ハーレム塔から逃がさない

ふゆ

2.私が、一番、おもしろいのに(脚本)

ハーレム塔から逃がさない

ふゆ

今すぐ読む

ハーレム塔から逃がさない
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇地下室(血の跡あり)
薫子「早く」
薫子「誰かなんとかしてよお!」
マチ「あの」
るるみ「うっさい!」

〇秘密基地のモニタールーム
  モニタールーム
錫仮面「ふん、あさましい奴らだ」
錫仮面「はっきり言えない女も、イライラする」
錫仮面「あんな連中と付き合ってきたなんて・・・」
錫仮面「大変でしたね、リンさん」
リン「・・・・・・」
リン「なんか」
リン「先輩って野暮ったいよね」
錫仮面「え」
リン「女勢のなかでも地味っていうか、地味」
タンドリー(そこ?)
リン「・・・・・・」
リン「扉を開けて フロア33までに、彼らを誘導して」
錫仮面「は!」
リン「タンドリーさんは、別の用意を」

〇殺風景な部屋
薫子「ここは一体・・・」
るるみ「なんなん、この音、うっさいなあ」
マチ(秒針の音? どこかにあるのかしら?)
マチ「あの数字・・・何かしら?」
リン「あれ、皆さん、まだいたんですか?」
薫子「リ・・・」
薫子「リン!ごめんなさい!許してえ!」
るるみ「早よ、こっから出せや」
リン「・・・言い忘れていましたが」
リン「塔から出た人には『賞金』がでます」
「賞金?」
リン「ただし」
リン「もらえるのは、二人だけ」
タクト(賞金・・・)
るるみ「なんで二人やねん」
るるみ「先に出た二人ってことか?」
リン「・・・・・・」
るるみ「だんまりかい」
るるみ「おーい。言ってることいっこも 分からんぞ!」
るるみ(ふん、リンは昔から)
るるみ(ちょっと脅せば、なんでもいうこと聞く)
るるみ(ちょろい奴なんや)
リン「・・・・・・るるみちゃん」
リン「は、頭使わなくていいんだよ?」
るるみ「へ?」
リン「あなたには、ぜったい解けないから」
るるみ「はあ!? どういう意味──」
リン「説明を続けます」
リン「フロア33は時計の部屋」
るるみ「スルーすんなや!」
タクト「まあまあ」
タクト「時計の部屋って?」
リン「壁に数字があるでしょう?」
リン「8時を回ったので、 8が見えなくなっていますが」
リン「壁が針になっているので」
るるみ「針?」
リン「さて問題です」
リン「『ニセモノの壁はどれでしょうか?』」
リン「解けたら下への道が開けます」
るるみ「・・・・・・ニセモノ?」
リン「じゃあ頑張って」
タクト「おい!」
薫子「ねえ、なんか部屋、狭くなってない?」
タクト「壁が針・・・」
唯川「もしかして、 壁が、動いてるってことじゃ・・・」
マチ「え」
タクト「なんだって!?」
唯川「このまま時間が進むと──」
薫子「いやあああっ」
るるみ「う、嘘やろ」
タクト「お、落ち着け」
タクト「片方は偽物の壁っつってただろ!」
薫子「そ、そっか」
タクト「あれ?」
薫子「どっちも硬い・・・!?」
薫子「・・・・・・」
  1時間後
薫子「また狭くなってる・・・」
薫子「わ、私たち、本当に」
薫子「潰され・・・う・・・」
るるみ「あ、分かった!」
るるみ「ドッキリなんや、これ」
薫子「・・・ド、ドッキリ?」
るるみ「そ、ようあるやん うちらが潰されるーってワーなってるとこで」
るるみ「バーンと壁が割れるんや!」
薫子「え・・・」
るるみ「だって、どっちかがニセモノなんやから そらそうなるやろ」
タクト「12時になったら自然と分かるってことか」
るるみ「そーゆーこと」
薫子「そ、そっか」
薫子「そうよね!」

〇殺風景な部屋
  30分後
薫子「ねえ、なんか暑くない?」
マチ「空調が、壁の向こう側になっちゃったから?」
るるみ「この秒針うっさいわあ」
るるみ「ったく、くそおもんない企画たてよって」
るるみ「狭い」
るるみ「狭いわ、ほんま」

〇ファミリーレストランの店内
  どうでもいいことを、思い出す
るるみ「ええやん、狭くても!」
るるみ「るかの部屋をお笑いライブ会場にしたら 会場代タダやんか」
るるみ「笑い声もよう聞こえるで」
るか「うん・・・」
るるみ「すみませーん!注文お願いします!」
るるみ「最善リアのドリア、コスパ最強やんな」
るるみ「あ」
るるみ「エスワンの結果でた!」
「・・・・・・」
るるみ「・・・落ちた」
るるみ「まあ、しゃーなし ほとんどのコンビが一回戦で落ちるんやろ」
るるみ「・・・」
るか「ねえ」
るるみ「運が悪いだけや。大丈夫大丈夫」
るか「あのさ」
るるみ「客が合わなかったんや!」
るか「ねえ!」
るか「解散しよ?」
るるみ「は、はあ?」
るるみ「な、なに言うてんの!」
るるみ「Poutubeのチャンネルも やっと登録者数三桁になったんやで!」
るか「ちょ、声大きい」
るか「・・・Poutubeって」
るか「怖い話朗読のあれ?」
るか「叫び声の時に、 るるみの変顔がカットインするやつ?」
るか「・・・・・・」
るか「はっきり言うけど」
るか「あれ、編集してて、辛い」
るるみ「は?」
るか「プリで撮る変顔レベルで、 笑いがとれると思ってる?」
るか「るるみ、『笑い』より『可愛い』を 気にしてるよね?」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:3.じかんがない

コメント

  • 本格的なデスゲーム(?)が始まりましたね。
    るるみの闇が見えて、スチルが効果的でした!
    恋人を探そう のスチルは、意外とヒントになってたりするのかな?
    どうなるの〜!

  • お笑いのツッコミを下手くそ素人キッズがやってもただ痛々しいだけですね…
    アレらは本来、高度な訓練を受けた一握りのエリートにのみ許される技ですよ…

    そしてスチルでの状況説明が緊迫感を高めてくれて、ゾクッとしました😱

  • 面白かったです✨スチルいっぱいで緊張感がすごく伝わってきましたよー。そしてるるみの闇に共感できてしまう😭
    リンはそうか……そういう役回りでしたか。それも辛いですよね😰
    そして時計の壁の謎、まったく予想できず次話が楽しみです😆

コメントをもっと見る(6件)

成分キーワード

ページTOPへ