最終目標、嫁

もと

『頼りになるパパと優しいママがいます』(脚本)

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〇宇宙空間

〇地球

〇雲の上

〇空

〇草原

〇赤い花のある草原
クマ「がお・・・んんっ、コホン、がお」
クマ「おはよう!」
クマ「おはよう!」
クマ「おは・・・ん?!」
クマ「今の誰? 海っぽい?」
クマ「初めて見た! お友達になれるかな!」
クマ「ねえ待ってー、キミはドチラ様ですかー?!」
クマ「おーい!」

〇森の中
クマ「・・・いなくなっちゃった」
クマ「がお」
イヌ「おい! どこへ行ったかと探したぞ!」
クマ「あ、おはようパパ」
イヌ「朝の散歩か、クソ早起きだな? 焦らせるな」
クマ「ごめんなさい! 今ね、初めて会った子を追いかけてたんだ」
クマ「ねえ見てない?」
イヌ「見とらん」
クマ「そっか・・・じゃあ探してくる!」
イヌ「待て待て、昨日の騒動を忘れたか?」
クマ「がお」
イヌ「クマだけで何かさせると 天地がひっくり返りそうだ」
イヌ「我も共に行こう」
クマ「え、いいの?」
イヌ「腹に背は変えられぬ」
クマ「ありがと、パパ!」

〇美しい草原
クマ「わあ、キレイな所! ボク初めて来たよ!」
イヌ「好きだろうと思ったぞ 存分に楽しめ」
クマ「わーい!」
クマ「じゃなくて」
クマ「お友達になれそうだった子を 探してるんだってば」
イヌ「そうだった、どんな容姿だ! 詳しく!」
クマ「えっと、胴体が細くて、脚がいっぱい、 ちょっと赤くて海っぽい! ・・・かな?」
ウマ「それなら今すれ違ったわ」
クマ「あ、ママ!」
クマ「え?! ど、どっちに?」
ウマ「向こうよ、連れて行ってあげましょうか?」
クマ「うん! お願い!」
ウマ「乗って?」
クマ「わあ、いいの?! ありがとう!」
イヌ「我も! 我も!」
ウマ「あら、結構軽いのね?」
クマ「そう? えへへ、初めて他の生き物に乗ったかも 不思議な感じがするね」
クマ「それにコレ、なんか座りやすいよ?」
ウマ「『クラ』よ」
クマ「クラ」
ウマ「フサオマキザルが考えて ゴリラが作ったの」
ウマ「自分達が乗りやすいようにね ホントにサル達は賢いわ」
クマ「へえ、すごいな! ボクも会ってみたい!」
イヌ「我はサル共がキライだ 会いに行く時はウマと行けよ」
クマ「え、そうなの? 何かされたの? なんでキライなの?」
イヌ「知らん! 本能が近付くなと叫ぶ!」
ウマ「ウフフ」

〇けもの道

〇霧の立ち込める森

〇森の中の沼
ウマ「この辺りだったんだけど・・・いないわ」
クマ「残念・・・がお」
ウマ「少し休憩してまた探してみましょ? 付き合うわ」
クマ「うん、ありがとう お水でも飲もうか」
「・・・」
イヌ「・・・まことか?」
ウマ「・・・なにが?」
イヌ「その妙な生き物を見たのか?」
ウマ「それはホント、だからちょうど良かったの 仲良くなって損は無いでしょ?」
イヌ「まあな」
ウマ「・・・一晩でずいぶんと懐いてくれたわね」
イヌ「ああ、純真無垢そのものだ これがいつまで・・・」
クマ「いたー! この池の中にいるー!」
イヌ「そ、そうか! でかした!」
ウマ「つ、連れてきた甲斐があったわ!」
クマ「あの子とお話ししてみたいな! でもボクは泳げなさそう! ねえ、ママとパパは泳げる?!」
「・・・」
ウマ「私は無理よ、泳げるけど潜れないわ」
イヌ「およ・・・わ、我も泳げない」
ウマ「アナタお魚捕ってたじゃない?」
クマ「本当? ねえ、お願い! 連れてきて!」
イヌ「クマよ、ちょっと待っとれよ?」
クマ「うん!」
イヌ「てめえ、ブッ飛ばすぞ?」
ウマ「別に減るもんじゃないでしょ」
イヌ「そんな訳の分からん生き物を追って 我が食われたらどうしてくれる?!」
イヌ「てめえも泳げるだろうが!」
ウマ「私、泳げるけど潜れないから クマちゃんの期待には応えられないわ」
ウマ「だからここでアナタが捕まえてあげれば 信頼度が爆上がりよ」
イヌ「キャンッ・・・クソッ! 死んだら化けて出てやらあ!」
クマ「がお?」
クマ「どしたの? ケンカ?」
ウマ「なんでもないわ 準備運動を手伝ってたの」
クマ「そっか! ボクも手伝う?」
イヌ「・・・大丈夫だ、我に任せろ」
クマ「わーい!」
イヌ「・・・ガルル・・・」
クマ「パパ、頑張って!」
イヌ「押すなバ・・・」

〇森の中の沼
イヌ「どやー!」
クマ「わあ! すごい!」
「・・・なにこれ?」
クマ「こんにちは、ボクはクマです! 君はなあに? お友達になろう?」
クマ「あ?! どこいくの?!」
イヌ「逃げたな?」
ウマ「怖かったんじゃない?」
クマ「・・・ボク怖いのかな? みんな逃げちゃう・・・」
ウマ「ち、違うわ、急に知らない生物が 三頭も来たからだと思う」
ウマ「大丈夫よ、クマちゃんは怖くない」
ウマ「アナタの言う通り、海から来たみたいだし まだ慣れてないのよ」
ウマ「それなら遠くには行かないと思うの 大体は最初の地に落ち着くものよ」
ウマ「だからきっとまたすぐ会えるでしょ」
ウマ「ゆっくり仲良くなれば良いと思う」
クマ「そうかな、そっか、 ビックリさせちゃったんだね」
イヌ「うむ、ビックリだな」
ウマ「毎日の散歩にここを通ってみたら?」
クマ「うん、そうする! ありがとう!」
クマ「ママは優しいね! パパは泳げてカッコいい!」
「・・・?!」
ウマ「そう? 嬉しいわ」
イヌ「え、ええい、ままよ! 我を慕うが良い! 鍛えて、いや力加減を教えてやろうぞ!」
クマ「わーい!」
ウマ「じゃあママは朝ごはんを探しに森へ」
イヌ「父は魚でも取ってやる! 家で待っとれ!」
クマ「はーい!」
クマ「行ってらっしゃーい! 気を付けてねー!」

〇霧の立ち込める森

〇けもの道

〇山中の川
イヌ「・・・ブッ飛ばされる覚悟は出来たか?」
ウマ「やれるものならどうぞ 私は失う物なんて無いんだから」
イヌ「どういう意味だ?」
ウマ「私の群れは一つ南の草原へ移動したわ」
ウマ「熊の足止め用に置いていかれたのよ みんなより少し足が遅いの」
ウマ「一頭になった途端、サルに囲まれて 便利な乗り物にされちゃったわ」
イヌ「・・・」
ウマ「ウフフ、今もずっと草笛で呼ばれてるけど 無視してるの」
イヌ「それは・・・愉快だな」
ウマ「アナタは?」
イヌ「まあ・・・似たようなもんさ」
ウマ「・・・」
ウマ「・・・気が向いたら聞かせてよ 似た者同士って事で良いみたいだし」
イヌ「そうだな」
ウマ「ウフフ」
イヌ「キャンッ」
ウマ「あ、ビワがあるわ」
イヌ「そのクラに挟まってる袋は使えるのか?」
ウマ「え、あるの? 取って取って? ラッキーね、サルの忘れ物よ」
イヌ「ほれ」
ウマ「ありがとう!」

〇山中の川
イヌ「なかなかの量だな」
ウマ「昨日はこれぐらいでお腹いっぱいって すぐお昼寝してたわよね」
イヌ「アイツの記憶喪失は間違い無いのか?」
ウマ「多分ね 雑食だって事すら忘れてるっぽいし」
イヌ「肉以外の食べ物をやっていても いつか限界が来そうではあるがな」
ウマ「やれるだけやりましょ」
ウマ「思い出した時には もう私達に手を出せないぐらいに 仲良くしておけば、ね?」
イヌ「うむ そのうち嫁でもあてがうか」
ウマ「そうね、それでこの森は安泰よ 乗る?」
イヌ「ああ、いや、重くないのか? その、もう果物も魚も背負って・・・」
ウマ「あら」
ウマ「別に平気よ さっきも楽しそうだったし、 長い付き合いになりそうだし、どうぞ?」
イヌ「う、うむ」
イヌ「キャンッ」
ウマ「ウフフ」

〇怪しい実験室
クマ「おかえりなさーい!」
イヌ「おう」
ウマ「ただいま、お利口さんにしてた?」
クマ「うん! ねえねえあのね! 帰る途中でお家に飾る物を見つけたよ!」
「なにこれ?」
クマ「なんだろうね?」
イヌ「増えたな」
クマ「ぜーんぶ宝物!」
ウマ「まあいいわ、朝ごはんにしましょ もうお昼かも知れないけど」
イヌ「そうだ、我はメシも食わずに 歩かされ泳がされた! 食うぞ!」
クマ「わーい!」
クマ「ねえ、今日は何して遊ぶ?」
イヌ「お、おう クマが楽しそうな事を、うむ」
クマ「楽しみ!」
イヌ「あまり激しいのは、まあ家の中で、うむ」
クマ「そっか・・・」
クマ「でもパパとママが一緒なら お家の中でも楽しいよ」
「・・・」
イヌ「お、おう・・・死、いや、静かに遊ぶか」
ウマ「偉いわ、なんか偉い子ね!」
クマ「えへへ」
クマ「じゃあ食べたらココナッツ蹴りしよう?」
ウマ「砕かないようにね」
クマ「昨日みたいにナワトビも教えて?」
ウマ「ナワは優しく振ってね」
クマ「オハジキも!」
ウマ「パパを弾いちゃダメよ」
イヌ「ウマまままママに頼めよ?」
クマ「パパがいいな!」
イヌ「死、仕方ねえ! やってやらあ!」
クマ「・・・ん?」
イヌ「誰だ?!」
宇宙人「・・・ポ・・・ポポ」
ウマ「あれは・・・武器よ、 向けられただけで傷付けられるわ」
クマ「傷・・・危ない・・・痛い」
クマ「パパとママに近付くな!」
宇宙人「ポオッ?!」
宇宙人「ポッ・・・ポポ」
宇宙人「ポ・・・ポポ・・・」
クマ「あ、帰った」
クマ「怖かったね! じゃあご飯の続きにしよう?」
「はい」
「・・・」
ウマ「・・・もしかして」
クマ「なあに?」
ウマ「今の生き物、あれを・・・」
ウマ「うーん・・・」
ウマ「まあいいわ」
ウマ「美味しい?」
クマ「うん!」

〇怪しい実験室
イヌ「・・・やっと寝たか」
ウマ「・・・可愛いわ、想像よりずっと」
イヌ「まあな・・・だが今だけやも知れん」
ウマ「さっきの・・・」
イヌ「あれは我らを守る為だ、何も無かった」
イヌ「トイプードルは滅びたヒトの手で 魔改造された種族だ 物覚えが悪い、もう忘れた」
イヌ「わ、笑うな! ふん、さて我らも・・・」
「うーん・・・がおー・・・」
「・・・」
イヌ「寝言か」
ウマ「寝言ね」
イヌ「サテ我ラモ寝ルカ 明日モ命懸ケダ」
ウマ「ウフフ」
ハルキゲニア「みッ!」

〇草原

〇空

〇朝日

〇赤い花のある草原
クマ「がお、こほん、がおー」
クマ「おはよ!」
クマ「おはよー!」
クマ「おは・・・あー!」
クマ「今日こそお話しするぞ!」
クマ「お友達になりませんかー! みんなで遊ぼー!」
イヌ「待てい!」
イヌ「山が崩れる!」
イヌ「静かに急げ!」

〇赤い花のある草原

コメント

  • 人間の存在しない世界の動物たちがこんな風に異種交流してたら、という想像力と創造力がすごいなあ。やっぱり犬猿の仲だけは克服できないんですね。

  • 朝来た!なんていうかこう、スピード感は薄れたけどまとまった気がする!BGMも自然っちゃ自然(笑)でも可愛いんだけど募集からは外れてるかもだけど面白いなあ。
    後トンデモよりコメディでもよくない?もとさんのトンデモはもっとヤバいの知ってる(笑)後

  • ハートフルなアニマルストーリーという表層的なモノの底に漂う恐ろしさ、、、二律背反のはずのものが同時進行で楽しめるとは!
    日常風景をショート作品で読み続けたくなる魅力がいっぱいですね!

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