コロシウム

相園菜乃花

第二のゲーム(脚本)

コロシウム

相園菜乃花

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コロシウム
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〇学校の廊下
チヅル「アキラって今、好きな人いるの?」
アキラ「い、いるのはいるけど・・・・・・」
チヅル「そうなんだ〜」
アラタ「アキラ、ちょっと来てくれ」
アキラ「いいよ」
  アキラとアラタ、二人になった

〇教室の教壇
アラタ「なあ、マイが前回の時モカを殺したって言ってたんだ」
アキラ「え?マイが!?」
アラタ「そう」
アラタ「でも、リストに名前が載ってるの、おかしくないか?」
アキラ「おかしい・・・・・・」
アキラ「あと、俺の知り合いしかいないのもおかしい・・・」
アラタ「あれ、全員知り合い?」
アキラ「うん。???って奴は気になるけど」
アラタ「とりあえず助けるにはミニゲームで勝つしかないな」
アキラ「うん」
  みんなさーん!
  ミニゲームを始めますよ
アキラ「早くない・・・」
アラタ「早いな・・・やるしかない」

〇学校の体育館
アキラ「みんないるか?」
チヅル「あたしはいるよ」
アヤノ「・・・」
ヨウスケ「チーッス」
マイ「うん」
アヤカ「いるよ」
アラタ「いる」
アキラ「あれ?ヒナタは?」
  今会場にいる人はミニゲームに参加ということで
  いない人はペナルティーがつくよー
アキラ「はっ!?待ってくれ!ヒナタは来るから」
  えー!
  いないということは殺る気が無いんだよ〜
  じゃあ始めるね!
  今回のミニゲームはチーム戦
  全3チームに分かれてもらいまーす!
  チーム分けは君らに任せるよ
  チームで缶蹴りをしてもらうね
  攻める側は赤
  守る側は青
  各フロアに缶があるから探してね
  負けたチームは・・・
  ムフフ・・・分かってるよね
  じゃあ、スタート!
アキラ「説明、あれだけ?」
ヨウスケ「チーム分けだな」
アヤノ「赤は私とヨウスケとアキラ。青はアヤカとアラタとチヅルとマイでいい?」
アキラ「待って!チヅルはこっちのチームにしたい」
アヤノ「だめよ」
アキラ「なんで?」
アヤノ「ダメだからよ・・・」
ヨウスケ「決まりだな」
アラタ「始めるね」
アヤノ「いくわよ」
マイ「缶を見つけなきゃ」

〇学校の廊下
アキラ「この缶か」
マイ「蹴らせないわよ!!」
アラタ「ごめんな、アキラ。自分らも負けたくないから」
アキラ「ヨウスケ、今だ!!」
ヨウスケ「オラっ!!」
  缶は蹴られた
アキラ「よし、このフロアは大丈夫だな」
アキラ「下へ行くよ」
ヨウスケ「おう」

〇学校の廊下
アヤノ「あ、見つけた」
チヅル「蹴らせないわよ!」
アヤカ「さすがに一人は無理よ」
アヤノ「チッ」
ヨウスケ「よーし!!」
アキラ「あと1つ!」
アヤカ「え、わざとなの!?」
アヤノ「フフ・・・」
アヤノ「あとは二人に任せるわ!」

〇階段の踊り場
アキラ「はい、終わりっと」
  終了ー!
  勝ったのはアキラチーム
  罰ゲームを受けるのはアラタチームだよ
  そして罰ゲームの内容は──
  アキラチームの誰かがアラタチームの誰かを刺し殺せます!
アラタ「は?」
アヤノ「・・・」
アキラ「なんだよ、それ・・・」
  だって殺し合わないからさぁ〜
ヨウスケ「残酷だな・・・」
マイ「これがコロシウムよ」
チヅル「ふふ・・・懐かしわね」
  では誰が殺すのかな?
アキラ「分かった・・・・・・」
アキラ「マイ、ごめんな!」
マイ「え!?」
  アヤノが持っていたナイフをもらった
  アキラはマイを押し倒す
  けれどナイフを刺せなかった
アキラ「はぁ・・・はぁ・・・俺には無理だ」
アラタ「おい、何してるんだよ!!」
アキラ「ごめん・・・しばらく一人にしてくれ・・・・・・」
アヤノ「分かったわ」

〇学校の廊下
  アキラはヒナタと廊下で出会う
アキラ「よっ!」
ヒナタ「ヤッホー!」
アキラ「どうしてミニゲームに参加しなかったんだ?」
ヒナタ「・・・」
ヒナタ「こんなの間違ってるよ」
アキラ「え?」
ヒナタ「ここに来てもう二週間」
ヒナタ「アキラは来た頃殺し合わないでここを出るとか言ってたのに、今はミニゲームに勝つことを考えてばかり」
ヒナタ「どうしたの?」
アキラ「リストの名前、全員知り合いだから助けたいんだよ」
ヒナタ「助けたところで、本当に貴方を助けてくれるの?」
アキラ「それは・・・」
ヒナタ「もう何年も前から会ってない知り合いでしょ!」
アキラ「でも、チヅルやアヤノみたいに覚えてくれてるかもしれないし・・・」
ヒナタ「でも、もし殺されそうになったら?」
アキラ「・・・・・・」
ヒナタ「チヅルだっていつ裏切るか分からないんだよ!」
ヒナタ「アヤノって人もマイちゃんがいた時、殺し合いしてたでしょ!!」
アキラ「ごめん・・・・・・1人にさせて」
ヒナタ「い、言い過ぎた・・・ごめん・・・」
アヤノ「あら、いたのね」
ヒナタ「・・・・・・」
アラタ「どうした?」
ヒナタ「みんなはなんでミニゲームに参加するの?」
ヨウスケ「なぜって、参加しないと進まないし終わらないからな!」
ヒナタ「参加して終わると思ってるの?」
ヒナタ「実際終わってもまた、次の殺し合いが始まるんじゃないの?」
マイ「・・・」
マイ「確かにヒナタの言う通りかも」
アヤノ「うるさいわね、チーター」
マイ「え?」
アラタ「やめろよ」
アヤノ「だって指3本切り落として生き残れるチート的ゲームにだけ勝ったあんたには、言われたくない!」
チヅル「あら、そういう貴女の過去を暴露しましょうか?」
チヅル「自分の欲望のために仲間の指を切り落とした人さん」
アヤノ「チッ」
アヤカ「どういうこと?」
アヤノ「はあ・・・分かったよ」
アヤノ「話すからアキラ連れてきて」
アヤノ「私が見てきたこと話すよ」

次のエピソード:過去の話

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