インシュリンの女

下假 貴子

第三話…ハーレクインなマゾヒスト達〜中編〜(脚本)

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〇大きい病院の廊下
久川 楓「大丈夫ですか?」
山中 夏美「はい。ダメですね。すぐ、疲れちゃって・・・。メニエール病なのを忘れてしまう」
家無 兼有「おれもすぐ忘れてしまう。いつも先走って・・・仕事は早いのに・・・悪い癖ですよね」
山中 夏美「大変ですね。 私なんか逆で頑張らなきゃいけないのに身体がいうこときかなくて・・・」
久川 楓「メニエール病ですね。丁度、其事で、生徒達の話ししてたんですよ。話しませんか?」
山中 夏美「はい」

〇開けた交差点
下坂 花梨「わ──い、わ──い」
下坂 花梨「わ──ん」
我夢 巻田念「ばーか、ばーか」

〇大きい病院の廊下
久川 楓「分かりました?今ので花梨ちゃん、メニエール病なったんです」
山中 夏美「──」
久川 楓「いじめっ子のほうが何故、虐めているか?見てみましょう」

〇開けた交差点
我夢 巻田念「わい、わい」
我夢 巻田念「カッコいい (僕、乗ってみるとか・・・かっこいいから警察官なれるとか)」
我夢 巻田念「ドキドキ」
警察官「邪魔。どきなさい」
我夢 巻田念「ズキッ」

〇大きい病院の廊下
久川 楓「今のでメニエール病なったんです。では、もう少し詳しく」

〇開けた交差点
我夢 巻田念「警察官なのに 傷ができたよ。俺も真似してやる──」
  此時に、頭と心が寒くなったんです。すると足の付き方が分からなくなって気が動転して同じことを自分と同じ立場になりそうな人か
  された人に同じ事をしてしまうんです。
  それが、成功すると快感になってエスカレートして高揚感がつき、個性になるんです。それが失敗して逆にいじめられた場合・・・
  仕返しされた場合、自分のが強い場合はカッとなりそれが、地となります。何で強いかは自分より敵わないものが下だからです
  それが弱い場合頭を鈍器で殴られるショックを受け、俺のが敵わないものが上だと思って、もう、イジメなくなるんです
  けどそれでは警察官に恨みを持ち一生憎むでしょう。警察官より何か敵うものがあれば、こう思うでしょう。いつか殺すと・・・では
  逆なら警察には絶対敵わない負けを認めるでしょう。でも一度出来た傷、その傷を付けた人の言葉を超える位、百パーセントの警官
  で、いられるか。お笑い芸人に匹敵する位、面白い警官に出会えれば百パーセント事件は起きなくなるでしょう

〇大きい病院の廊下
久川 楓「これ全部、メニミエールなんですよ。今、何故、病気になるか、治ったかいいましたが、予防法もありますよ。聞きたいですか?」
久川 楓「けど、この間、我夢君は落ち込んで八つ当たりしているだろうからメニミエールはもう、広がりまくり」
久川 楓「だから、予防対策しましょう」
久川 楓「まずは ①白い美味しいご飯を毎日食べる事。 ②水よりも暑い美味しい緑茶を飲むこと。 ③漬物を食べること」
久川 楓「④ウインナーや魚肉ソーセージ食べること」
久川 楓「梅干しを毎日1個だけ食べること」
久川 楓「それだけで予防できます。予防って何だと思います?事件をできるだけ未然に防げるって事なんです。ここにハートがつくんです」
久川 楓「それはでも我慢じゃありませんからね。それがスタートなんです。そこから我慢しなきゃいけないんです。我慢はだいじなんです」
久川 楓「だって何の為に法律はあると思います?皆、知らないだけでスタートの仕方は違うけど我慢の仕方も違うけど我慢してないと言うけど」
久川 楓「それが、我慢なんですよ。後、法律がなきゃ人間は自分を殺したり人を殺したりするんです法律があるから人間は守られてるんですよ」
久川 楓「ちゃんと今の話最初から聞いてました? 今、法律あるから事件あると思ったでしょう?勘違いしないで下さい」
久川 楓「その生きてる間、何がありました?ね、メニエール病のせいでしょう?メニエールは目に見える。目に見えないけど──」
久川 楓「法律ってものがなかったら?そうでしょう?メニエール病目に見え気づき始めた時が一番冴えていて自分を大事にしている時なんです」
久川 楓「目に見えーる病=法律を守り始めてるって思いません? 逆に被害者の場合、法律を破らなきゃって時もあるけど」

〇大きい病院の廊下
久川 楓「それで、今、丁度話ししてたんですよ。メニミエール病の何タイプか貴方はOBでしょう?」
山中 夏美「やっぱり太ってるからそう見えますよね?」
久川 楓「いやあ、貴方はキレイですよ。しかもかなりの文献家ですね。私には分かります」
「・・・!?」
家無 兼有「──ん!! 今、美人が・・・」
山中 夏美「──」
家無 兼有「ってか、おっさん、オレはその生徒達の話しもう少し詳しくききたいさ」
久川 楓「もう君はメニミエール病の末期だ。算数より数学勉強して小説読みなさい」
家無 兼有「なんだよ。それ」
久川 楓「じゃあまず、市成君は下坂さんを傷付けた下坂さんも傷付けた。その時に二人共メニミエール病だけど仲直りして治ったんだ。そして」
久川 楓「周りはもっと嬉しくなって皆で仲良くなったんだ。なんで治ったってお互い謝罪したからだよ。言った事に対して身をていして」
久川 楓「又を開いたんだ。 謝るって中々できないよ。其れができるってかなり凄い事だよ。その人を認めてるってことだからね」
久川 楓「まだ聞きたい?」
久川 楓「あ、この場合、法律は産まれなかったね。仲直り人の中を直した。折ったら六法全書みれないもんね。 喧嘩は宣言だから・・・」
久川 楓「そう言えば貴女は何があったんですか?」
山中 夏美「・・・話せば長くなりますよ」
  ・・・
  つづく

次のエピソード:第四話ハーレクインなマゾヒスト達〜後編〜

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