出来るんだし」
カズマ「それなら・・・こい! 『ブローニングM2重機関銃』!」
カズマはそう言いながら手を伸ばすが
出てくる気配がない。
・・・一体なぜだ?
カズマ「おい、出てこないぞ!? やっぱり嘘なんじゃないのか?」
ヒナコッコ「イヤイヤイヤイヤ! そんなことはない。 なんで出来なかったんだ・・・?」
考えていると一つの言葉が
頭の中に蘇ってきた
──貴方は己の魂に似合う武具を
創り上げることができます──
ヒナコッコ「そうか!力が足りないのか!」
カズマ「・・・一体どういうことだ?」
ヒナコッコ「己の魂に似合う物しか創造出来ない。 そうやってヘル婆が言ってたんだよ」
カズマ「つまりもう少し簡単な物が 良いということだな」
ヒナコッコ「そーゆーことだwww」
カズマ「──信じるぞ? 召喚!『サムライエッジ』!」
ヒナコッコ「ピストルって・・・殺意高くないか?」
カズマ「これが俺の武器・・・ ってあれ?マガジンが取れない・・・」
ヒナコッコ「まさかとは思うが・・・ それリロードいらないんじゃないか?」
カズマ「まじか!? それなら楽勝じゃないか? というか、どこ行くんだ?」
ヒナコッコ「屋上にしようとは思っているが・・・ お前もついてくるのか?」
カズマ「あぁ、まぁ暇だしな。 一緒にいたほうが戦闘も楽だろうし」
ヒナコッコ「それもそうかwww それならさっさと行くぞ」
カズマ「あぁ、そうだな」
いやめっちゃ見忘れてたーー^_^