エピソード1(脚本)
〇街中の道路
私はあずさ・・・
両親にとって待望の男の子が産まれてから
私は要らないと言われ、家を追い出された
〇街中の道路
あずさ「これから・・・どうしたら、いいのぉ おかあさま・・・おとうさま・・・」
〇街中の道路
「どうしたんだ?お嬢ちゃん・・・」
〇街中の道路
あずさ「誰っ?!」
〇街中の道路
煌「俺は煌・・・ ・・・お嬢ちゃんは?」
〇街中の道路
あずさ「し、知らない人に名前を教えるのはいけないことだと、お母様から教わりましたので、教えませんわ・・・」
〇街中の道路
煌「ハハッ!しっかりしてるんだな・・・でも、良いのかい?」
〇街中の道路
煌「こんな時間にこんなとこでお嬢ちゃん1人が泣いてるだなんて普通では有り得ない・・・それにその荷物の量・・・」
〇街中の道路
煌「リュック1つで真夜中の街中に、子供が1人。家出か、両親に家を追い出されたか、どちらなんだろうが、泣いてるのを見ると・・・」
〇街中の道路
あずさ「ッ!?」
〇街中の道路
煌「両親に家を追い出された・・・違うか?」
〇街中の道路
あずさ「どうして・・・そこまで・・・」
〇街中の道路
私が困惑したように言うと、その人は・・・悲しげな笑みを浮かべて・・・
〇街中の道路
煌「ふっ・・・職業柄な・・・ 分かっちまうんだよ・・・」
〇街中の道路
何故か、ひとりぼっちの私とこの人が重なった・・・そう思ったからか、気付いた時にはぽつりぽつりと言葉を紡いでいた・・・
〇街中の道路
あずさ「私は、あずさ・・・実は・・・両親に___」
〇街中の道路
最後には泣きじゃくりながら話をしていた私に向かってこの人は・・・
〇街中の道路
煌「辛かったな・・・」
〇街中の道路
それだけ言って私の頭を優しく撫でてくれた・・・
〇街中の道路
泣き喚く私にこの人は何も言わずに私の傍にいてくれた・・・それがどうしようもなく嬉しくて、この人なら安心出来る
〇街中の道路
そう思ってしまった
〇街中の道路
煌「あずさちゃんが良ければだけどよ・・・ 俺ん家来ねぇか?」
〇街中の道路
あずさ「えっ?!・・・でも・・・」
〇街中の道路
煌「・・・守りたいんだ」
〇街中の道路
守りたい・・・そう言った彼の真剣な表情に、ハッと息を飲む・・・
〇街中の道路
あずさ「よ、宜しくお願いします!」
〇街中の道路
煌「おう!これから宜しくな!あずさ!」
絶望の中の主人公に対するイケオジの対応がいいですね!変に慰めることもせず、適度な距離感と心に響く一言のみは。この2人の物語がどう展開していくのか気になります。
誰もが彼女の状況に同情でき、謎の男性の決断に大いに期待が高まる感じですね。幸せな家族を持つのが中々難しい昨今、温かいお話であるようきたいしています。