きっかけはココア

キリ

rain(脚本)

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〇川に架かる橋
朝比奈 きよ子(よし!今日もザキちゃんいるかな♪)
朝比奈 きよ子(そうだその前に、残高あったっけ?)
朝比奈 きよ子「あれ」
朝比奈 きよ子(最悪...)
朝比奈 きよ子(財布忘れた...)
朝比奈 きよ子(家かな?学校に置き忘れた?)
朝比奈 きよ子(そんなことより、カフェに行けないじゃん)
朝比奈 きよ子(ココアを飲まないでカフェに座るの、 気まずいな...)
朝比奈 きよ子(...今日はおやすみしよっ)
朝比奈 きよ子(ザキちゃん!ごめんなさい!)

〇川に架かる橋
朝比奈 きよ子「ええっ!雨! ?」
朝比奈 きよ子「傘持ってないよ...」
  (雷鳴)
朝比奈 きよ子「うわあヤバッ」
朝比奈 きよ子「もう~~~~~! ! !」

〇商店街の飲食店
朝比奈 きよ子(ふう...)
朝比奈 きよ子(屋根があるお店、あってよかった)
朝比奈 きよ子(ああ~服びしょびしょ)
朝比奈 きよ子(えっと、ここからコンビニまで 走ればどのくらいで──)
山崎 一「あれ?」
山崎 一「どうも、こんにちは」
朝比奈 きよ子「えっ」
朝比奈 きよ子(あ、ここお店の目の前だったの? !)
朝比奈 きよ子(つい癖で来ちゃってたんだ...)
山崎 一「雨宿りにはちょうどいいですよ この建物」
山崎 一「あ、冷えるので、中に入りませんか?」
朝比奈 きよ子「いいいえ、そういうわけにはっ!」
朝比奈 きよ子「わたし今日、財布持ってなくて...」
山崎 一「そうだったんですか」
山崎 一「では本日は特別にサービスいたしますよ?」

〇テーブル席
朝比奈 きよ子(珍しくお客さんがいない? ?)
山崎 一「お待たせしました」
山崎 一「ブランケットと、こちらのホットミルクも お召し上がりください」
朝比奈 きよ子「あ、ありがとうございます」
山崎 一「...ココアのほうがよろしかったですか?」
朝比奈 きよ子「いえ、お気遣いなく...」
山崎 一「そうですか、ココアが無いとご不満かなと」
朝比奈 きよ子「いえそんなことは...気を遣わせてしまって すみません」
山崎 一「こちらこそ申し訳ないです」
山崎 一「今日、臨時休業なんです」
山崎 一「コーヒー豆やココアが在庫切れでして」
朝比奈 きよ子(だからお客さんがいないんだ)
朝比奈 きよ子「すみません!わたし、 お休みだったなんて知らなくて」
朝比奈 きよ子「あの、もう帰りますから!」
山崎 一「お待ちください!」
山崎 一「まだ休んでいても構いませんから」
山崎 一「せめて、雨がおさまるまででも...」
朝比奈 きよ子「・・・」
朝比奈 きよ子(これ以上、二人きりなんて耐えられない!)
朝比奈 きよ子(けど・・・)
朝比奈 きよ子「・・・・・・じゃあ、お言葉に甘えて//」

〇テーブル席
朝比奈 きよ子(ホットミルク、飲み終わったけど、 雨が止む気配は無いな...)
山崎 一「ああ、おさまりそうにないですね...」
山崎 一「...っあの、よろしければこの傘、 お使いください」
朝比奈 きよ子「えっ、でもこれはザキちゃっ...お兄さんの 傘なんじゃ...」
山崎 一「僕の家ここから近いので」
山崎 一「それにまだ仕事が残ってますし、 遠慮なさらないでください」
山崎 一「あと」
山崎 一「"ザキちゃん"で構いませんよ?」
山崎 一「名前が山崎だから、変な愛称を付けられちゃって、恥ずかしいですけど」
朝比奈 きよ子「クスッ」
朝比奈 きよ子「それではありがたく 使わせていただきますね」
朝比奈 きよ子「色々とありがとうございました! お邪魔しました」

〇黒
朝比奈 きよ子("山崎さん"っていうんだ~ さりげなく聞けてうれしいっ!)
  わたしは雨の中、黒い傘をさして帰った

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