エピソード14(脚本)
〇一戸建て
赤地正男「少し、お話よろしいですか」
長瀬美鈴「えっと、どちら様?」
赤地正男「すみません、不躾に」
長瀬美鈴「ああ、刑事さん」
赤地正男「ええ、最近のウェディングドレス殺人事件について捜査していまして」
赤地正男「若い綺麗な女性が狙われることが多いので、少し心配になりまして、お声をかけさせていただきました」
長瀬美鈴「え、いや、そんな、若くて綺麗でナイスバディだなんて」
赤地正男「・・・・・・」
灰島櫻「・・・・・・」
赤地正男「こんばんわ」
お辞儀をする櫻。
美鈴に手話で話しかける。
灰島櫻「こちらの方は?」
長瀬美鈴「あ、えっと、刑事さんで」
赤地正男「こんばんわ、警察の者です。 事件の捜査をしてまして、少しお話を伺っていたところです」
灰島櫻「手話、できるんですね」
赤地正男「少しだけですが。 いろいろな方にお話を伺うことが多いものですから」
長瀬美鈴「へぇー、驚いた」
赤地正男「よければ、少しお話伺ってもよろしいでしょうか」
赤地正男「なにせ、物騒な世の中ですから、気になることがありましたら、なんでも話していただきたいです」
赤地正男「変な人を見かけたとか、誰かに見られている気がするとか、なんでもね」
ニヤリと笑う赤地。
〇教室
久保田光「す、すす、すすすすみません、寝てました!」
横井元気「ん、あ、おう、次から気をつけろ〜」
久保田光「・・・ふう」
〇保健室
久保田光「フフ、今日はオナオナならなかった。 僕も日々成長してるってことだね」
戸村龍也「まあ、結局保健室きてるけどな。 てか、久保ちゃん、まだ盗聴してんの。 反省しないというか、図太いというか」
久保田光「学内だけだよ。 三日盗聴しないと、手が震えてくるんだよ」
戸村龍也「まあ、俺は面白いからいいけど」
久保田光「あ、また僕の悪口言ってる。 気持ち悪いなー、セックスとSNSのことしか考えてないようなチンパージーのくせして」
戸村龍也「うおお、初めてぐらい饒舌になったと思ったら、闇深ぇ、怖ぇ」
イヤホンから音声が漏れる。
「マジで、あいつとは関わりたくねえわ」
久保田光「だから、こっちから友達なんて、願い下げだっつうんだよ」
久保田光「ちょ、何!」
戸村龍也「あああ、久保ちゃん、やっぱりまた誰かの家忍び込みてぇよ!」
久保田光「それは、ダメだって! やめ、どいて!」
戸村龍也「ああああ!」
久保田光「・・・・・・」
戸村龍也「ん、なんか廊下がガヤガヤしてるな」
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光 3日盗聴しないと手が震えてくるって盗聴中毒者ですやん