悪魔ロシェルの恋愛相談

ルーデンス

第一話 初恋(脚本)

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〇渡り廊下
谷村翔 第二話「今日こそは秋葉さんにこの手紙を手渡すぞ」
秋葉美保子「それでさぁ、その時の卓也の奴の慌てぶりったら・・・栞に見せたかったな」
藤堂栞「そうなんだ、普段気取った態度を取っている卓也がねぇ」
秋葉美保子「当り前よ!!私がいながら浮気するなんて許せないわ、幾らイケメンのスポーツマンでも」
谷村翔 第二話「ああのう、秋葉さん・・・これ」
秋葉美保子「何よこれ・・・それにあんた誰?」
藤堂栞「谷村君よ・・・ほら魔法オタクの」
秋葉美保子「もう付きまとわないでくれないかしら?先生に言いつけるわよ」
谷村翔 第二話「て、手紙を読んでくれませんか?」
秋葉美保子「結構よ・・・どうせ陳腐な言葉の羅列でしょ」
  そう言うなり、美保子は手紙を床に投げ捨てた
谷村翔 第二話「じゃぁ、どうすれば・・・」
藤堂栞「ち、チョット谷村君、諦めなさいよ美保子の事」
秋葉美保子「そうねぇ、そうだ今度の学内数学テストで一位になったら読んであげるわよ」
谷村翔 第二話「読むだけでなく僕とデートしてくれないか」
秋葉美保子「いいわよ」
藤堂栞「チョット、勝てるつもり?今まで数学テスト一番は美保子なのよ」
秋葉美保子「その代わり出来なかったら、金輪際つきまとわないで」
谷村翔 第二話「分かった」
秋葉美保子「やっぱりアホね谷村・・・ハハハ」

〇学校脇の道
谷村翔 第二話「秋葉さんにあんな大口を叩いたけど、今日の数学のテスト自信ないなぁ」
ロシェル「悩み事、承りまっせ」
谷村翔 第二話「誰?」
ロシェル「わては恋愛専門の悪魔、ロシェルだす」
谷村翔 第二話「秋葉さんと明日デートがしたい・・・出来る?」
ロシェル「宜しゅうおま・・・ここにサインしとくなはれ」
ロシェル「ほな、さいなら・・・あっ、この事は他言無用、契約違反しなはったら、あんさんの魂を頂きまっせ」

〇学校の廊下
  翌日、教室の壁に張り出された学内数学テストの順位を食い入るように谷村は見ている
谷村翔 第二話「やったー!一位だ。これで秋葉さんとデートが出来る」
秋葉美保子「う、嘘でしょ」
谷村翔 第二話「秋葉さん、約束通りデートね」
秋葉美保子「仕方ないわ」

〇公園のベンチ
秋葉美保子「ねぇ、どうやったの?」
谷村翔 第二話「カンニングはしてないよ」
秋葉美保子「じゃぁ、実力?・・・本当の事を教えてくれたら、これからもデートしてあげてもいいわ」
谷村翔 第二話「本当?でも何もしてない・・・ただロシェルというおじさんに「秋葉さんとデートさせてくれ」と頼んだけどね」
ロシェル「他言無用と言ったはず」
谷村翔 第二話「ロシェル・・・秋葉さんは?」
ロシェル「フン、あの子なら、学校にいるはずじゃよ」
谷村翔 第二話「なら、デートの最初からロシェルだったのか」
ロシェル「安心しろ契約は守ってるよ。たった今、入れ替わったのさ」
谷村翔 第二話「さっき質問された事、僕もロシェルに聞きたい」
ロシェル「ワテは恋愛専門だから試験内容を誤魔化す事はできないのさ」
谷村翔 第二話「それじゃぁ、僕の実力・・・」
ロシェル「さて、お前さんの魂を貰ろうとくで」
谷村翔 第二話「それを聞いて、自信がついたよ」
ロシェル「あっ、聖パシリウス・・・小僧それをどこで」
谷村翔 第二話「ハハハ、僕はその道には詳しくてね・・・さぁ、契約は破棄してもらおうかな」
ロシェル「そ、そんな事・・・できん」
谷村翔 第二話「そうかい、聖パトリウスを持ってる者の命令が聞けないと言うなら死ぬまでだぜ、お前が」
ロシェル「クソ、覚えていろ」
秋葉美保子「あれ?さっきまで学校に戻ってたはずなのに」
谷村翔 第二話「よかった~秋葉さんが無事で・・・交際を続けてくれるんだよね」
秋葉美保子「勿論じゃない・・・さぁ行きましょう」

次のエピソード:第二話 記憶喪失

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