私こそが────

紅乃宮 楓

プロローグ(脚本)

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〇ビルの裏
神崎 裕太「・・・・・・おい」
園山 零「どうしたのかしら?」
神崎 裕太「シラを切るのは止めてもらおうか。 いつまで黙っている気だ」
園山 零「さあ?いつなのかしらね」
神崎 裕太「いい加減にしてくれ!俺は・・・・・・!」
園山 零「あー、はいはい、全く・・・・・・困っちゃうわね」
園山 零「別になんでもいいじゃない。悪をぶっ飛ばしてるヒーローだとでも思ってくれればいいのに」
神崎 裕太「思えないからこうやって聞いている。 答えろ、お前は何者なんだ」
園山 零「だから・・・・・・はぁ、もういいわ」
園山 零「教えてあげてもいいけれど。貴方の身に何かあっても知らないわよ?」
神崎 裕太「俺の身なんてどうでもいい。さっさと教えろ」
園山 零「そう。それなら言ってあげる」
園山 零「私は・・・・・・────」

〇教室
  ある日の朝
上島 亮吾「よー、おはよう、裕太」
神崎 裕太「あぁ、おはよう」
上島 亮吾「聞いたぜ。また女子から告られたんだってな。全く・・・・・・羨ましい限りだぜ」
神崎 裕太「そんな事言われてもな・・・・・・俺、好きな奴いねぇし」
神崎 裕太「恋愛とか、よく分かんねぇし」
上島 亮吾「はぁー、お前はやっぱり冷たいな。これが女泣かせか」
上島 亮吾「そうだ!聞いたか?転校生が来るんだってよ!」
神崎 裕太「へぇ、そうなのか。楽しみだな」
上島 亮吾「あ、予鈴だ!じゃあ、また後でな!」
神崎 裕太「あぁ、また後で」

〇教室
聖木 翼芽「おはよう、もう知ってる人もいるみたいだけど、転校生が来たわ」
聖木 翼芽「皆なら大丈夫だと思うけど、ちゃんと仲良くしてあげてね?」
  先生の話を聞いて、クラスメイト達はざわめき出した。
聖木 翼芽「はいはい、静かにー。 転校生の子も緊張してるんだから、あんまり騒がないで」
聖木 翼芽「それじゃあ、園山さん。 入ってきてくれる?」
園山 零「紹介に預かりました。 園山零と言います」
園山 零「これからよろしくお願いします」
聖木 翼芽「園山さんは、そこの後ろの空いてる席・・・・・・はい上島手上げて」
上島 亮吾「俺!?」
聖木 翼芽「あの男子生徒の隣ね」
園山 零「はい、わかりました」
  園山は亮吾の隣の席に座った。
園山 零「よろしく、上島くん」
上島 亮吾「お、おう!よろしくな!」
  亮吾の奴は明らかにデレている。
  ありゃあ惚れたな。
聖木 翼芽「それじゃあ、ホームルームを続けるわよ」

〇教室
  休み時間。
上島 亮吾「な、なぁ、園山さん・・・・・・」
園山 零「なにかしら?」
上島 亮吾「い、いや!なんでも・・・・・・!」
  ・・・・・・なんか腹立つ。
上島 亮吾「な、なぁ、園山さん・・・・・・」
園山 零「・・・・・・」
上島 亮吾「園山さん・・・・・・?」
園山 零「ごめんなさい、上島くん。 先生に早退すると伝えておいてくれませんか?」
上島 亮吾「え!?園山さん、体調悪いのか!?」
園山 零「まぁ・・・・・・そんなところよ」
  園山は走って教室から出ていった。
神崎 裕太「亮吾」
上島 亮吾「裕太! どうしちまったんだろうな・・・・・・園山さん・・・・・・」

〇街中の道路
  その日の放課後
???「くっ・・・・・・ しつこいわね・・・・・・!」
神崎 裕太「・・・・・・?」
???「いい加減に、倒されてくれない?」
神崎 裕太「なんだ?揉め事か?」
???「くたばりなさい!!」
神崎 裕太「これ・・・・・・やばいんじゃないか?」
  俺は様子を見に行くことにした。

〇ビルの裏通り
神崎 裕太「おい・・・・・・!」
園山 零「・・・・・・っ!?」
神崎 裕太「って、園山・・・・・・!?」
園山 零「えっと・・・・・・誰?」
神崎 裕太「あぁ、お前のクラスメイトだ」
園山 零「どうして・・・・・・ここに?」
神崎 裕太「揉めてるみたいだったからな」
園山 零「えぇ・・・・・・そうね。 貴方・・・・・・」
園山 零「逃げないと・・・・・・死ぬわよ」
神崎 裕太「!?」
  その瞬間、何かが飛んできた。
ゴースト「キシャァァァァァァァァァ!!!!!!!」
園山 零「逃げた方がいいわ。 ・・・・・・命が惜しいなら、ね」

次のエピソード:私は……正義の味方よ。

コメント

  • 只者ではない雰囲気に満ち溢れている転校生の園山さん。今後、その彼女に裕太はどのように翻弄されていくのか、そして二人の関係がどう変化していくのか楽しみです。

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