憑依カップル ~私の体を奪って×××なことすんじゃねえ!~

尾長イルカ

第7話  恨みを買って どーしたいの!?(脚本)

憑依カップル ~私の体を奪って×××なことすんじゃねえ!~

尾長イルカ

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〇雪山の山荘
  操乃は 女医に教わった 
  雪深い山里に住む 霊媒師の元へ
  先に 玲桜と優萌花が到着していた
  二人は すっかり意気投合
  なぜ流我に こだわっていたのか 
  記憶にないほど 玲桜にメロメロ
  男より カッコイイ彼氏だった

〇車内
  猛吹雪で 流我の車は立ち往生していた
久々津 操乃「トイレ行きたい・・・」
鳥月 流我 「我慢しろよ」
久々津 操乃「ムリ もれちゃう・・・」
鳥月 流我 「じゃあ これにしろ」
久々津 操乃「ふざけないで!!」
鳥月 流我 「真剣だよ  この吹雪で 外に出たら死ぬぞ」
久々津 操乃「もういい バカ!」
  ドアを開け 飛び出す操乃

〇幻想空間
  方向感覚を失い すぐに迷う
  幾ら叫んでも 吹雪でかき消され
  車も見失い 完全に遭難した操乃
  吹雪に体温は奪われ
  操乃に死神が近づいていた

〇けばけばしい部屋
「え!? 優萌花?」
「!!!!」
愛結「でもね・・・実は・・・」
愛結「ミイラが怖くて  のりうつれなかったのじゃないにゃん!」
愛結「あなたと流我君には 強い絆があるにゃん」
愛結「だから 他の人にはのりうつれなかった」
久々津 操乃「私と流我の 強い絆・・・」
「流我・・・私たち・・・」
「流我・・・」

〇車内
久々津 操乃「ええええ!!!!」
鳥月 流我 「温めてただけだ・・・お前 冷えてたから」
鳥月 流我 「エンストで 車のヒーター 切れたし」
鳥月 流我 「吹雪で 服がびしょ濡れで 風邪引くと思って・・・」
鳥月 流我 「ホント 俺 何もしてない・・・」
久々津 操乃「もういい わかった」
鳥月 流我 「いや ホント ホント」
久々津 操乃「わかったって 言えば言うほど 嘘くさくなるから」
鳥月 流我 「お前に・・・死んでほしくなかったから」
久々津 操乃「死ぬ?」
鳥月 流我 「あの記者が言ってたろ? 霊に取り憑かれたカップルが 盛り上がると・・・」
鳥月 流我 「呪われて死ぬかも しれないんだ・・・」
久々津 操乃「でも 優萌花と その気だったでしょ?」
鳥月 流我 「アイツは よく知らない子だし」
鳥月 流我 「それで 霊が満足して成仏するなら まあ いいかなって・・・」
久々津 操乃「人でなし! よくそんなヒドいこと!!」
鳥月 流我 「毎日 念仏でうなされてみろ! 手段は 選ばないさ」
久々津 操乃「クズ!!」
鳥月 流我 「どうせクズさ 嘘は言わない」
久々津 操乃「ヒドい!」
鳥月 流我 「でもお前には 死んでほしくない」
久々津 操乃「え?」
鳥月 流我 「お前が死んだら 俺は生きていけない」
久々津 操乃「流我・・・」
鳥月 流我 「嘘は言わない」
鳥月 流我 「あの子は好きでも 嫌いでもない どうでもいい けどお前は・・・」
鳥月 流我 「絶対 死なせない!!」
久々津 操乃「クズね 本当にクズなんだから  本当に・・・どうしようもないクズ」
  言いながら 操乃の頬に
  熱いモノが 流れ落ちた
  静まり返った二人
  激しい吹雪の音
  自然と 唇と唇が・・・
鳥月 流我 「ダメダメ 死にたくないだろ? 盛り上がったらダメだ 俺たち・・・」
久々津 操乃「わからない・・・死んでもいいかも」
鳥月 流我 「マジ?」
久々津 操乃「止められない」
鳥月 流我 「俺もだ 操乃」
久々津 操乃「夢で言ってた・・・ 強い絆があるの・・・私たち」
  その時 誰かが車のドアを叩いた
「大丈夫ですか? 救助の者です」
  慌てて 服を着る二人だった

〇祈祷場
  除霊がはじまった
霊媒師「オンボロンボロン アビラウンケンソワカ オンボロンボロン アビラウンケンソワカ オンボロンボロン アビラウンケンソワカ」
鳥月 流我 「(腹の虫)ぐううぅぅぅ」
霊媒師「(咳払い)オホン!」
久々津 操乃「お腹すいたね~💛」
鳥月 流我 「だな💛」
霊媒師「オホン!」
鳥月 流我 「・・・・・・・・」
霊媒師「ウンベン キュウキュウニョリツ ウンベン キュウキュウニョリツ ウンベン キュウキュウニョリツ」
久々津 操乃「(腹の虫)ぐるるるるぅぅ」
鳥月 流我 「大丈夫か?」
久々津 操乃「うん がんばる!」
霊媒師「オッホンン!!!」
霊媒師「邪魔するなら 帰ってくれ!」
久々津 操乃「ごめんなさい でも仕方ないんです 車の中に 閉じ込められて  一晩中 何も食べてないんです」
鳥月 流我 「どうしても 腹の虫が鳴っちゃうんだよ」
霊媒師「やめたやめた! やる気がおきん!!」
久々津 操乃「困ります わざわざ お祓いに来たのに!!」
鳥月 流我 「遭難しかけてまで   こんな ド田舎に来てやったんだぞ!!」
霊媒師「来てくれと 頼んだ訳じゃない 帰れ帰れ!!」
歩羽 優萌花「喧嘩は よくないよ・・・ 私が言うのも なんだけど・・・」
響 玲桜「本当は できないんじゃないのか?」
霊媒師「ワシの能力を疑うのか?」
響 玲桜「帰ろう帰ろう! こいつはインチキだ!!」
霊媒師「フン! 挑発しとるな? その手には 乗らんぞ」
響 玲桜「何もできないくせに!!」
霊媒師「ならば実力 見せてやろう 割り増し料金だぞ フンババァァ~!!!」
鳥月 流我 「か 体が動かない・・・」
霊媒師「アレ? そっちにかかっちゃった?」
響 玲桜「やっぱ ポンコツだ!!」
霊媒師「黙らっしゃい!! オンボロンボロン!!」
鳥月 流我 「ううう」
久々津 操乃「あああ」
霊媒師「ホラホラ 効いてる効いてる 憑依した霊が 出ていくぞ 見事なもんじゃろう!!」
縁士郎「ううう 苦しい・・・」
愛結「いや~ん 死にそう・・・」
  玲桜が神棚から 何かを見つける
響 玲桜「「通信教育 霊能グッズ」見つけたぞ  やっぱ インチキ霊媒師だ!!」
霊媒師「通信教育 ナメるな! 通信でも凄い霊能術を身につけたのじゃ!」
霊媒師「通信教育 幾らかかると思うんだ! 元を取るまでは 霊媒師はやめんぞ!!」
縁士郎「く 苦しい~!」
愛結「ホ ホントに死んじゃう~!」
霊媒師「オンキリホヲアンソワカ!!」
  二人の霊は祓われず
  ほかの霊が 飛び出した
響 玲桜「なんだ こいつは?」
霊媒師「しまった!!」
霊媒師「ほかの怨霊を呼び出してしまった!!」
響 玲桜「この通信野郎!!」
霊媒師「うるさい!! 通信教育を侮るな! 通信でも黒帯の空手家もおる!」
怨霊「この恨み晴らさでおくべきか」
怨霊「縁士郎 愛結 地獄の果てまで 呪ってやる」
縁士郎「ええ!?」
愛結「私たちに 怨霊が取り憑いてたの?」
鳥月 流我 「カップルの変死や事故って  コイツのせいか!?」
久々津 操乃「じゃあ 縁士郎や愛結の霊のせいじゃ・・・」
怨霊「縁士郎と愛結を焼き殺してやった!!」
怨霊「だが まだ恨みは晴らせぬ!! 地獄に引き込んでやる!!」
鳥月 流我 「祓うどころか とんでもなくヤベー奴 呼び出したんじゃないのか?」
久々津 操乃「大丈夫 霊媒師の先生がついてる 先生 大丈夫ですよね!?」
  霊媒師は必死に 霊能グッズを確認し
  マニュアルを 読み直していた
霊媒師「あんたら・・・この怨霊を連れて 帰ってくれんかな?」
響 玲桜「ぶっ飛ばすゾ クソおやじ!! てめえが 責任とれ!!」
  果たして 通信教育で
  怨霊に対抗できるのか??
  次回 乞うご期待!!!!

次のエピソード:第8話 真相判明 どうしましょう!!

コメント

  • 何だこのツッコミ所満載の霊媒師は・・・と言っても仕方無いが、喧嘩する程仲が良いって言葉もあるし、どんな事も決して無駄じゃ無いよね。ヤバそうなの出て来て、これからどうなるやら・・・

  • 通信教育の霊媒師って🤣
    急展開続きの中、ついに怨霊の出現と危機シーンに……そんな中でマニュアルを読み直す霊媒師さん😂最高です👍
    各登場人物が感情と欲望を剥き出しにして衝突していくシーンが続く中、ちゃんと進んでいく本筋に吃驚です😲

  • 通信教育笑いました😂やはりちょいちょいギャグに笑います
    優萌歌がずっとお似合いの二人って言ってましたがやはりそうだったのですかね
    そして霊媒師ほんとに強いのかな

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