中宮さんたちが天才になれる方法

かしみあ

中宮さんと僕らは青春中(脚本)

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〇教室
中宮 朱音「小鳥遊くんおはよう〜」
小鳥遊 聖「おはよう中宮さん」
中宮 朱音「あの、さ これいつものお礼」
中宮 朱音「小鳥遊くん甘いの好きだから」
小鳥遊 聖「これもしかして中宮さんの手作りスイーツ!?」
中宮 朱音「現場で働いて商品開発まで手伝ってる小鳥遊くんに食べてもらうのは緊張するけど・・・」
小鳥遊 聖「・・・」
小鳥遊 聖「中宮さんこれ美味しいよ」
中宮 朱音「本当!?嬉しい〜」
小鳥遊 聖「このクッキーは形も崩れてないし、外はサクっと中はしっとりしてる。 プリンは口溶けなめらかで、全部お店に出せるレベルだよ」
中宮 朱音「私昔からお菓子作りが好きで、レシピ本も結構集めていて、図書館のレシピ本は全部読んだんだ」
中宮 朱音「お菓子作りの道具も結構こだわって集めてて、クッキングシートもメッシュのものを使ったりとか」
小鳥遊 聖「おおすごい 中宮さん本当にその道目指せば良いよ  センス良いもん」
中宮 朱音「ありがとう・・・」
小鳥遊 聖「そうだ 今日うちのカフェ定休日なんだけど、明日から新作のケーキ出すから今準備してて」
小鳥遊 聖「中宮さんもケーキ試食しに来ない? ちょうど僕も帰りに寄ろうと思ってたから」
小鳥遊 聖「うちに業務用のお菓子の道具のカタログとかもあったから見せてもらえるし」
中宮 朱音「ありがとう〜嬉しい」
小鳥遊 聖「なんか中宮さんが知りたい事とか力になれそうな事があったら祖母ちゃんに頼むからさ」
中宮 朱音「小鳥遊くん・・・ありがとう」

〇学校の昇降口
小鳥遊 聖「じゃあ中宮さん行こう」
中宮 朱音「うんありがとう」

〇学校脇の道
小鳥遊 聖「・・・フードプロセッサーだったらうちに良いあるよ。買ったんだけど、もらったのもあって」
小鳥遊 聖「良い物なんだけど、使ってないのがあるからあげるよ」
中宮 朱音「本当? 嬉しい」

〇店の入口

〇レトロ喫茶
棚乃「うん・・・ これは美味しい」
小鳥遊 琴水「うん美味しいわ 朱音ちゃんセンスある」
中宮 朱音「本当ですか? 嬉しい!!」
中宮 朱音「良かった・・・製菓の専門学生に進もうかなって思ってたんです 製菓衛生士の資格が欲しいので」
棚乃「良いと思うよ」
小鳥遊 琴水「聖は頑張って朱音ちゃんのお店出してあげれば?」
小鳥遊 聖「そうだね」
中宮 朱音「小鳥遊くん・・・」
小鳥遊 聖「あ、そうだ今日はせっかく休みだから道具とか見せてもらうと良いよ カタログもあとで持ってくる」
中宮 朱音「ありがとう」
小鳥遊 聖「僕、みんなのお茶淹れるよ。 中宮さん紅茶で良い?」
「ありがとうー小鳥遊くん」
中宮 朱音「中見せてもらうからエプロンとか借りたよ」
小鳥遊 聖「うん」
  制服姿以外は初めて見たけど、中宮さん可愛いな・・・
  カラーン
中宮 朝日「こんにちは〜」
中宮 朱音「えっ、朝日ちゃん!?」
中宮 朝日「呼んでくれてありがとう〜小鳥遊くん!!」
小鳥遊 聖「どうも」
小鳥遊 聖「さっき朝日さんに連絡したんだ」
小鳥遊 聖「突然だったし、朝日さん忙しいかもしれないから本当もし来れたらって感じだったけど」
小鳥遊 聖「せっかく定休日だけど店内開けてるし、僕らだけでこんな貸し切り出来る日もないしね」
小鳥遊 聖「小説も進んでるみたいだから・・・」
中宮 朝日「この間、偶然小鳥遊くんに会ってね。小説の話とかしたんだよね」
中宮 朝日「あ、この間はどうもね」
小鳥遊 聖「びっくりしましたよね 朝日さんと偶然土手で会って」
中宮 朱音「えっ、すごい!!」
中宮 朝日「でしょ!! お互い夕日に照らされて青春してたんだよね!?」
小鳥遊 聖「あはは・・・」
中宮 朝日「あれ、朱音エプロン!?」
中宮 朱音「そう 作業室の中見せてもらってるの♪」
小鳥遊 聖「朝日さん、中宮さんお菓子作りの才能がありますよ」
中宮 朝日「そうそう朱音の作るお菓子すごく美味しいよね♪ 私も才能あると思ってる」
中宮 朱音「ありがとう二人とも・・・」
小鳥遊 聖「天才になる方法なんて考えなくても中宮さんはちゃんと才能がありました」
中宮 朱音「小鳥遊くんのおかげだよ」
中宮 朱音「お菓子作りが一番好きな事だったけど、こうして現場の人、プロの人たちに意見聞けたりして貴重な体験が出来てるし」
中宮 朱音「現場も見れてすごく勉強になってるよ 頑張ろうって改めて思った」
小鳥遊 聖「良かった」
中宮 朝日「良かったね朱音♪ 小鳥遊くんありがとう」
小鳥遊 聖「こちらこそありがとうございます 二人に気付かされた事いっぱいありました」
小鳥遊 聖「あ、朝日さん!! 書いたやつ見せて下さい」
中宮 朱音「私も見たい〜!!」
中宮 朝日「うん どうかね?」
小鳥遊 聖「へぇ~面白いですね! 良いですよ」
中宮 朱音「えっ、私にも読ませて〜♪」
小鳥遊 聖「飴ストロー職人の恋愛って新しくて良いですね」
中宮 朝日「ありがとう ここの店で飴ストロー売ってるから思い付いたんだよね」
中宮 朝日「傷心のヒロインが会社帰りに寄る喫茶店で作ってる飴細工のストローが気に入って」
中宮 朝日「会社を辞めて飴細工ストローを作る職人を目指すんだけど」
小鳥遊 聖「そこで飴細工職人と恋愛するんですね」
中宮 朱音「なるほど~」
小鳥遊 聖「環境のためにプラスチックストローじゃないストローが出来て来た現代ならではの設定で良いと思います」
小鳥遊 聖「ヒロインが目標を見つけ、新たな道で活き活きと頑張り始めるのが良いですね」
小鳥遊 聖「そこで新たな恋が始まるのもとても良いと思います」
中宮 朱音「うん 好きな事を見つけて、そこで尊敬する人が出来て恋愛になるところとかすごく自然に胸きゅん出来る♪」
中宮 朝日「ここのカフェに来てたから思いついたんだよ。 アイテムとかすごく参考になった」
小鳥遊 聖「これ、何かコンテストに出しましょうよ」
小鳥遊 聖「あと、新作も思いついたらどんどん書いて文学賞の入賞を目指しましょう!」
中宮 朱音「うん♪ 良いね良いね♪」
中宮 朝日「うんじゃあこれ出してみようかな」
小鳥遊 聖「この間調べておいたんですが、この煌文学賞はどうです? 過去の受賞作も恋愛ものが多いので」
小鳥遊 聖「あとはラブストーリーライフ大賞も良いですよ」
小鳥遊 聖「これは準大賞以上で恋愛アニメ化にもなるそうですよ!!」
中宮 朱音「わ〜良いね!」
中宮 朝日「小鳥遊くん・・・ありがとう本当に」
中宮 朝日「朱音の事も私の事も・・・色々調べて力になってくれて」
小鳥遊 聖「二人を天才にするって中宮さんと約束しましたからね」
小鳥遊 聖「あと二人のおかげで自分も変われたんです こちらこそありがとうございます」
  中宮さんも朝日さんも僕も目標が見つかったんだ
  これってすごい事だよな

〇街中の道路
中宮 朱音「小鳥遊くんありがとう しかもフードプロセッサーまでもらっちゃって・・・」
小鳥遊 聖「いや、こちらも良かったよ プロセッサー使ってくれる人がいて」
中宮 朝日「小鳥遊くん優しいね」

〇街中の道路
篠嶋 恵汰「あれ? 向こうに居るの・・・」
篠嶋 恵汰「聖・・・!?」

〇街中の道路
篠嶋 恵汰「えーっ!!」

〇駅前広場
中宮 朱音「小鳥遊くん送ってくれてありがとう」
中宮 朝日「小鳥遊くんご馳走さま」
小鳥遊 聖「気をつけて!!」

〇街中の道路
  中宮さんたちの笑顔が見れて良かった

〇学校の校舎

〇教室
篠嶋 恵汰「おい聖!! どうしたんだよ!!」
小鳥遊 聖「おはよう篠嶋 何が?」
篠嶋 恵汰「何がじゃないだろ お前幸運のブレスレットでも手に入れたのかよ!」
小鳥遊 聖「何だそれ?! そんなもの無いだろ」
篠嶋 恵汰「なんで美女二人とデートしてるんだよ!!」
篠嶋 恵汰「しかも一人中宮さんだし、どうなってるんだよ!! 昨日見たんだよお前たちのこと!」
小鳥遊 聖「あぁ〜それは〜」

〇店の入口
「と、言う訳で」

〇レトロ喫茶
篠嶋 恵汰「や〜どうも初めまして 聖の友人の篠嶋です」
小鳥遊 聖「ごめんね中宮さん、朝日さん」
中宮 朱音「あはは 良いよ篠嶋くん面白い」
中宮 朝日「あはは 初めまして朱音のいとこ朝日です」
篠嶋 恵汰「こんな美女二人に頼まれたら断われないよな〜」
篠嶋 恵汰「それにしても天才にするって中宮さん面白いな〜」
中宮 朱音「なんとか朝日ちゃんを助けたくて」
篠嶋 恵汰「や〜本当良い人だよね ま、聖もなんだけど」
中宮 朝日「うん小鳥遊くんすごく良い人だよ」
篠嶋 恵汰「でも二人の目標が決まるなんて、聖すごいな♪敏腕じゃん」
中宮 朱音「本当小鳥遊くんのおかげだよ」
中宮 朝日「小鳥遊くんのおかげ」
小鳥遊 聖「そんな事ないですよ でもありがとうございます」
中宮 朱音「ねぇ、篠嶋くんは進路どうするの? やっぱり頭良いし進学?」
篠嶋 恵汰「えっ、俺!?」
篠嶋 恵汰「俺は・・・うん進学かな 就職も悩んだんだけど・・・」
中宮 朱音「そうなの? 何かあったの?」
篠嶋 恵汰「いや、別に特に・・・ ちょっとそう思っただけ」
篠嶋 恵汰「でも進学しようと思う で、一般企業に就職希望」
中宮 朱音「そうなんだ・・・」
小鳥遊 聖「僕も専門学校行こうと思ってたけど経営学部に行くことにしたし 色々考えるよな」
篠嶋 恵汰「おう」
中宮 朝日「ねぇ、篠嶋くん彼女いるの?」
篠嶋 恵汰「えっ!?」
中宮 朝日「いそうだなって思って」
篠嶋 恵汰「今は居ないっすよ」
篠嶋 恵汰「前は居ましたけど」
小鳥遊 聖「中学の時彼女居たって言ってたな」
篠嶋 恵汰「中学で同じクラスだった子と付き合ってて 高校入ってから別れちゃった感じですね」
中宮 朱音「そうなんだ〜」
篠嶋 恵汰「俺の話は以上!! それより聖と中宮さんどうなの?」
小鳥遊 聖「えっ! それは・・・」
中宮 朱音「・・・」
中宮 朝日「まぁまぁ あたたかく見守りましょうって事で!」
中宮 朝日「じゃあみんなフリーなんだから、これから恋愛頑張ろうね!」
篠嶋 恵汰「そうっすね」
小鳥遊 聖「ですね!!」
中宮 朱音「だね♪」

〇駅前広場
中宮 朱音「じゃあ二人ともまた月曜日ね〜」
中宮 朝日「篠嶋くん会えて楽しかったよ! 小鳥遊くんいつもありがとうね!」
篠嶋 恵汰「俺もっす」
篠嶋 恵汰「あの朝日さん」
中宮 朝日「ん?」
篠嶋 恵汰「多分・・・次は良い恋愛出来ると思いますよ」
篠嶋 恵汰「なんとなく・・・」
中宮 朝日「ありがとう!」
小鳥遊 聖「二人とも気をつけて!!」
篠嶋 恵汰「俺らも行くか」
小鳥遊 聖「おう」

〇街中の道路
篠嶋 恵汰「聖、今日はありがとうな」
小鳥遊 聖「や、篠嶋の生ワッフルのお礼も出来て良かったよ」
篠嶋 恵汰「中宮さんと付き合えると良いな」
小鳥遊 聖「!!」
篠嶋 恵汰「俺の独り言」
小鳥遊 聖「あはは!!」
小鳥遊 聖「篠嶋、サンキュー」
篠嶋 恵汰「おう」
小鳥遊 聖「僕の独り言」
篠嶋 恵汰「ははは!!」

〇街中の道路
  みんな目標に向けて頑張れると良いよな
  夢とか恋とか

〇レンガ造りの家

〇駅前広場
小鳥遊 聖「中宮さーん!」
中宮 朱音「小鳥遊くん」
  今日は休日なので朝から中宮さんと待ち合わせだ
中宮 朱音「ごめんね待った?」
小鳥遊 聖「今来たばっかりだよ」
中宮 朱音「良かった」
小鳥遊 聖「でもうちで働いてる棚乃さんの弟さんが製菓の専門学校の先生だったなんてすごいね」
中宮 朱音「お話聞けるなんて嬉しい!」
小鳥遊 聖「お菓子作りの道具もくれるって言うから絶対中宮さん誘おうと思ってさ!」
中宮 朱音「ありがとう小鳥遊くん」
小鳥遊 聖「喜んでくれて良かった じゃあ早速電車乗ろうか」
中宮 朱音「うん」
  中宮さんも喜んでるけど、僕も嬉しい。
  棚乃さんありがとう!

〇駅のホーム

〇駅の出入口

〇川に架かる橋
小鳥遊 聖「棚乃さんからもらった地図だとここだな〜」
小鳥遊 聖「あのマンションかな」
中宮 朱音「小鳥遊くんすごい 私地図苦手なんだ〜」

〇大きいマンション
小鳥遊 聖「ここだ 行こう」
中宮 朱音「うん」

〇マンションの共用廊下
小鳥遊 聖「中宮さんあの奥の部屋だ」
中宮 朱音「楽しみ」
篠嶋 恵汰「一人で大丈夫だよ ちょっくら買ってくるわ」
桃屋 椎乃「ありがとう恵汰」
小鳥遊 聖「篠嶋!!」
篠嶋 恵汰「聖!!?」
小鳥遊 聖「桃ちゃん・・・」
桃屋 椎乃「小鳥遊く・・・?!!」
中宮 朱音「えーーーっ!!」
  篠嶋と、──桃屋先生?!!

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