エピソード6(脚本)
〇高級マンションの一室
有島がベッドで眠っている。
有島孝雄「・・・・・・」
〇マンションの入り口
〇高級マンションの一室
ぼんやりした表情でコーヒーを入れる有島。
ピンポーン
有島孝雄「!」
〇シックな玄関
有島孝雄「香田! それに坂下! 久しぶりじゃないか!」
有島孝雄「どうしたんだ、こんな日曜の朝早くから」
香田武志「いや、それが昨日久しぶりに坂下と飲んでて、色々盛り上がっちゃったんです」
香田武志「それで、これから海行こうって話になって」
坂下徹「隊長、久しぶりにチーム・ユニコーン再集結です」
坂下徹「同窓会と行きましょう!」
香田と坂下が、強引に有島の手を引っ張っていく。
〇海水浴場
炎天下の中、三人はビーチでキャッチボールをしている。
坂下徹「初公判は、来週ですよね?」
有島孝雄「ああ」
香田武志「じゃあ、隊長がミーナを尋問していくことになるんですね」
有島孝雄「・・・・・・」
坂下徹「あーあ。 せめて隊長が、ミーナを弁護する側だったらよかったのに」
有島孝雄「そうでもないさ」
坂下徹「?」
有島孝雄「尋問できるからこそ、やり方もある」
有島の言葉に、香田と坂下は顔を見合わせて笑う。
香田武志「隊長、俺らのチーム名の由来、覚えてます?」
坂下徹「わがままなユニコーン(一角獣)は荒くれ者だけど、処女の懐に抱かれておとなしくなる」
坂下徹「だから普段はおとなしくしてても、ミーナを守るためなら、獰猛な牙を向けられるオレたちでいようって」
有島孝雄「わがままなユニコーンか・・・」
坂下徹「?」
有島孝雄「いや、最近部下にも同じようなこと言われたなって」
有島孝雄「それに、そんな名前の由来なんて、すっかり忘れてた」
坂下徹「これだもんな、それでも隊長ですか?」
笑い合う一同。
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