episode 9 魔獣(脚本)
〇美しい草原
ルナーナ「はぁ・・・はぁ・・・」
ルナーナ「・・・」
ルナーナ「また・・・1人だ・・・」
ルナーナ「どうしてかなぁ・・・」
ルナーナ「なんで私は・・・こんなに運がないのかなぁ・・・」
〇洞窟の深部
フレア「・・・」
フレア「とりあえず2人の治療は粗方終わらしたが・・・」
フレア「本当にルナーナはいないんだな?」
ひったくり犯「は、はいでやんす」
ひったくり犯「牢獄の鉄格子が溶けていてその中にはもういなかったでやんす」
フレア「・・・」
フレア「そうか悪かったな」
ひったくり犯「と、とんでもないでやんす」
ひったくり犯「元はと言えばオイラたちが少々手荒すぎたんでやんす」
フレア「また、近いうちにここに顔を出すから」
フレア「看病しっかりしとけよ」
ひったくり犯「何から何まですまんでやんす」
フレア「じゃあな」
ひったくり犯「・・・」
ひったくり犯「親方よりも強いなんて・・・」
ひったくり犯「一体アイツは何ものなんでやんすか・・・」
〇森の中
フレア「・・・」
フレア「さてと、どうするかなぁ・・・」
「きゃーーー!!!!」
フレア「!?」
???「・・・ハァ・・・ハァ・・・」
化け物「へへへ、もう逃げられねぇぜ。お嬢ちゃん」
フレア「・・・なんでサメが森の中にいるんだ?」
化け物「あぁん?」
化け物「サメが森にいちゃ悪いか?あぁん?」
フレア「え?」
化け物「悪いかって聞いてんだよ」
フレア「短期にも程があるだろ・・・」
化け物「あぁん?んだとゴラァ!?」
化け物「アガッ!!!!」
フレア「とりあえず痺れとけ」
フレア「たく」
???「あ、あの・・・」
???「た・・助けて頂き・・ありがとうございます」
フレア「絡まれたからやり返しただけ」
フレア「怪我はないか?」
???「は、はい 大丈夫です」
???「申し遅れました」
???「私、カナリーヌ王国のユミ・カナリーヌと申しあげます」
???「以後、お見知りおきを」
フレア「ほぉ」
フレア「どうしてまぁ、こんな森の中に」
ユミ・カヌリーメ「実は・・・友達を探しておりまして」
ユミ・カヌリーメ「この森を抜けた先の平原まで行きたいのですが・・・」
ユミ・カヌリーメ「化け物に襲われてしまい、ひたすら逃げていたせいで、道が分からなくなってしまって・・・」
フレア「なら、そこまで御一緒しましょうか?」
ユミ・カヌリーメ「え!?」
フレア「丁度私も、そこへ向かう予定だったので」
フレア「護衛兼道案内しますよ」
ユミ・カヌリーメ「あ、ありがとうございます」
フレア「では、行きましょう」
ユミ・カヌリーメ「・・・」
ユミ・カヌリーメ(待っててね・・・)
〇黒
(・・・ルナーナ・・・)