あなたの特別

羽遊ゆん

6.戸惑い(脚本)

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〇綺麗な部屋
  目を覚ました琴美は、むくりと体を起こした
前嶋琴美「んん~・・・」
前嶋琴美「あ~・・・あのまま寝ちゃったんだ」
前嶋琴美「えっと・・・拓海くん、は・・・」
前嶋琴美「いた♪」
前嶋琴美「ふふっ、口開けて・・・可愛い♪」
前嶋琴美「いたた・・・ 床で寝てたから体が痛い・・・」
前嶋琴美「顔も洗わず寝ちゃったし・・・」
前嶋琴美「拓海くんが寝てる間に シャワー浴びちゃお」

〇白いバスルーム

〇白いバスルーム
前嶋琴美「は~♡ さっぱりした♪」
前嶋琴美「・・・ん?」
前嶋琴美「やば! 着替え、持ってきてない!」
前嶋琴美「・・・拓海くん、寝てるから このまま取りに行っちゃおうかな」
前嶋琴美「・・・仕方ない」

〇白いバスルーム
  琴美が問いかけた瞬間、拓海が琴美を抱きしめた
鷲尾拓海「・・・琴美さん、ごめん 急に抱きしめて」
鷲尾拓海「バスタオルが・・・はだけそうだったんで」
前嶋琴美「えあ!? はい! 直しました! 大丈夫!」
鷲尾拓海「よかった。 あ、トイレお借りします」
前嶋琴美「ど、どどどーぞどーぞ!」
前嶋琴美「あ~~! 焦ったぁ!」

〇清潔なトイレ
鷲尾拓海「・・・」
鷲尾拓海「はぁ~~、焦ったぁ!」

〇綺麗な部屋
鷲尾拓海(あれ? 琴美さん・・・)
前嶋琴美「あ、拓海くん!」
前嶋琴美「えと・・・おはよう」
鷲尾拓海「おはようございます」
鷲尾拓海(琴美さんの部屋着姿・・・ めちゃくちゃ可愛い)
前嶋琴美「あの・・・さっきはごめんね! 変なもの見せちゃって!」
前嶋琴美「えっと、あ! 朝ごはん! 今から作るから座っといて!」
鷲尾拓海「・・・はい」

〇おしゃれなキッチン
前嶋琴美「ふむ・・・朝ごはん、どうしよ」
前嶋琴美「あ!」
前嶋琴美「あれにしよ♪」

〇綺麗な部屋
前嶋琴美「拓海く~ん、お待たせ♪」
鷲尾拓海「わ~♪ ピザトースト! 美味しそう~」
鷲尾拓海「さすが琴美さん、昔と変わらず料理上手ですね」
前嶋琴美「ええ~? こんなのすぐに作れるよ~」
前嶋琴美「さ、食べよ?」
鷲尾拓海「はい」
鷲尾拓海「嬉しいな。 琴美さんの手料理」
前嶋琴美「ぷ! 大げさ!」
前嶋琴美「こんなの手料理のうちに入らないって」
鷲尾拓海「だって僕、ずっと夢見てたんで・・・」
前嶋琴美「夢見てたって・・・もう、隣なんだし いつでも作ってあげるよ~」
鷲尾拓海「ホントですか!? うわ~、めちゃくちゃ嬉しい・・・」
前嶋琴美(はっ! そういえば・・・ 昨日、拓海くんに『大好き』って言われた?)
前嶋琴美(たしか私・・・冗談だと思って はぐらかして笑ってた気がする)
前嶋琴美(でも・・・今までの拓海くんの言動からすると、あれって、本気?)
前嶋琴美(な、なんか・・・本気の告白だと思ったら、急に恥ずかしくなってきた!)
前嶋琴美(さっき抱きしめられたとき、大人の男の人って感じだった・・・)
前嶋琴美(もう、あの時の小さかった拓海くんじゃないんだ・・・)
鷲尾拓海「琴美さん? 食べないんですか?」
前嶋琴美「ああ~! 食べる食べる!」
前嶋琴美(やば・・・ 意識しちゃってドキドキしてる)
鷲尾拓海「ごちそうさまでした! 美味しかった~♪」
前嶋琴美「ん、良かった♪」
鷲尾拓海「じゃあ僕、自分の部屋に帰りますね。 まだ荷物整理残ってるし」
前嶋琴美「あ! 引っ越してきたばかりだったよね。 ごめんね、昨日急に誘って・・・」
鷲尾拓海「いいえ~、昨日は楽しかったし・・・ 琴美さんの酔っぱらった姿、見られたし」
前嶋琴美「や、やだなぁ、恥ずかしい」

〇玄関内
鷲尾拓海「じゃあ、また!」
前嶋琴美「うん、またね」
鷲尾拓海「・・・琴美さん」
前嶋琴美「ん? なぁに?」
鷲尾拓海「昨日の夜、琴美さんに言ったこと あれ、本心ですから」
前嶋琴美「・・・」
鷲尾拓海「僕のこと、考えておいてくださいね?」
鷲尾拓海「じゃ」
前嶋琴美「やっぱり本気だった・・・」

〇おしゃれなレストラン
  ― 翌日 ―
前嶋琴美「真~樹~さ~ん~」
熊代真樹(旧姓竜崎)「わ! なに? なに!?」
前嶋琴美「拓海くんのこと・・・なんで前もって話してくれなかったんですか?」
熊代真樹(旧姓竜崎)「あ、あ~~、そのこと!」
熊代真樹(旧姓竜崎)「サプライズサプライズ♪」
前嶋琴美「・・・もう!」
熊代真樹(旧姓竜崎)「どうだった? 久々の再会は?」
前嶋琴美「再会祝いで家で飲みました」
熊代真樹(旧姓竜崎)「へぇぇ~、そう」
熊代真樹(旧姓竜崎)「彼、琴ちゃんのこと慕ってるみたいだし、頼りになりそうでしょ?」
前嶋琴美「うん、まぁ・・・そうですね」
「いらっしゃいませ~♪」
熊代真樹(旧姓竜崎)「そろそろ鷲尾くん、来るころじゃない?」
前嶋琴美「はい、そうですね♪」
熊代真樹(旧姓竜崎)「なんか琴ちゃん、嬉しそう?」
前嶋琴美「ええ!? そんなこと、ないですよ!」
南「じゃあ拓~、あとで注文取りに来てね♡」
鷲尾拓海「ああ」
熊代真樹(旧姓竜崎)「鷲尾くん! 一昨日は顔合わせできなくてごめんね」
鷲尾拓海「店長! いえ、琴美さんが指導してくださったので、大丈夫です」
熊代真樹(旧姓竜崎)(琴美、さん♡)
鷲尾拓海「あの・・・すみません。友達がまたついてきてしまって」
鷲尾拓海「僕が注文を取りに行くので すぐに着替えてきますね!」
熊代真樹(旧姓竜崎)「・・・琴ちゃん。あの女の子、絶対鷲尾くんのこと、好きよね?」
前嶋琴美「あ、真樹さんもそう思います? ですよね~?」
熊代真樹(旧姓竜崎)「琴ちゃん、あんな小娘に負けちゃダメよ?」
前嶋琴美「真樹さん!? な、なに言ってるんですか!」
  ― 2週間後 ―
高校生A「すみませぇん!」
高校生B「注文いいですかぁ?」

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コメント

  • 鉢合わせのお約束展開から抱きしめまで持っていかれるとは😆❤️
    しかし店長、サプライズって😂 あっさり信用したのは、昔琴美から拓海くんの話を聞いていたとかかな?
    ようやくわたしの拓海は大丈夫かモードも解除されつつありますが……現れたのはアイツ?アイツなんですね??

  • 宣戦布告ってことだからあの人だろうけど……せっっかくの楽しい日々も壊されてしまうのか😥😥😥

  • 通知メールが別フォルダに逃げてました。
    何故?タイトルなのでしょうか。謎です。三話も進んでる!読まなきゃ。
    桜の下の男はあいつですね。頑張れ拓海くん!

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