生体ユニットに転生した私は男装の軍麗人たちに溺愛される

魔王(脚本)

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〇豪華な王宮
クリスタル・ガイア「すーすー」
魔王「クリスタルガイア」
魔王「お前に世界の半分をあげよう」
魔王「我と手を組め」
クリスタル・ガイア「・・・?! これはゲームになかった展開だわ!」
クリスタル・ガイア「世界の半分? そんなもの持ってても仕方ないし どうやって持つのかもわからないわ 手がないから」
魔王「世界中に散らばったお前の手脚は 全て我の元にある 我と手を組むなら返してやろう」
クリスタル・ガイア「・・・・・・」
クリスタル・ガイア「いらないわ」
魔王「なぜだ」
クリスタル・ガイア「私にはもう4美神という 手脚がいます」
魔王「傲慢だな」
クリスタル・ガイア「傲慢で結構」
クリスタル・ガイア「私は4美神とイチャイチャしたい」
クリスタル・ガイア「私が完全になったら 4美神は消滅するでしょう・・・・・・」
クリスタル・ガイア「そしてあなたも」
魔王「何を言っている? 我はいつでも完全だ」
クリスタル・ガイア「ではなぜ 私の元にやってくるの?」
クリスタル・ガイア「何を求めて?」
魔王「・・・お前の破壊だ 私の完全を証明するために」
クリスタル・ガイア「完全なら 証明する必要がないわ」
魔王「うるさい 今ここで切り刻んでやる」

〇市街地の交差点
わたし「おっと」
わたし「あぶなかった 轢かれるところだった」
わたし「ユニ溺に夢中になりすぎて 注意が散漫してたわ」
わたし「歩くときは歩くことに 集中しないと危険ね〜 気をつけよ」

〇レンタルショップの店内
わたし「兄メイトさんについたわ! ユニ溺のコーナーに行くわよ」
わたし「も~覇権ジャンルがうらやましい! グッズが置かれているスペースが広いし 店の目立つところにある」
わたし「はぁ~ん 比較したってしかたないわ! 私の脳内スペースでは 覇権ジャンルなのだから!」
わたし「あ! トレーディング缶バッチが あと一個!」
  と、缶バッチに手を伸ばしたとき
  手がぶつかった
???「あ・・・」
わたし「まあ! あなたもユニ溺クラスタね!!」
わたし「同士に会えて嬉しいわ!! 感激!」
わたし「この缶バッチはあなたに 譲るわ〜」
???「魔王以外はいらない・・・」
わたし「あらま!  じゃあ魔王が出なかったら 私が買い取るわ ユニ溺は箱推しなの!」
???「魔王も好き?」
わたし「そうね〜顔が好き!」
???「顔かい!」
わたし「ビバ☆二次元♪」
???「とりあえず買ってくる 缶バッチ」

〇古本屋
わたし「ユニ溺トレーディング缶バッチ 開封の儀!」
わたし「誰が出るかな 誰が出るかな」
???「あ、 クリスタルガイアが出た」
わたし「まあ! 買い取るわ」
???「いや あげる 世界の半分だ 受け取れ」
???「じゃあな」
わたし「あっ」
  呼び止める間もなく
  彼女は人混みに紛れて消えた
わたし「・・・またどこかで会いそうな気がするわ」

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