AIMAIなカノジョとBOCCHIなカレ

ゆきんこ

#1 晴れ時々雨(脚本)

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〇海岸沿いの駅
晴人(はると)「よし、定刻どおりっと」
  名前・佐藤晴人
  年齢・17歳
  趣味・釣り
  友達、彼女・無し

〇電車の座席
園児「ママ〜、 天気予報の『こうすいかくりつ』って何?」
ママ「雨が降る可能性の数字ね」
園児「じゃあ、30ぱーせんって どれくらいの雨が降るの?」
ママ「ウッ・・・!」
ママ「もう!うるさいわよ。 いいから黙って座っていなさい!!」
晴人(はると)(確かに)
晴人(はると)(皆が皆、降水確率の確かな意味が分かって使っているわけじゃないよな)
  世の中には曖昧にしているコトが多い。

〇堤防
晴人(はると)「ルアーこれで行くか」
晴人(はると)「まさか、もうアタリ!?」
晴人(はると)「引き強っ! 負けないぞ!!」
「ちょっと!! 力緩めてよ」
晴人(はると)「今、それどころじゃないんだ!!」
「もう──!」
「アナタが釣ってる相手、私の竿だよ!」
晴人(はると)「え?」
心雨(こさめ)「スゴい集中力だね!」
晴人(はると)(──ッ!)
晴人(はると)(カワイイ!)

〇海岸の岩場
晴人(はると)「釣り糸を駄目にしちゃった上に、 おにぎりまでごちそうになって・・・」
晴人(はると)「メチャクチャ美味い」
心雨(こさめ)「あ、『おにぎり』って言うヒトなの? 私は『おむすび』派なのよ」
心雨(こさめ)「なんか・・・ おにぎりって固そうじゃない?」
晴人(はると)「ん〜確かに」
晴人(はると)「地域によって呼び名が違うみたいだけど、イメージで呼びたいヒトも居るよね」
晴人(はると)「そういえば、この前コーヒー店でカフェラテを頼んだら」
晴人(はると)「『うちにはカフェオレしかありませんけど』って言われてパニックになったな」
心雨(こさめ)「どういう意味? お店によって呼び名が違うとか?」
晴人(はると)「どっちも「ミルク入りコーヒー」だけど、」
晴人(はると)「カフェオレはドリップ、カフェラテはエスプレッソを使うらしいよ」
晴人(はると)「カフェラテの方がミルク比率は高いんだって」
心雨(こさめ)「ま、どちらにしても ミルクコーヒーよね」
心雨(こさめ)「その店員さん意地悪だね!」
晴人(はると)「でも、俺も注文するたびに言い間違えていたから・・・」
心雨(こさめ)「それはアウト!」

〇海岸の岩場
晴人「あれ? 今、ポツッて・・・」

〇海岸の岩場
晴人(はると)「急にドシャ降り!?」
心雨(こさめ)「キャアッ!雷苦手!!」
晴人(はると)「向こうの岩場に小さな洞窟がある」
晴人(はると)「そこまで走ろう!」

〇岩穴の出口
晴人(はると)(降水確率30パーセントは当てにならないな)
心雨(こさめ)「寒ッ! ビショ濡れだね」
晴人(はると)「待って、すぐに火を起こすから」
心雨(こさめ)「あったかい」
心雨(こさめ)「手際良いね! よく見たら道具も本格的じゃない」
心雨(こさめ)「キャンパーなの?」
晴人(はると)「キャンパーっていうほどでもないよ。 俺、友達少ないから・・・必然?」
晴人(はると)「天気に左右されたくないから、 いつも道具は一揃い持ち歩いてるんだ」
晴人(はると)「君こそ女の子なのに1人で海釣りなんて、なかなか居ないよね」
晴人(はると)「いつもこのスポットに来ているの?」
心雨(こさめ)「ん、転校前は友達と来ていたけど・・・ 最近は1人だね」
晴人(はると)「あの」
晴人(はると)「嫌なら良いんだけど・・・ また今度、一緒に釣りしない?」
晴人(はると)「今日のお詫びに釣り糸買ってくるからさ!」
心雨(こさめ)「釣り糸なんて気にしなくて良いよ。 釣り仲間大歓迎!」
晴人(はると)「じゃあ、メアド・・・」
心雨「ゴメン、私はメアドも無いしSNSもやってないんだ」
晴人(はると)「え?じゃあ、どうやって連絡取る?」
心雨(こさめ)「雨、あがったね!」
心雨(こさめ)「私は来週の朝来たら、 ココに居るから大丈夫だよ!」
心雨(こさめ)「じゃあ来週ね、晴人くん!」
晴人(はると)「ちょっ待っ、君の名前・・・」
晴人(はると)「もう居ない。 背が高くて足も長かったからなあ」
晴人(はると)「あのコの背、10センチくらい俺に分けてくれないかなあ〜」

〇海岸の岩場
晴人「女のコと約束したの、 地味に初めてだ」
晴人「来週・・・晴人くん・・・か」
晴人「あれ、俺の名前を教えていたかな?」

〇学校の校舎

〇体育館の中
晴人(はると)(休み明けの集会ダルい・・・)
生徒会長「夏休みも終わり、新しい学校生活が──」
晴人(はると)(生徒会長って、よく見たら身長高いんだな)
晴人(はると)(いつも大人しいし地味だから、 気づかなかったなあ)
晴人(はると)「ん?この声・・・ 最近どこかで聞いたような」
晴人(はると)「・・・」
  エ・・・!?
晴人(はると)「ま、まさかこの声・・・!?」

〇海岸の岩場
  じゃあ、来週ね晴人くん

〇大きい施設の階段
「せ、生徒会長、ちょっと待って!!」
生徒会長「何かご用でしょうか?」
晴人(はると)「やっぱり!」
晴人(はると)「先週、浜厚名の海で会ったよね」
晴人(はると)「あの時名前聞くの忘れてたし、雰囲気も全然違ったから、分からなくてゴメン!」
生徒会長「・・・」
生徒会長「何のことかしら?」
生徒会長「用件はそれだけ? 忙しいので、私は失礼するわね」
晴人(はると)「そんな・・・? 人違い?」

〇一軒家
「お兄ちゃんってばあ!!」

〇本棚のある部屋
晴人(はると)(ホントに人違いだったのかな?)
小菜(さな)「居るなら返事くらいしてよね!」
晴人(はると)「ゴメン。何?」
小菜(さな)「オニイの手を借りたいのじゃ!」
小菜(さな)「スマホを何処かに置き忘れちゃって・・・」
小菜(さな)「探してよ〜!」
晴人(はると)「俺のスマホから呼び出せばいいんじゃないの?」
小菜(さな)「さっき、ママのスマホから呼び出したけど着信音鳴らなくて!」
小菜(さな)「可愛い妹の頼みじゃん! お願いします!」
晴人(はると)「久しぶりだから、上手くいくか分からんぞ」
小菜(さな)「じゃあ、握手!」
晴人(はると)「・・・オマエの部屋の枕元じゃん!」
小菜(さな)「さっきあれだけ探したのに、あれえ? 見てくる!」
小菜「あったよ!サイレントにしてたあ!」
晴人(はると)「ふう。ふざけんなっての!」
晴人(はると)「ヤベ・・・クラクラする」
小菜(さな)「オニイありがと♪」
小菜(さな)「って、オッ!?」
小菜(さな)「ありゃりゃ。 また貧血?」
ママ「サイコメトリーは鉄分消費するからね」
ママ「アンタも分かってるでしょ」
ママ「気軽にお兄ちゃんをGPS代りにするのは止めなさい!」
小菜(さな)「ウチはママやオニイみたいに能力がないから、つい!」
ママ「そんな良いモノじゃ無いわよ」
ママ「私も思春期の時にしか発現しなかったから、今はもう使えないけどね」
  『サイコメトリー』
  科学的に証明されていない超能力の一種。
  物体に触れることにより、
  そこに残された人の記憶を読み取ることができる。
晴人(はると)(この能力のせいで友達が作れないことは、オフクロには言えないよ)
晴人(はると)(こんなオレが女の子と仲良くしようだなんて、ムリだよなあ)
晴人(はると)(あ)
晴人(はると)(もしかしたら学校で会った時に、)
晴人(はると)(ボッチと関わりたくないからあんな態度だったのかも?)
晴人(はると)(──)
晴人(はると)(もう、考えるのやめよ)

〇黒
  俺は週末、あの岩場に行くのをやめた。

〇教室の教壇
晴人(はると)(移動教室の前にトイレ・・・)

〇学校のトイレ
「晴人くん!」
晴人「生徒会長!?」
生徒会長「何で週末、海に来なかったの? 約束したじゃない!」
晴人(はると)「ココ男子トイレだけど・・・」
生徒会長「ひ、1人で歩いていたからつい・・・」
生徒会長「じゃなくて!」
生徒会長「待ってたのに! バカ!!」
晴人(はると)「な、何で!?」

〇学校の校舎
「どういうことなんだよぉぉぉ!?」
  オンナゴコロの降水確率。
  誰か予報してくれ!!

次のエピソード:#2 晴れ時々曇り

コメント

  • 生徒会長は、釣りの話を学校でされたくなかったのかな???
    超能力とか出てきて、これからどう絡んでいくのかが楽しみですー!😆

  • みんなの前だから生徒会長も他人のふりしてたのかな☺️初々しい感じがして良いですねー。続きを楽しみにしてます!

  • せっかく運命的な(?)出会いをしたのに、2人とも素直じゃないから…そこがまた何ともいいんですけど。釣り糸が絡みあってできた縁。お互いに大物を釣り上げる事ができるのか!?

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