読切(脚本)
〇綺麗な教会
イザベラ「どうしよう...道に迷っちゃった」
イザベラ「何、この歌声...綺麗」
イザベラ「あなたが歌っていたの?」
イザベラ「えっ、『こっちに来て欲しい』?」
イザベラ「わかったわ一緒に教会にいきましょう!」
その後
少女を見た者は
誰もいなかった
〇名門校の校門(看板の文字無し)
私立tap女学園
ここには天才美少女探偵団がいる。
〇コックピット
バーミリオン「貴様ら、依頼が来たぞ〜 今回の依頼は『子どもを拉致している怪しい教会を調査して欲しい』だ」
アイリス「? 先生、調査だけなら警察の方がいいんじゃ無いの?」
バーミリオン「この映像を見たほうが早いな」
〇綺麗な教会
映像に映っているのは少女とシスターだ
〇コックピット
バーミリオン「何が聴こえたか?」
ミシェル「はい、歌声が聞こえました。 頭がボーっとしてきます」
アイリス「は?確かに歌声だったけど頭がボーっとはしなかったけど?」
バーミリオン「...そうか」
バーミリオン「私には何も聞こえなかったけどな」
ミシェル「えっ!?」
バーミリオン「原因は恐らく加齢だろう。 20歳以上には聴こえない周波数の音が出ているとの結果が出てる」
アイリス「ということはババアには聴こえないって訳ね〜アハハ」
バーミリオン「バラすぞポンコツロボット」
アイリス「ごめんって♡」
ミシェル「つまりこの歌は人間の子どもには催眠効果があってシスターに連れさらわれている...という事ですか?」
バーミリオン「まぁ、そういう事だな」
バーミリオン「という訳だアイリス、今回はお前の出番だ」
アイリス「了解〜」
〇近未来の通路
アイリス「行ってきます!!」
〇コックピット
バーミリオン「ミシェル、ジェリーの横のモニター席につけ!」
ミシェル「了解です!」
ジェリー「こちら、ジェリー。 アイリスちゃん?聴こえますか?」
〇綺麗な教会
アイリス「大丈夫〜余裕でついたわ!」
〇コックピット
ジェリー「それならよかったわ」
バーミリオン「ミシェル、音は聴こえるか?」
ミシェル「はい、聞こえますが...少し眠たく」
バーミリオン「ジェリー、音を下げてくれ」
ジェリー「わかりました。ボリュームを2下げます。これで大丈夫?ミシェルちゃん」
ミシェル「はい、ギリギリ聴こえるぐらいの音量になりました」
バーミリオン「それじゃ、アイリス早速...」
〇教会の中
「おい、アイリス!!!!!! どうして勝手に入っているんだよ!!!!!」
アイリス「大丈夫、大丈夫〜先生アタシ最強だから♡」
「そういう事じゃ無い!!後ろ!!」
アイリス「?」
シスター「!?」
アイリス「アブねーアタシが最強じゃなきゃ やられてたわ」
〇コックピット
バーミリオン「ついに正体を現しやがった!! アイリス、コイツを倒せ!!」
〇教会の中
「おい!?どうした!アイリス」
アイリス「何、コレ、耳が、痛い...」
〇コックピット
ミシェル「ウッ」
ジェリー「アイリスちゃん!ミシェルちゃん!大丈夫?」
バーミリオン「ジェリー!すぐに音量を下げろ!! ミシェルには音が聞こえるんだ!」
ジェリー「ハイ!!」
バーミリオン「ミシェル、大丈夫か?」
ミシェル「何とか...」
ジェリー「先生!これでは埒があきません! アイリスちゃんを変身させます!!」
バーミリオン「それは...」
バーミリオン「いや、今は緊急事態だ。 特別に許可する」
〇教会の中
アイリス「え、今、変身って言った?」
アイリス「ヤバいから変身するわ」
アイリス「というわけで 変身!!!」
デーモンアイリスDX「どお?可愛いでしょ」
シスター「...」
デーモンアイリスDX「効かないよ〜」
デーモンアイリスDX「無駄だって〜」
デーモンアイリスDX「もう終わり? ならこっちから行くよ!!」
〇荒廃した教会
デーモンアイリスDX「あっ」
デーモンアイリスDX「やりすぎちゃった♡」
〇コックピット
バーミリオン「消えた!?」
ジェリー「監視カメラ、全て確認しましたが見当たりません」
ミシェル「一体、何だったんだろう」
〇荒廃した教会
デーモンアイリスDX「あれれ?シスターもいないし、子ども達もいない...どういうこと?」
「こちら、バーミリオン。聞こえてるか? とりあえず今は撤収しろ」
デーモンアイリスDX「うん、わかったよ。先生」
〇荒廃した教会
こうしてtap女学園探偵団によってシスターを退治することはできた様だ。
ところが不可解な話。
連れさらわれていた子ども達が同じ時間帯にいきなり自宅に戻ってきたらしい。
そして子ども達は口を揃えて言うのだ。
『教会に行ってから歌った夢を見た。気がついたら自宅に戻っていた』...と
〇コックピット
バーミリオン「謎は深まるばかりだな」
ジェリー「でも子ども達がおうちに帰れて良かったじゃないですか」
ミシェル「そうですね。私もあの日以来、体調はどこも悪くないので良かったです」
ちっとも良く無いわよ!!!
アイリス「離せー!! このクソ怪異!!!」
シスター「...♡」
ジェリー「先生、あれは一体...?」
バーミリオン「あのシスターはアイリスの強さと可愛さにメロメロになった。今では我が探偵団の仲間だぞ」
ミシェル「は、話が急すぎてついていけません」
アイリス「ウワァァァァアン!コイツやだ〜!! 先生、このくっつき虫なんとかして!!」
こうして美少女探偵団に新たな仲間が加わりましたとさ。
めでたしめでたし(?)
少年探偵団はよく聞くけど、少女探偵団は初めて見ました。それも普通の少女じゃなくて美少女だから、いろんな意味で最強ですね。それぞれのメンバーがどんなスキルを持っているのかもう少し見たかったかな。
各キャラクターの魅力が立ったステキな作品ですね。イラストや表情差分がお話ととてもフィットしていて惹きつけられます。クスリとくるオチも好きです。
年齢によって聞こえる聞こえないがある音、昔学生の頃に先生に聞こえるか授業中に試したことを思い出しました。
オチまでやり取りに笑わせて頂きました笑