憑依カップル ~私の体を奪って×××なことすんじゃねえ!~

尾長イルカ

第6話 とびだす霊は どっちにつくの!?(脚本)

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尾長イルカ

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〇黒
  観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時〜
  流我は毎晩 念仏にうなされていた

〇一軒家
鳥月 流我 「毎晩 念仏でうなされるんだ お陰で 不眠症だよ・・・ 何とかしてくれよ!」
久々津 操乃「そんなこと 言われても」
鳥月 流我 「一肌脱げよ 別れる前は 散々パンツ脱いでたろ」
久々津 操乃「何で あんたの安眠のために パンツ脱がなきゃいけないの!!」
鳥月 流我 「お前が嫌なら・・・ お前の友達でいいや!」
久々津 操乃「え!?」
鳥月 流我 「あの子 俺のこと気に入ってたよな! あの子に霊をうつせば どうだ?」
久々津 操乃「なにそれ!! 優萌花と 寝たいだけでしょ!?」
鳥月 流我 「ちげーよ! 俺のためじゃない 霊のためだ!! 可哀想だろ? アイツら」
久々津 操乃「そんなこと言って・・・ だいいち どうやってうつすの?」
  怒って立ち去る流我
久々津 操乃「親友の優萌花に そんなこと・・・ 霊をうつすなんて!!」

〇レトロ喫茶
  見習い記者が 入れ知恵する
見習い記者「このお札があれば 霊を追い出すことができますよ 一時的にですが・・・」
見習い記者「除霊ではないので  完全に霊を追い払うことはできません 一時的に 切り離すだけです」
見習い記者「肉体から切り離した瞬間に 身代わりを立て 霊をうつします」
見習い記者「それで 霊から解放される」
鳥月 流我 「しかし・・・取り憑かれた相手は?」
見習い記者「他人のことなんか 知ったこっちゃない 違いますか?」
鳥月 流我 「あんたも 中々のクズだな 気に入った」
  ふたりとも 心の中には天使がおらず
  悪魔しかいなかった
鳥月 流我 「だけど どうやって誘い出すんだ?」
見習い記者「いいイベント ありますよ」
  笑う二人

〇大きい展示場
鳥月 流我 「こっち こっち!」
コスプレB「お誘い ありがとうございますう 優萌花ですう」
鳥月 流我 「コスプレ張り切ってるね 優萌花ちゃん!」
コスプレA「どういう魂胆? こんなとこに 呼び出して」
鳥月 流我 「操乃か? どういう センスしてんだよ?」
コスプレA「衣装に お金かけたくないの!」
鳥月 流我 「怖いよ! もっと カワイイのにしろよ」
コスプレA「放っといてよ!」
鳥月 流我 「今までのことは 水に流して 今日は ハロウィンパーティー楽しもう!」

〇イルミネーションのある通り
  イベントブースを それぞれ楽しみ
  昼休憩の後 再び集まった
鳥月 流我 「あれ? 操乃は?」
コスプレB「トイレみたい・・・」
鳥月 流我 「優萌花ちゃん 相談があるんだ・・・」
コスプレB「相談! 嬉しい! 何ですかあ?」
鳥月 流我 「俺も優萌花ちゃんと 二人きりになれて 嬉しいよ」
鳥月 流我 「俺 本当は・・・君が大好きなんだ!」
  流我の心には 悪魔しかいないので
  ためらうどころか 
  嘘を楽しんでいた
コスプレB「ズルい 今も操乃と会ってるじゃないい!」
鳥月 流我 「それは あいつが俺に未練があって・・・ しつこいから」
コスプレB「そうなの? 操乃の方が 未練あるのね」
鳥月 流我 「別れたのに しつこくて 困っちゃうよ~ 俺はもう 冷めてるのにさ」
コスプレB「そうなのお? 操乃 可哀想・・・」
鳥月 流我 「全然! あんなクズ女 操乃は 俺以上のクズだよ!!」
鳥月 流我 「それだけじゃないぞ クセがすごい! 歯ぎしりがヒドい 息はクサい それに・・・」
鳥月 流我 「寝ながら 屁こくんだ 一日中だぞ 窒息死するよ!」
コスプレB「なんだと!!」
鳥月 流我 「え? 優萌花ちゃん 声の調子変わった?」
コスプレB「う~うん・・・変わってないよう💛」
鳥月 流我 「そもそもアイツ 悪霊に取り憑かれてる みたいなんだよね~」
コスプレB「悪霊・・・」
鳥月 流我 「アイツの意地悪さが 悪霊を呼ぶのさ 自業自得だな ハハハ!」
コスプレB「むかつく!!」
鳥月 流我 「何か言った?」
コスプレB「なんにも~ 優萌花わかんない~💛」
鳥月 流我 「でも元カノだし 何とかしてやりたい でな このお札を操乃に貼れば 悪霊が払える」
鳥月 流我 「俺が 操乃を捕まえてるから 優萌花ちゃんに 貼ってほしいんだ」
鳥月 流我 「そしたら 君と俺は仲良くなれる!!」
流我悪魔「優萌花に 霊が取り憑けば 優萌花とすぐにやれるだろう!!」
流我悪魔「優萌花も 結構カワイイし 霊も満足 俺も満足💛 満足すれば 成仏するだろう ヒヒヒ」
  しかし札を破りだす 着ぐるみ
鳥月 流我 「ゆ 優萌花! なにするんだ!!」
  着ぐるみを脱ぐと・・・
鳥月 流我 「あ 操乃!!」
久々津 操乃「さっき 優萌花と中身を入れ替えたの!」
久々津 操乃「こんなお札で  霊をうつすつもりなのね 悪党!!」
久々津 操乃「黙って聞いてたら 息がクサいの 寝屁するの! ふざけるな クズ!!」
鳥月 流我 「黙ってなかったじゃないか ぶりっ子口調で しゃべりやがって 汚いぞ クズ女!!」
久々津 操乃「クズクズクズクズ!!!!!」
鳥月 流我 「そっちこそ クズクズクズ!!!!!」

〇大きい展示場
  その様子を 離れて見ていた優萌花
コスプレA「真意を確かめるために来たら・・・ やっぱり やっぱり 見せつけるためね・・・」
コスプレA「あんなに 仲良さそうに いちゃついて・・・」
コスプレA「成敗してやるうう!!」
  箱から 銃を取り出した!

〇イルミネーションのある通り
  銃を投げつける優萌花
久々津 操乃「何これ? 銃!?」
鳥月 流我 「水鉄砲だ!」
コスプレA「二人とも覚悟!!」
  水をぶっかける優萌花
久々津 操乃「水遊び?」
鳥月 流我 「バカバカしい いい年して!」
鳥月 流我 「つめた! 容赦しねぇぞ!!」
  渡された水鉄砲で かけ合う三人
  流我が懐から 紙きれを取り出す
鳥月 流我 (ちゃんと 予備があるんだ!)
  隙を見て 操乃の背中に 札を張る流我
  操乃から飛び出した 愛結の霊
愛結「キャアアアア!!!!!」
  ミイラに怯えて戻る
久々津 操乃「アラ? 私どうしたのかしら??」
鳥月 流我 「ちくしょう失敗か!!」
  着ぐるみを脱ぐ優萌花
  濡れた手に 違和感を覚えた
  操乃が叫ぶ
久々津 操乃「これ 水と違う!!」
鳥月 流我 「油?」
歩羽 優萌花「二人とも覚悟!!」
久々津 操乃「優萌花!!」
鳥月 流我 「ガソリンぶっかけて 焼き殺すつもりか!!」
  静かに笑う優萌花
歩羽 優萌花「そんなことしたら 私が逮捕されちゃう 悪いのは あなたたち・・・」
久々津 操乃「待って 私たちが浴びてるのは 油じゃない 水だよ・・・」
鳥月 流我 「でも手が油っぽいぞ・・・ そうか!! 俺達の水鉄砲に ガソリンが!?」
久々津 操乃「私達の水鉄砲に ガソリン入ってる? じゃあ ガソリンを被ってるのは・・・」
歩羽 優萌花「今から起こる光景を・・・ 一生目に焼きつけろ!!」
歩羽 優萌花「お前達が かけたガソリンで私は死ぬ!」
歩羽 優萌花「逮捕されて死刑になれ!」
歩羽 優萌花「たとえ 釈放されても 二度と お前たちは恋ができない!」
歩羽 優萌花「誰かを好きになるたびに この光景を思いだせ!!」
歩羽 優萌花「抱き合うたび 火だるまの 私を思い出せ!!」
優萌花悪魔A「あはははは!!」
優萌花悪魔B「あはははは!!」
歩羽 優萌花「あはははは!!」
  だが 引火しなかった
響 玲桜「サラダ油じゃあ ガソリンのようには 火はつかないね」
歩羽 優萌花「サラダ油!?」
響 玲桜「あんたを ズッとつけてた」

〇一軒家
響 玲桜「情けないけど・・・ 私も未練で 操乃の家に行ったのさ」
響 玲桜「操乃とうんこが 話してた 別れた癖に よく来てたようだ  さすが うんこ」
響 玲桜「二人を覗いてたのは 私だけじゃなかった この女も覗いてるのに 気づいたんだ」
  ドス黒いオーラを 放ってね

〇ラブホテル
  怪しいと思ってつけたら
  とんでもないことに
歩羽 優萌花「あはははは!!」
  ガソリンを買って 水鉄砲に入れていた
  水だと すぐバレるから
  サラダ油に すり替えたのさ

〇イルミネーションのある通り
歩羽 優萌花「う ううううう・・・」
  叫びながら 玲桜に突進する優萌花
  あっさり 投げ飛ばされる
  優萌花の顎を クイっと上げる玲桜
  キスをした
歩羽 優萌花「・・・・・・・・・」
久々津 操乃「ステキ! 羨ましい!!」
鳥月 流我 「なんで? 俺とやってること同じだろ!?」
久々津 操乃「ぜんぜん違う!!」
  玲桜に抱かれ 玲桜の胸で泣く優萌花
響 玲桜「こいつのことは 俺に任せてくれ」
響 玲桜「それから操乃 本当にお祓いに 行ってみろよ」
  優萌花を抱えて 去る玲桜
  声をかけられない操乃
久々津 操乃「なんだか・・・今度こそ失恋した気分・・・」
鳥月 流我 「俺が居るじゃないか」
久々津 操乃「居たんだ?」
鳥月 流我 「なんだよ! ちくしょう!!」
  玲桜の言葉を信じて
  お祓いに行こうと 決意する操乃だった
  次回をお楽しみに!!

次のエピソード:第7話  恨みを買って どーしたいの!?

コメント

  • おい馬鹿止めろー!って言いたくなる状況だったが、金髪ちゃんが裏で動いてたのね・・・ホテルの時も・・・画面に念仏を書き込んだり、ポスターを画面丸ごと映したりと、まだまだ学ぶべき所が多いな俺・・・

  • なんかもうどんどん凄い方向にいってて全然展開が読めません!
    でも焼死しなくてよかった。そして女の子同士はそこがくっつくの?
    目が離せません

  • スゴイ、みんなどす黒い感情むき出し!悪霊よりもタチが悪い有様に。。。
    優萌花さんのヤンデレ、というよりも狂気が凄まじいことに💦
    いったいこの物語の着地点は何処に、想像できないですw

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