欠片思い

反時計

友達って、なに?(脚本)

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〇学食
  ────ははっ。それでさー
  えー、マジかよ
町屋ふみ「あー・・・ 先輩、やっぱりかっこいいなあ・・・」
坂巻つつじ「ふみ あんた、よだれ出てるよ」
町屋ふみ「えーっ! うそ! どこから!?」
坂巻つつじ「口からに決まってるでしょ・・・」
町屋ふみ「ハンカチどこだっけ・・・ あれ? ない・・・」
坂巻つつじ「ほら、これ貸したげる」
町屋ふみ「ありがとーつつじぃー 命の恩人だよー」
坂巻つつじ「あんたはよだれ拭かないと死ぬの?」
町屋ふみ「死なないとは言い切れないでしょぉ?」
坂巻つつじ「そーですか・・・」
町屋ふみ「ねーえーつつじー 今日なに食べんのー?」
坂巻つつじ「え、ふつーに菓子パン」
町屋ふみ「だめだよーもっと健康的じゃないとー ブロッコリー食べる?」
坂巻つつじ「あんたが嫌いなだけでしょ」
町屋ふみ「バレた? えへへ」
坂巻つつじ「まったくこの子は・・・」

〇黒
坂巻つつじ「・・・・・・・・・・・・」
坂巻つつじ「あぁ~~~ふみマジで可愛い!!!! 生きててよかった~~~!!!!」
坂巻つつじ「ふみ大好きチュッチュしたい!!!! いっしょに暮らしたい!!!! お風呂入りたい!!!! 寝たい!!!!」
坂巻つつじ「めちゃくちゃ天然なところも可愛いし顔も可愛いし制服も可愛いし髪の毛も可愛いし顔も可愛いし顔も可愛い!!!!!!」
坂巻つつじ「あとハンカチは盗んだ!!!! ごめん!!!! いっぱい嗅いだ!!!!」
坂巻つつじ「・・・・・・・・・・・・」
坂巻つつじ「おえ・・・興奮しすぎた」
坂巻つつじ「しかも冷静になってきた・・・ ふみは先輩が好きで、わたしのことはただの友達だと思ってるんだろーな・・・」
坂巻つつじ「せめて・・・ずっと近くにいて、ふみのために生きたい・・・」
坂巻つつじ「でも・・・卒業したらきっと離れちゃう」
坂巻つつじ「やば・・・ 本気で泣きそうになってきた」

〇学食
町屋ふみ「つつじどーしたぁー?」
坂巻つつじ「うん、ちょっとね・・・ ねえ、ふみって進学するの?」
町屋ふみ「たぶんする感じ? かなー こう見えても頭いーからさ」
坂巻つつじ「ホント、不思議なことにね・・・」
町屋ふみ「お? けんかうってんのかこらー」
坂巻つつじ「ふみ怒るの下手すぎーっ」
町屋ふみ「だーっはっはっは!!」
坂巻つつじ「その笑い方もなんだよ~」
町屋ふみ「あーあ 卒業する前に、先輩とお付き合いできたらなあ~」
坂巻つつじ「うん・・・そうだね・・・ それがふみの幸せだもんね」
町屋ふみ「つつじは応援してくれる?」
坂巻つつじ「もちろんだよ ふみのことだもん」
町屋ふみ「やったー」
坂巻つつじ(ああ・・・アホ可愛い・・・ 先輩のことを話してるふみは、どんなときよりも可愛いよ・・・)
坂巻つつじ(でも、やっぱり・・・ ちょっとだけつらいな・・・)
町屋ふみ「・・・・・・ふふっ ちょっとお手洗い~」

〇黒
町屋ふみ「・・・ふ、ふふ、ふ・・・」
町屋ふみ「あははははは!!!! ホント笑える~!!!!」
町屋ふみ「つつじって、なーんであんなにわかりやすいんだろ? わたしのこと好きすぎかっつーの!」
町屋ふみ「あー、笑った笑った・・・ 高校に入って、あんな面白い女の子に会えるなんて思わなかったなー」
町屋ふみ「つつじの好きそうな女演じて夢中にさせて、先輩が好きーとか言って嫉妬させる・・・」
町屋ふみ「いやー、我ながら完璧!!」
町屋ふみ「これからどーしよっかなー いつもみたいにテキトーに捨てればいいか」
町屋ふみ「あ、そうだ 先輩と本当に付き合っちゃえばいーんだ」
町屋ふみ「いやー、冴え渡ってるな、わたし!」
町屋ふみ「さっそく漁りにいこーっと」

〇学食
町屋ふみ(さーて、どんな顔でいこっかな・・・)
町屋ふみ「あ、あの・・・先輩!!」
風街聖「ん? ああ、キミか。この前はありがとうね」
町屋ふみ(事前に仕込んでおいてよかったー)
町屋ふみ「あの・・・実はわたし、先輩ともっとお近づきに・・・」
町屋ふみ(・・・ん? つつじのところに女子が・・・ たしかあれは・・・)
町屋ふみ「・・・チッ」
風街聖「え・・・急にどうしたの?」
町屋ふみ「ちょっと黙っててください」
風街聖「あ・・・はい」

〇学食
早乙女梅「あの・・・つつじさん もう、ふみちゃんとは離れたほうがいいよ」
坂巻つつじ「・・・は?」
影山御子「ふみと中学のころ、同級生だったんだ 当時あの子と友達だった子は、いまも心に傷を負ってる」
影山御子「手ひどい裏切りでね・・・」
坂巻つつじ「・・・なにふざけたこと言ってんの そんなわけない」
早乙女梅「し、信じられないかもしれないけど、ふみちゃんはすごく怖いの 裏表のある子なの」
早乙女梅「だから・・・ね? よく考えてほしいの」

〇学食
町屋ふみ「チッ・・・余計なこと吹き込みやがって 裏切ったからなんだっての」
町屋ふみ「わたしは悪くない 裏切らせたのが悪いんだ いちばんの親友だって言ったのに・・・」

〇学食
坂巻つつじ「裏表・・・ねえ そりゃ、人なんだからちょっとはあるでしょ」
早乙女梅「あ、あの子はそれどころじゃ・・・」
坂巻つつじ「わたしは、ふみが好き」
影山御子「あの子がそういうふうに振る舞うからだよ 賢い子だから、それができる」
坂巻つつじ「うん、賢くて可愛いよね・・・」
影山御子「そういうことじゃ・・・」
坂巻つつじ「それでもいいよ、わたしは」
早乙女梅「え・・・」
坂巻つつじ「ふみがわたしを騙していたとしても、わたしはふみが好き たとえうそつきだとしても」
坂巻つつじ「裏切り者でも 殺人鬼でも たとえ宇宙人だとしても」
坂巻つつじ「わたしは”ふみ”が好き」
早乙女梅「で、でも・・・」
影山御子「もういいよ、行こう もしかしたら、この子なら・・・」

〇学食
町屋ふみ「・・・なんだよ、つつじのやつ マジキモすぎなんだけど・・・」
風街聖「あの・・・」
町屋ふみ「うるせえ、黙ってろ」
風街聖「ごめんなさい・・・」

〇学食
町屋ふみ「たっだいまーつつじぃー!!」
坂巻つつじ「おかえり、ふみ」
町屋ふみ「なんか話してたっぽいー?」
坂巻つつじ「別に 大したことないよ」
町屋ふみ「ふーん・・・」
坂巻つつじ「・・・お手洗い行ったんだよね?」
町屋ふみ「え゛ そ、そうだよ」
「鏡見てないの? なんか口に付いてるよ」
町屋ふみ「あ・・・」
坂巻つつじ「・・・ほら、取れた」
町屋ふみ「あ、ありがと・・・」
坂巻つつじ「? うん」
町屋ふみ(まあ・・・もうちょっとだけ遊んでやるか いつでも切れるわけだし・・・)
町屋ふみ(・・・別にかっこいいとか思ってないし)
町屋ふみ(いい匂いとか思ってないし!!)

コメント

  • この年頃の女の子は、天使か悪魔か、ではなくて天使も悪魔も心の中に同居しているようなところがありますよね。ふみは自分がつつじの心を弄んでいると思い込んでるけど、いつの間にかミイラ取りがミイラになってふみの方がつつじに執着するような気もしますね。

  • いいですね…!

  • ふみちゃん…魔性の女でした…😆

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