playgame(Ⅰ)(脚本)
〇狭い裏通り
奏太「おーい」
奏太「なんで裏街通るんだよ」
向こう側の女「刺激よ刺激」
向こう側の女「これからの生活、マンネリにならない様にちょいちょい刺激を挟んでくのが大事なの」
向こう側の女「どうする?ヤバめの店入ってみる?」
奏太「毎日毎日・・・飲み過ぎだって」
向こう側の女「どこかの夢追い人と違ってOLはストレス溜まる仕事なんだからさ、これくらいのお散歩・・・」
奏太「・・・」
向こう側の女「ん?何あれ?」
あなたのパンチ受け止めます。
千円均一(男性一発。女性二発)
武藤「いらっしゃいませ」
向こう側の女「・・・ふ~ん。こんなお店あるんだ」
〇時計台の中
〇ライブハウスの控室
ジャンヌ「チャイナ服って。振付カンフーって」
シスター「ぐぐぐ・・・」
ジャンヌ「ダサいのよオバちゃん」
シスター「ううう・・・」
ジャンヌ「ああもう!水モノ無駄遣いして!私の為のギミックじゃんあれ!」
「ううう・・・」
ジャンヌ「ふん。あんなのがナンバーワンのままだと集客に影響しますよ、支配人」
塚越「そうか?盛り上がってるじゃないか」
塚越「ああいう分かりやすいのでいいんだ」
塚越「ここをどこだと思ってる?脳味噌が性器みたいな連中の吹き溜まりなんだぞ」
ジャンヌ「チャレンジ精神ですよチャレンジ精神!」
ジャンヌ「ジャンヌは殿方の新しいエクスタシーポイントを日々探求してるんです」
塚越「その結果が人魚かよ」
塚越「マグロのセリじゃねえんだから」
シスター「ジャンヌさ~ん、そろそろ舞台袖まで運んじゃっていいですか~?」
シスター「抱えるのも限界がありますよ~」
ジャンヌ「ダメ。あの女のダサいステージを嘲笑ってやるんだから」
(結局、滅茶苦茶勉強熱心なのよね・・・)
〇時計台の中
〇狭い裏通り
向こう側の女「うりゃ!」
向こう側の女「うりゃうりゃうりゃっ!」
向こう側の女「もっと痛がってよ~!ストレス解消になんないじゃない!」
武藤「す、すみません。気が利かなくて」
奏太「・・・もう行こう」
向こう側の女「え~?あと4発残ってんだけど」
向こう側の女「奏太君もやる?おごるよ。あはははは!」
奏太「・・・」
〇神殿の門
マリア「・・・」
マリア「・・・!」
塚越「随分そそくさと帰るな」
塚越「ランニングも結構だが深夜はやめろ。夜道は何があるか分からん」
塚越「業務命令だ」
マリア「分かりました」
塚越「送ろう」
マリア「歩きたいんで」
塚越「奇遇だな・・・俺もだ」
塚越「行こうか・・・」
マリア「・・・」
マリア「はい」
〇狭い裏通り
『あ~!見つけた~!』
愛「ゾンビおじさんこんばんわ~!」
武藤「いらっしゃいませ」
拓也「ゾンビ?なんだそれ?」
愛「マリアがね~、この人の事ゾンビに見えるんだって~」
武藤「・・・」
拓也「ヤベーなアイツ。クスリでもキメてんじゃねーのか?」
愛「そーいうこと言わないで。家族のいない、可愛そうな子なんだから」
拓也「愛は優しいな~」
愛「愛だけに~」
凌平「へー。殴られ屋だって」
凌平「時間内に避けまくるってヤツだろ。まえにテレビでやってたよ」
凌平「何オッサン、パクったの?」
武藤「避けません」
凌平「え?」
武藤「殴っていいです。あなたのパンチを受け止めます」
美咲「え?マジで言ってるのオジサン?」
武藤「マジです。千円均一で、男性一発女性二発です」
愛「お願いしまーす!はい二千円!」
拓也「お前、躊躇ねーな」
凌平「しかも4発って・・・」
愛「そーれ!ばごーん!」
「グーかい!」
武藤「・・・あと3発です」
愛「無反応・・・」
愛「え?怖い怖い怖い怖い!」
拓也「お前が怖いわ」
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