イチコメ

かかってこんにゃく

1イチコ(脚本)

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〇都会のカフェ
  一目惚れをした。
  ──────!!
  はじめてのことだった。────
  雷が落ちた。

〇部屋のベッド
  その日の、夜は、もう、意識がどこにあるかわからないまま
  ふらふらと家に帰っていた。
  いつの間にか家にいた。
  瞳をとじたら、今もまだ焼き付いている
  あの笑顔を思い出して
  あたたかい気持ちになる。
  
  こんな気持ちは、はじめてだ

〇都会のカフェ
  こんなにも、世界が明るかったのかと驚いた。
  灰色だった日々
  昨日、あの人の笑顔に心うちぬかれて、
  春がきた。本当に世界はももいろに変わる。
  昨日、この場所に、彼が存在した事を感じるだけで、胸がいっぱいになった。
  髪の毛の、色は昨日染めた。
  髪を染めるのは、はじめてのことだった。────
  彼の髪と同じ色にした。
  少しでも彼に近付きたいと、そう思ったから。

〇部屋のベッド
  仕事と、家の往復の日々で、彼を見付けた。
  たまたま、めぐりあえた奇跡。
  彼の指には、指輪が鈍く光っていた。
  私は、彼と同じ指輪を買った。

〇部屋のベッド
  彼のSNSを見付けた。
  彼の着ている洋服と靴を買った。
  ペアルックだ

〇手
  彼は、アクセサリーのブランドをはじめた。
  はじめて彼がデザインしたネックレス。
  数量限定の200個誰にも渡したくなくて、私が全部手に入れた。

〇公園のベンチ
  胸がドキドキしている。
  彼がさっきまで座っていたベンチ
  さっきまでいた彼を感じる

〇部屋のベッド
  彼は、どんどん遠くなって行く
  彼の夢を応援したい
  ────彼は、どんどん人気者になる。
  よろこべない私は、イヤだよ
  どうして、薔薇色の日々は、いつからまた、灰色になってしまうの!!

〇部屋のベッド
  彼は、YouTuberになった。
  ──────誰もが知る。立派な有名ユーチューバー
  いつも同じことかきこむコメント1番の曖です。
  可愛さ余って憎さ百倍ただそれだけ。
  誰でも良いわけじゃないよ。
  消えてくれたほうが楽だから、それほど影響受けちゃってて、
  自分から離れる事不可能で、ただただなんだか苦しい。
  毎回届きますように。届いて欲しいけど、届きませんように。そう思いながら綴る言葉、アンチコメントって世間じゃ認識。
  素直になれないだけなところも、正直ある。ただ格好いいなんて当たり前で、言われなれている。絶賛だらけの文字が並ぶコメ欄。
  パンチ食らって欲しいだけ。
  これだけが人生の楽しみ。これだけのためにいきている。
  文字だけだと、強くなってしまうけれど、ツンデレ可愛い女キャラで脳内再生してくれ。
  私は、君の隣で笑ったりしたかったよ、本当は、本当は、もう、ずっとこの世界が無理だったけれど、君にあえたから、
  世界にまた色がついた。
  最後は、真っ赤な薔薇色で、君の、メンバーカラーで、運命だったっておもえて、これは、私の
  ハッピーエンド

次のエピソード:エピソード2ニカ

コメント

  • 衝撃的に誰かを好きになる時、その勢いが後に違う方向へ向かうバネになったりしますね。一方通行の強い愛、誰にでも起こり得ることで注意が必要ですね。

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