コロシウム

相園菜乃花

第一のゲーム(脚本)

コロシウム

相園菜乃花

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〇学校の体育館
  全員が集合した
  集まりましたね
  私は支配人のコロシアムというよ。
  よろしく!
  早速なんだけど──
  殺し合いをしてもらいます
アキラ「なんだって」
ヒナタ「殺し合い?」
アラタ「誰がやるかよ!!」
  じゃあ、この中で残った者だけが出られるって言ったら?
アヤノ「罠だよ」
  おやおや
  君は前回の生き残りじゃないか
アキラ「え!?」
アヤノ「・・・」
  とりあえず始めてね、殺し合い!
  朝が来たらミニゲームや罰ゲームがあるよ!
  朝が来たらここに集まってね
  それでは始め!
アラタ「ねぇ、前回の生き残りってまさか・・・・・・」
アキラ「なあ、前回の参加者にアユムたちもいたのか!?」
アヤノ「前回はフミカって女の子と一緒に勝利したの・・・」
アヤノ「だけど目が覚めたときに、連れて行かれたの」
ヨウスケ「何!?フミカも参加してたのか・・・」
アヤカ「ねぇ、このゲームをクリアするには殺し合わなきゃだめなの!?」
カイ「殺らなきゃいけないんだよ」
アラタ「なあ、カイ。どうしていつもそうなんだ?」
カイ「は?」
ヒナタ「ねえ、喧嘩はやめよう・・・」
アキラ「二人とも」
カイ「なんだよ!」
アラタ「うるさい!!」
アキラ「いった!!」
ヒナタ「大丈夫?アキラ」
アキラ「大丈夫・・・」
ヨウスケ「二人ともやめろよ」
ヨウスケ「いいか!!みんなで協力しなければ出られない!!分かるだろ!!」
カイ「俺は一人で生き残る」
カイ「じゃあな」
アヤカ「ねえ、待ってよカイ!!」
アラタ「どうしてあいつは・・・」
ヒナタ「それよりマイちゃんの指の謎を知りたいわ」
マイ「私、前回負けたの・・・」
アキラ「どういうことだ?アヤノ」
アヤノ「そうよ。あなたは負けたわね」
アキラ「でもどうして生きてるの?」
アヤノ「マイは指を失う代わりに死を免れるチート的なミニゲームをしたの」
ヨウスケ「なんだ?そのゲームは!」
アヤノ「やれば分かる」
アラタ「こんな残酷な女とついていけない・・・」
アラタ「僕はマイと二人で出方を見るよ」
アラタ「行こう、マイ!」
マイ「・・・」
ヒナタ「私たち、四人?」
ヨウスケ「自分は出られればなんでも・・・」
アヤノ「私はこんな残酷なゲームを終わらせる・・・」
アキラ「俺はフミカを助けるのも大事だし、出るのも大事だ!」
アキラ「みんなと出ないと意味がないよ。 あの日常を取り戻したい!」
アヤノ「そうなの・・・・・・」
アヤノ「なら貴方は連れて行かない。理由は──」
  そんな理想叶わないから・・・
アキラ「・・・」
ヒナタ「わかったわ!あたし、アキラと行く」
ヒナタ「あなたはヨウスケと行けば?」
アヤノ「そうする・・・」
ヨウスケ「えぇ!!」
  こうして日常は壊れていくのだ──

〇教室
アキラ「なあ、この部屋に模様ついてないか?」
ヒナタ「確かに!!」
ヒナタ「よく見たら□がついてるね」
アキラ「この模様、なんだろう・・・」
ヒナタ「もしかしたら次のミニゲームの?」
  みなさん、ミニゲームを始めます!
  ルールは簡単
  床についている模様を
  最初に集まった場所へ持ってきてください!
  模様は□、○、△だけです!
  持って来れなかったペアは──
  ムフフ・・・来てからのお楽しみです!
  もちろん殺し合ってもいいからね?
  ではスタート!!
ヒナタ「これシールだからボロボロになる」
アキラ「隠して持っておこう!」

〇学校の廊下
カイ「ちっ、見つからねぇ」
アヤカ「見つからないね・・・」
「アッ!!」
ヨウスケ「見つかった?」
アヤカ「見つからない・・・」
カイ「もし俺らが見つけたら俺らのもんな」
ヨウスケ「お、おう・・・・・・」
アヤノ「あっ!!あった!」
カイ「よこせよ!!」
アヤノ「いやだ!!」
カイ「死にたいのか!!」
アヤノ「いやだ!!」
アヤカ「カイ、落ち着いて!!」
アヤカ「それ私たちにくれない?」
アヤノ「いやだ」
ヨウスケ「てか、俺たちが見つけたし」
アヤノ「走るわよ!」
ヨウスケ「えっ」

〇階段の踊り場
マイ「・・・」
アラタ「あったよ!マイ」
アラタ「マイ?」
マイ「みんな死んじゃうよ・・・」
アラタ「どうしたの、いきなり・・・」
マイ「私ね・・・・・・殺しちゃったの」
アラタ「誰を?」
マイ「モカっていう女の子」
マイ「アヤノちゃんと同じ学校だって・・・」
アラタ「マイ・・・」
マイ「取りあえず広場へ行こう!」

〇学校の体育館
アキラ「はあ・・・疲れたな」
ヒナタ「うん」
ヨウスケ「おい、カイ!!」
カイ「よこせ!!」
アヤノ「いやです」
アヤカ「カイ、諦めよう・・・」
アキラ(うわっ・・・大変そうだな)
アキラ「アラタ、見つかった?」
アラタ「もちろん!」
アラタ「話があるから、後で?-4教室に来て」
アキラ「わかった」
  結果発表、行くよ?
  一位、ヒナタとアキラ
  二位、アヤノとヨウスケ
  三位、アラタとマイ
  だから罰ゲームはカイとアヤカだよ
  一位の人は欲しい人を選んでね!
  モカ マナ
  チヅル アユム
  ケイスケ ケンタ
  レン ???
マイ「モカ、死んだはずじゃ・・・」
アキラ「え、どういうことだ?」
アヤノ「確かに死んだはずよ」
ヒナタ「え?」
アキラ「みんな、知り合い・・・・・・」
ヒナタ「そうなの?」
アキラ「わかった。チヅルをお願いしたい」
  かしこまり〜
  罰ゲームを受ける組は
  チヅルの代わりになってもらいまーす!
カイ「は!?」
カイ「アヤカは乗せないでくれ。俺だけにしろ」
  ん、わかった!
  じゃあ、バイバイ👋
カイ「え!」
  カイは地面に空いた穴へ落下した
アヤカ「カイ・・・」
チヅル「初めまして、チヅルだよ!」
アキラ「チヅル!?」
アキラ「久しぶり!」
チヅル「え、誰!?」
アキラ「アキラだよ」
チヅル「ビックリした!アキラか!」
アキラ「久しぶり!」
チヅル「小学生以来だね!」
アキラ「そうだね」
ヨウスケ「感動の再会のところ悪いけど、この後どうする?」
アキラ「とりあえずチヅルと話したい」
ヨウスケ「そうか。イチャイチャしてろよ!」

次のエピソード:第二のゲーム

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