殺し屋、出勤中。

吹宮良治

エピソード14(脚本)

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吹宮良治

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〇高層ビル
結城あかり「やっぱり閉まってる。 これじゃ中に入れないわ」
不破誠「そろそろだな」
結城あかり「え?」
結城あかり「高井くん!」
高井雄太「入り口の鍵は開けておきました」
結城あかり「どうして・・・」
不破誠「あらかじめ頼んでおいた。高井は仲間だ」
結城あかり「・・・・・・」
高井雄太「結城さんが苦しんでるのは見たくないです」
結城あかり「・・・高井くん」
不破誠「のんびりしている時間はない。行くぞ」

〇オフィスの部屋の前
不破誠「早いとこ金を回収して、ここから出るぞ」
高井雄太「・・・ボーナスナックの開発室にお金を隠してたんですね」
不破誠「まずは指紋認証だ」
結城あかり「・・・任せて」
結城あかり「開いたわ」
不破誠「よし」
高井雄太「・・・・・・」

〇化学研究室
結城あかり「鉄格子の中に金庫があるわ」
不破誠「その中に金が入ってるんだな」
結城あかり「鉄格子を開くスイッチはそこよ」
  高井がスイッチを押すと、鉄格子が開く。

〇研究施設の一室
不破誠「金庫の暗証番号は?」
結城あかり「1439」
不破誠「誕生日ではなさそうだな」
結城あかり「いえ、私と彼の誕生日を足した数字」
不破誠(なるほど。 俺が調べていたことは、そう遠くなかったじゃないか)
不破誠(ふふ。 誕生日は暗証番号に使ってはいけないランキングで上位だと聞いた時は驚愕したが・・・)
結城あかり「どうかした?」
不破誠「何でもない。金庫を開けてくれ」
結城あかり「・・・わかったわ。1、4、3、9」
不破誠「これが全ての発端というわけか」
結城あかり「きゃっ!」
不破誠「!」
東条昌弘「お疲れ様でした。 そのバッグをこちらに渡してもらいましょう」
不破誠「・・・・・・」
東条昌弘「高井さん、ご連絡ありがとうございました」
高井雄太「・・・・・・」
不破誠「・・・高井」
東条昌弘「同僚を信じ過ぎましたね」
不破誠「・・・・・・」
結城あかり「・・・高井くん」
東条昌弘「交換条件です。 バッグを渡して頂ければ、この女の命は助けましょう」
不破誠「・・・・・・」
東条昌弘「あなたの懐にあるピストルで私を撃とうとしても無駄ですよ」
不破誠「・・・・・・」
東条昌弘「おそらく、私と撃つ早さでは互角」
不破誠「・・・お前は」
東条昌弘「昔、国家機密の特殊部隊にいましてね」
不破誠「・・・・・・」
東条昌弘「目利きのあるあなたには説明しなくても信じてもらえるとは思いますが」
不破誠「・・・・・・」
東条昌弘「賢い判断をお願いします」
結城あかり「私のことはいいから、あなたはそのお金を守って!」
不破誠「・・・・・・」

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