2022/10/NSハロウィン小説リレー

ありくん

First prologue(脚本)

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〇マンション前の大通り
  夏の間、クローゼットに眠っていた冬服も
  目を覚ましはじめた。
  もう秋がやってきたんだ。
  秋の訪れをしみじみ感じ始めた。
  秋っていえばなんだろうか・・・
  食欲の秋?
  芸術の秋?
  イベント?
  家までの道を歩きながら1人考えていた。

〇女の子の部屋
  私が家に帰ると、ポストに何かが入っていた。
  
  1通の手紙が届いていた。
  
  差し出し人はしろくろ。
  こんな時期に珍しいなと思いながら、
  
  封筒をあけた。
  ハロウィンパーティ開催のお知らせ
  ハロウィンパーティ開催のお知らせ
  
  NSで、ハロウィンパーティを開催します。
  予定が合う方は是非来てください。
  服装 なるべく仮装をしてきてください
  
                しろくろ
ハナ(ハロウィンパーティ・・・か・・・ たしかにもうそんな時期なのか)
  ハロウィンって今までは、何もない通常の日で、特にパーティを開催するなんてなかった。
  わざわざハロウィンでパーティを開催するなんて流石NSだなーと思いつつ、
  ふと目をカレンダーにやると
  夏にNSのみんなで行った沖縄旅行の写真が目に留まる。
  夏に会ったNSのみんなを思い出すと、また会いたいなーとしみじみ思った。
ハナ「よし。行ってみるかー」

〇立派な洋館
  ハロウィンパーティ当日。
  やっぱり10月でも真冬並みに寒くて、
  クローゼットから冬用コート、手袋を
  出してしまった。
  私はパーティの時刻よりも結構早めに会場にやってきた。
  楽しみすぎて早くきた人が他にもいるかもしれないと期待を膨らませ、会場に向かう。
  ここらへんはヨーロッパ風の家が
  ずらりと立ち並ぶ住宅地らしい。
  人影はほぼなくて、すごく静か。
  すごくハロウィンパーティっぽい雰囲気で
  かなり好き。
  私は試しにドアをノックする。
  でも、反応はなかった。
  会場のドアは鍵かかかっている。
ハナ「うーん・・・やっぱり誰もいないかぁ・・・」
  すると、びゅうーっと冷たい風が吹いて、
  私は身震いした。
ハナ「うう・・・さむ・・・」
  思わずポケットに手を入れる。
  
  さて、これからどうしようか。
  
  とりあえずドアの前でしばらく待つ。
  とりあえずドアの前でしばらく待つ。
  
  すると、遠くから人影が現れた。
  
  誰だろう。
しろくろ「あれ?ハナじゃん!来るの早すぎw」
  大きな荷物を持ったしろくろだった。
「おー!しろくろだー!」
  私はさっきの寒さなんて忘れて、しろくろに近寄って言う。
ハナ「これ、パーティの荷物?」
  私はしろくろが持っている荷物に指差して言った。
しろくろ「あーそうそう!結構荷物が多くなっちゃってさー」
  私は重そうにしていたしろくろの荷物を持った。
ハナ「ハナが持つよ!」
しろくろ「あ、ありがとう!」
  しろくろは寒そうに両手を擦り、そのあと
  息を吹きかけた。
  吹きかけた息が白く見えた。
ハナ「最近は本当に寒いよねー」
  しろくろの方を向いて話す。
しろくろ「手袋持って来れば良かったかも」
  そう、しろくろは手をポケットに入れる。
ハナ「ハナはがっちり装備で来たからあんまり寒くないよ!」
しろくろ「そうだよねwもう冬装備じゃんw」
  と会話しながら会場のドアまでやってきた。しろくろが鍵をポケットから取り出して、ドアを開けた。
「Open!←しろくろ Openー!←ハナ」
  私達はドアを開けた。

〇西洋風の部屋
ハナ「ふー、やっと準備できたねー」
  私達はパーティの準備を終えた。
しろくろ「ハナ、手伝ってくれてありがとう!間に合ってよかった!」
ハナ「ふふ、それじゃあ あとはみんなを待つだけだねー」
  私はワクワクでいっぱい。
しろくろ「あ、あとは仮装しないと」
  しろくろが思い出したかのように言った。
ハナ「あ!そうだね!みんなどんな仮装してくるのかなぁ・・・楽しみ!」
しろくろ「そうだね!」
  しろくろは私に室の鍵を渡して言った。
しろくろ「じゃあ僕は着替えてくるよ。誰か来たら案内してあげてね」
ハナ「分かったー」
  そう言ってしろくろは奥の部屋に入ってしまった。
  しろくろは何の仮装するんだろ。
  
  楽しみだな・・・
ハナ(私も着替えちゃおうかな!)

〇西洋風の部屋
  私も着替え終わった。
  私はカボチャモチーフの仮装で、丸いスカートがポイントなんだ!
  空は薄暗く、時計はもう5時を過ぎていた。
ハナ(そろそろ誰か来るかな? そうだ!誰か来たら脅かそう!)
  私は仮装の上からお化けの顔が書いてある布を被った。
ハナ(これで、驚くに違いない!)
  すると、ノックの音が聞こえてきた。
ハナ「お、誰か来た!!」
  私はダッシュしてドアの前まで来て、ゆっくりドアを開けた。
「こんにちは・・・」
ハナ「トリックオアトリート!!!!!!」
「うわぁぁあっー!」
  私が驚かすと2人は一目散に逃げた。
ハナ「たははwwwめっちゃ逃げるね!」
  私がお化けの布を外すと、2人はほっとしたように言った。
ゆりゆり「び、びっくりした・・・」
弥翔「ドア開けた瞬間は流石に心臓に悪いっすよ・・・」
  2人を部屋に案内するときも
  私の文句が飛んできた。
ハナ「まあ、ハロウィンなんだからこう言うのがあった方が楽しいでしょ!」
弥翔「まあそうっすね・・・」
ゆりゆり「しろくろさんは会場にいるんですか?」
  ゆりゆりちゃんが聞いてきた。
ハナ「うん!多分今着替えてるよ!」
  そんな会話をしていると、会場の部屋についた。
ハナ「会場の部屋はここだよー」
  私はドアノブに手をかけて、開けようとした。
ハナ「・・・あれ?」
ゆりゆり「どうしたんですか?」
  ゆりゆりちゃんが言った。
ハナ「鍵がかかってる・・・」
ハナ「2人を案内するときは鍵はかかってなかったのに・・・」
弥翔「無意識に鍵かけてたんじゃないっすか?」
ハナ「うーん気のせいか・・・」
  私はしろくろから渡された鍵で部屋のドアを開けた。

〇西洋風の部屋
ハナ「・・・」
弥翔「・・・」
ゆりゆり「・・・」
  部屋は真っ暗になっていた。そしてすごく静かで、不気味な雰囲気を漂わせている。さっきまで私がいた部屋とは大違いだ。
ハナ「真っ暗になってる・・・」
ゆりゆり「え・・・ハナさんが消したんじゃないんですか・・・」
  私は首を横に振った。
弥翔「ま、まあ電気つければいいんですよ!」
  私は電気のスイッチを探した。
  真っ暗でなにも見えない。
  しかも、スイッチの場所も分からない。
ゆりゆり「ミニライト、ありますよ!」
ハナ「ありがと!」
  ライトで少し明るくなったので、奥の方までライトで照らす。2人は私の後についてくる。私は何かの気配がした。
ハナ「あっちかな?」
  私が部屋の隅っこにライトを照らすと何かがいた。私達は少し近寄ってみた。
  その時。
???「trick or treat・・・」
「うわぁぁぁぁぁああああああああっ!」
ハナ「イヤぁァァァァァァァァァァっー!!!! 出たァァァァァァァァァァァァァァァァっ!」
  私はびっくりした拍子に
  机や椅子に体をぶつけてバランスを崩し、
  その場に仰向けで倒れた。

〇西洋風の部屋
  ヴァンパイアの仮装をした人がいた。
  誰だろう・・・
しろくろ「ハナ!?大丈夫!?ごめんっ!」
  その声は・・・しろくろ?
  しろくろ達が駆け寄ってくれた。
  それで、私はしろくろに驚かされたことに
  気づいた。
ハナ「はぁ・・・本当にびっくりした・・・wwww」
  私は起き上がり、しろくろに寄りかかる。
しろくろ「本当にごめんね!」
ハナ「全然大丈夫wwwww私もあんなに倒れるとは思わなかったよwww」
ゆりゆり「誰かと思ったらしろくろさんでしたかwww」
弥翔「完全に油断してた・・・今日で寿命20年縮まったっすよ・・・」
  しろくろが苦笑しながら言った。
しろくろ「僕もびっくりしたwww特にハナの声ww」
ハナ「いやだって!ww 本当にびっくりしたんだもん!www」
ゆりゆり「脅かす方も流石にあの声はびっくりしますよねwww」
ハナ「ごめんなさいwww」
しろくろ「じゃあ落ち着いたところだし、パーティ始めよっか」
  はい!

次のエピソード:2つ時が経ったとさ

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