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セーイチ

D.ごまかして断る (脚本)

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〇整頓された部屋
  私は・・・
愛依「すいません、今は急ぎの用事があって・・・用事が済んだら私から警察署へ伺いますので」
  私は刑事さんの要求を断った
  嫌な予感がしたからだ
  聞いた覚えがある・・・それは何かの都市伝説だったように思う
  殺人事件の聞き込みに来た警察官が実は真犯人で、ドアを開けたら・・・
刑事「・・・」
  刑事さんは、しばし無言で何かを考えているようだった
刑事「・・・今日中には、お越し頂けますか?」
愛依「はい、必ず」
刑事「わかりました、お待ちしています」
  刑事さんは軽く会釈すると、踵を返してモニターから離れて行った
  私は窓に移動し、刑事さんがマンションを出た事を確認
  その姿が見えなくなると、私は大急ぎで荷物を纏めて部屋を出た
  扉を開けた時にテレビを消し忘れている事に気が付いたが、そんな事はどうでも良かった
  少しでも早く、この場を離れたかったから

〇満車の地下駐車場
  私は車のトランクを開け、手早く荷物を詰め込んだ
  しばらくは帰らない方が良いかもしれない
  ホテルを取るか、友人を頼るか・・・
  とりあえず当面の拠点を決めて、警察に行こう
  さすがに警察署内で危害を加えられる事は無いだろうし
愛依「良し・・・」
  荷物を詰め終えた私は、運転席に回った
  ドアを開けた瞬間、背後に気配を感じて反射的に振り返る
愛依「え?」
  首元に冷たい感触が走り、目の前が赤く染まった
愛依「あ・・・かはっ・・・」

〇黒背景
  またたく間に視界が暗転し、私は冷たい地面に崩れ落ちた

〇整頓された部屋
アナウンサー「・・・遺体で発見された女性は、駐車場に隣接するマンションの住民で・・・」
アナウンサー「先日殺害された樹さんと過去に交際関係があり、死因も同じ事から二人の死には何かしら関連があるのではないかと・・・」

〇黒背景
  END

次のエピソード:E.ドアを開けて話をする

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