ようこそ!!海底都市シンキロウctiyへ

ヒナタクチ

冒険の始まり(脚本)

ようこそ!!海底都市シンキロウctiyへ

ヒナタクチ

今すぐ読む

ようこそ!!海底都市シンキロウctiyへ
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇黒背景
  ...ここはどこだろう?
  身体がドンドン沈んでいく感じだ
  ...不快な気分だ。笑い声が耳に刺さって身体が痛い...
  『大丈夫ですか?』
  誰?
「・・・」
記憶を無くした「あなた」「・・・え?」

〇英国風の図書館
ヒサシ「...!」
ヒサシ「良かった、お目覚めになって」
  ...私を助けてくれたの?
ヒサシ「あ、申し遅れました。 私はヒサシと申します」
ヒサシ「トヤマワン図書館の館長で魚人(サカナビト)という生物です」
ヒサシ「あなたのお名前はなんですか?」
  私の名前は...アレ?
「わからないです」
ヒサシ「そ、そうですか...」
ヒサシ「確かに、人間が無事に此処へ来たのは300年前ぶりでしたから...」
ヒサシ「記憶喪失になってもおかしくありませんね...」
ヒサシ「具体はわるくないですか? お腹は空いてないですか?」
  この人、優しい人だ...。
「身体は少し痛みますが平気です。 ありがとうございます」
ヒサシ「なら良かったです」
ヒサシ「今からごはんの準備しますから待っててくださいね」
  ...行ってしまった。
  寝たままは嫌だな...起きよう
記憶を無くした「あなた」「じっとしてられない...周りを見てみようかな」

〇綺麗な図書館
  こっちも水浸し。本がフニャフニャにならないのが不思議
記憶を無くした「あなた」「ウワァ...見た事も無い漢字ばっかり、でもなんとか読めそう?かも」
  読みづらかった。でもこの国の女帝が恐ろしく、昔の帝よりも政治が良い事がわかった。
記憶を無くした「あなた」「何だろう...?」
  子どもの字のメモだ。内容は...
  1000回女帝に告白した護衛隊の隊長が次で振られるか付き合うかの賭けが書かれてる
記憶を無くした「あなた」(女帝が怖いって新聞に書いてあったのに1000回告白してる人って一体何者...)
記憶を無くした「あなた」「いや、魚人だったか」
「ー町内放送ー ゴミ捨て場にロボットが暴れているので注意」
「絶対にゴミ捨て場に近づかないでください」
記憶を無くした「あなた」(へぇ...海の中にもいるんだ)
記憶を無くした「あなた」「次どこに行こうかな」

〇実家の居間
  ここも水浸し。畳傷まないのかな?
記憶を無くした「あなた」「やけに気になるな...」
  日記
  
  憧れの人間に会えた。嬉しい。
記憶を無くした「あなた」(人間が「憧れ」?理解できない...)
  人間は妹が好きだった。
  妹も人間が好きだった。
  悔しいが人間が身内になるのは誇らしい。
記憶を無くした「あなた」(へぇ...両想いだったんだ。嫉妬を感じるけど幸せそうだね一応)
記憶を無くした「あなた」「アレ?この日記、 日付の所だけ全部ボヤけてる...?」
  (紙が破れている)
記憶を無くした「あなた」「日記飽きちゃったのかな...ん?次のページの裏にまだある」
  失望した。妹は人間に酷い事をした。
記憶を無くした「あなた」「えっ?」
  人間は人間では無い何かになった。
  性格も変わった。
  妹は罪悪感で泣いている。
  だから、あんな事するのは辞めろと言ったのに。
  でも...元人間はそれでも妹が好きな様だ。理解できないよ。
記憶を無くした「あなた」(...どういう事?知りたいけど怖いな...)
記憶を無くした「あなた」「きっ、気を取り直して別の部屋に行こうっと」

〇飛行機のトイレ
  みっ水浸しのトイレだ...シュ、シュールだ!
記憶を無くした「あなた」「アハハハハ!...どんな原理なんだろう!」

〇白いバスルーム
  こっ、こっちは水浸しのお風呂だ...シュールだ!!
記憶を無くした「あなた」「ハハハッお風呂の意味あるのかな!? 笑いすぎでお腹痛い〜」
記憶を無くした「あなた」「ん?」
記憶を無くした「あなた」(ゴミの紙に、地図が書いてある「ダラ神社に遊ビニ来イヨ」...意味不明だな)

〇アパートのダイニング
  良い匂いがする。あっ...!
ヒサシ「...」
ヒサシ「に、人間さん!?こっちに来たのですか!!」
記憶を無くした「あなた」「みっ見つかってしまった...」
ヒサシ「もしかしてお腹が空いたのですか?しょうがないですね」
ヒサシ「ハイ、どうぞ。おかわりもありますよ」
記憶を無くした「あなた」「...甘くて美味しい!」
ヒサシ「良かったです!」
記憶を無くした「あなた」「でも魚の味がする」
ヒサシ「魚のすり身も入れましたから!!」
記憶を無くした「あなた」(いっ色々凄い!!)
ヒサシ「今日からケーキ作ったり、絵本を読んだり、ずっと一緒に暮らしましょうね」
記憶を無くした「あなた」「えっ!?それは困ります!!」
ヒサシ「どうして!?」
記憶を無くした「あなた」「わからない、でも...帰らないといけない気がするんです!!」
記憶を無くした「あなた」「胸の奥が締め付けられる様な感じが ...ずっとして!!!」
ヒサシ「...」
ヒサシ「...」
ヒサシ「...ダメです」
記憶を無くした「あなた」「嫌だ!!帰りたい!!」
ヒサシ「とにかく、ダメです!!!人間がこんなところにいるってバレたら女帝に何をされるか!!!」
記憶を無くした「あなた」「女帝が怖い人だってのは新聞でわかった!!でも帰りたい!!!」
記憶を無くした「あなた」「頭が痛いんだぁ!!!私が誰かわかりたいぃ!!!」
記憶を無くした「あなた」「もう、ウンザリ...自分が誰かわからないまま変な幻覚に嘲笑われるのは」
ヒサシ(...)
ヒサシ「わかりました。 ...あなたがそう言うのであれば」
ヒサシ「ついてきてください」

〇英国風の図書館
ヒサシ「コレをお渡しします」
  画面に何か写ってる?
ヒサシ「画面の私が見えますか?」
  この画面は...!!
ヒサシ「『TapNovelクエスト』...私が人間の作ったゲーム小説を元に改造した戦闘アイテムです」
ヒサシ「コレでどんな弱い人間でも対等に魚人と闘えます...女帝でもね」
ヒサシ「さぁ、人間さん!! 私をTapして倒してください!!!!」
  『敵、一体発見。
  Tapで倒してください。』
ヒサシ「まだまだですよ!!」
ヒサシ「私も反撃しますからね!!」
ヒサシ「グッ...なんのこれしき」
ヒサシ「コレからですよ!!」
ヒサシ「ば、バカな...!!」
ヒサシ「ウミボタル...!!オマエ達も人間さんの味方に...!!」

〇英国風の図書館
ヒサシ「...参りました。 あなたの力を侮っていたようです」
ヒサシ「約束通り、図書館の外に出します。 だけどこれだけは念入りに伝えておきます」
ヒサシ「元の世界に戻るには女帝を倒して願いを叶えてもらうしか方法がありません」
ヒサシ「女帝は気に食わないと自分の父親まで牢屋に入れてしまう独裁者だから!気をつけて...」
ヒサシ「あと護衛隊にも!人間を捕まえる為なら生死を問わない様な連中」
ヒサシ「女帝に一生を捧げる様な呆れた奴らばかりだからね...」
ヒサシ「...特にワニ太郎は手段を選ばないから」
  ありがとうございます...ヒサシさん優しいですね
ヒサシ「優しい...私が?」
「すごく優しいです。見ず知らずの人にここまで世話してくれて感謝しています」
ヒサシ「...そうですか」
ヒサシ「そう言われたのは何百年ぶりかもしれません...」
  な、何百年...やっぱり人とは違うんだ
ヒサシ「荷物はリュックに詰めておきました...スマホに地図アプリが入ってるのでお城に1人で向かってください」
「ありがとうございます」
ヒサシ「本当は...私も行きたいのですが悔しい事に図書館を離れられないので」
ヒサシ「最後に...」
ヒサシ「・・・」
ヒサシ「いってらっしゃい。気をつけてね」
「いっ、行ってきます!!」

〇街の全景
  わぁ...凄く綺麗だ!
  よし、ヒサシさんも応援してくれたし頑張って女帝を倒そう!!
  そして元の世界へ帰るんだ!!
  『アハハハッ!!...それでいいの?本当に』
記憶を無くした「あなた」「えっ・・・」
  なんだろう、この声は心にすごく引っかかるんだ。
  気にしたらダメだ・・・何もできなくなる・・・早く、早く、何とかしないと

次のエピソード:シティに到着、ドキドキ修行

コメント

  • こんばんは!
    ヒサシさんをタップするとき心が痛みました😂アイデアが楽しく、水の中にあるトイレやお風呂も想像すると笑顔になりました🤗

    頭の中にそれでいいの?本当に。のイケボが再生されています!

  • 自動タップ非推奨の意味がわかりましたー!
    まさにゲーム小説ですね😆

  • 何と斬新な設定……!!(*゚▽゚*)
    ゲーム小説という名前に相応しい作品ですねぇ!!
    最後の意味深なセリフはどういう意味なのか、どういった展開になるのか楽しみです( ´ ▽ ` )

コメントをもっと見る(7件)

成分キーワード

ページTOPへ