生体ユニットに転生した私は男装の軍麗人たちに溺愛される

クリスタル・ガイア(脚本)

生体ユニットに転生した私は男装の軍麗人たちに溺愛される

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〇市街地の交差点
わたし「私はニッチなリョナ乙女百合ゲーオタク。 趣味がニッチすぎて友だちがいない」
わたし「いいのよ推しがいれば」
わたし「二次元は最高よ」
わたし「今日はユニ溺(生体ユニットに転生した私は男装の軍麗人たちに溺愛される) の新しいグッズの発売日だわ」
わたし「早速兄メイトさんに行くわよ!」
  ──突然の転生トラック!
わたし「えっ?」
  あぶなーい!!

〇豪華な王宮
  ・・・?
  顔が冷たい
  ひんやりした高級感溢れる布で
  拭かれている気がする
クリスタル・ガイア「ここは・・・?」
マカロン「めざめたかい? 僕らの女神」
クリスタル・ガイア「・・・?! 手足がない」
クリスタル・ガイア「そして、この見覚えある男装の麗人たちは・・・! もしかして!」
クリスタル・ガイア「クリスタル・ガイアの四美神!」
マカロン「奪われたクリスタルガイアの 右腕を仮想顕現する 能力を持つ マカロン」
プリン「奪われたクリスタルガイアの左腕を 仮想顕現する能力を持つ プリン」
タルト「奪われたクリスタルガイア右脚を 仮想顕現する能力を持つ タルト」
クレープ「奪われたクリスタルガイアの左脚を 仮想顕現する能力を持つ クレープ」
マカロン「何百年もあなたを魔の手から 守ってきた甲斐がありました」
プリン「待ちくたびれて このクリスタル・パレスから 出ていこうかと何回も思ったわ~」
タルト「僕はプリンのように ヤワじゃないから 絶対に裏切らない」
クレープ「──♪」
マカロン「さあ今日は祝いの日だ 我らの悲願が成就する」
マカロン「偽りの地母神信仰によって奪われ、 散らばった 我らの女神の手脚を 我らの女神のもとへ戻すのだ」
マカロン「奪った女神の手脚を 勝手に崇めたてまつり 挙句の果てに侮辱する」
マカロン「その奪ったパーツだけを見て 女神としての力がない、 男神より劣っている、などという」
マカロン「それだから世は乱れに乱れ 地球は砂漠の星になったのだ」
マカロン「我らの手に真実を」
「我らのクリスタルガイア」
「お導きを」
クリスタル・ガイア「みんな、顔を上げて 恐縮しちゃうわ」
クリスタル・ガイア「導くって・・・そんなこと できるかしら・・・?! 異世界転生はじめてだし」
クリスタル・ガイア「異世界からって帰れるの?」
クリスタル・ガイア「現実世界に友だちはいないけど このニッチゲームの制作会社の新作も遊びたいから現実にも戻りたい・・・!」
クリスタル・ガイア「こんなニッチな私の需要に ピッタリ合ったゲーム会社なんて そうそう見つかるものではない」
クリスタル・ガイア「キリストもびっくりの奇跡よ〜!!!」
クリスタル・ガイア「もちろんユニ溺の世界に 暮らすのもいいわね~~モエモエ〜〜 はぁーん」
クリスタル・ガイア「このゲームの正規ルートのエンディングは クリスタルガイアの統合による 真善美の世界で攻略キャラと ゴールィンするルート」
クリスタル・ガイア「生体ユニットのまま攻略キャラに 監禁とかされちゃう裏ルート」
クリスタル・ガイア「4美神とのウフフフハーレムルート」
クリスタル・ガイア「突然現パロ時空に飛んで スイーツカフェをやるルートもある」
クリスタル・ガイア「一番エグいのは 偽悪醜の魔王に殺し愛されるルートね」
クリスタル・ガイア「どれに進むのかしら・・・?!」
クリスタル・ガイア「いっそ ゲームにない ルートを開拓したいわね」
プリン「クリスタルガイア さっきからなにぶつぶつ言ってるのー?」
タルト「何か困りごとがあるなら 僕に言うんだ」
クレープ「やーね タルトじゃ頼りにならないわ アタシにしておきなさい」
マカロン「こらそこ 和を乱さない」
クレープ「堅物ねえ マカロンは」
クリスタル・ガイア「こまったなあ  選べないよ 箱推しだから・・・」
クリスタル・ガイア「そうね・・・ ハーレムルートをやりながら、 魔王もクリスタルガイアの 配下にしてしまいましょう」
マカロン「魔王の手先が このクリスタル・パレスに 向かって来ているようです」
クレープ「クリスタルガイアが目覚めた今なら フルパワーで迎撃できるわね♪」
タルト「油断は禁物だ」
プリン「アルティメットクリスタル砲 撃ちたいな 左腕に優先的に変容パワー チャージしていい?」
クリスタル・ガイア「わわわ どうしよう」
クリスタル・ガイア「このゲームのメカアクションパート 苦手だったから、イージーモードで プレイしてたの」
クリスタル・ガイア「百合乙女ゲーの割にむつかしいのよね 難易度ノーマルでプレイしたら秒で クリスタルガイアが 爆破されちゃう やだー」
クリスタル・ガイア「ストーリー読みたいのに ゲームが複雑だと萎えちゃう! こういうタイプの私にとって タップノベルは最高だと思うわ」
マカロン「・・・? ゲーム? 女神は我々が勝利することを 望んでいるだけで いいんですよ」
タルト「あなたの確信が 大きな力になる」
プリン「疑うわけないよねー?」
クレープ「最強4美神にお任せあれ♪ アンタがなんでもできたら アタシたちは存在しないわ♪」
クリスタル・ガイア「・・・・・・」
クリスタル・ガイア「存在しない、か」
マカロン「総員、定位置につけ」

〇豪華な王宮
  クリスタル・パレスは砂漠に突き刺さった
  ただの巨大な水晶ではない
  クリスタルパレスは
  女神と4美神の力によって
  巨大水晶メカ
  クリスタルガイアになるのだ

〇ピラミッド

〇コックピット
クリスタル・ガイア「クリスタルフィールドを展開」
マカロン「クリスタルガイアは地上の花 いや地上そのもの」
クレープ「優しい女神の花の香に 魔王のチョウも 惹かれ 寄ってくる」
タルト「女神の花は どっしり構え 智慧の香で 抱き参らせる」
プリン「鉄の羽では 飛び辛かろう」
マカロン「遅かれ早かれ 腹見せる」
クレープ「女神の膝元 憩う蝶」
  4美神の歌で増幅された
  クリスタルフィールドが
  魔王の瘴気の弾を跳ね返す
  跳ね返った瘴気の弾を浴びて
  魔王の蝶は煙を上げている
マカロン「ふふふ 返り討ちだな」
プリン「アルティメットクリスタル砲で とどめさしてもいい?」
マカロン「いや、待て その必要はないだろう」
プリン「りょーかい」
マカロン「目標の消滅を確認 クリスタル・パレスに戻る」

〇豪華な王宮
  4美神の一人、マカロンの号令で
  人型巨大水晶メカは
  元の砂漠に突き刺さった
  巨大水晶・・・クリスタルパレスに戻った
マカロン「こうやって魔王の手先を 追い返すだけでは  女神の身体は元通りにならない」
マカロン「女神の目覚め それは旅立ちの時」
マカロン「女神ご自身であれば 奪われた手脚がどこにあるか わかるでしょう」
マカロン「さあクリスタルガイア」
「お導きを」
クリスタル・ガイア「そうね・・・・・・ まず、甘いものが食べたーい!」
クリスタル・ガイア「みんな美味しそうな名前してるから」
マカロン「ははは いいですね」
クリスタル・ガイア「あっ 手がないから作れないし 食べられないわ」
タルト「誰が一番美味しく作れるか 勝負だ!」
プリン「はーい 僕は女神にあ~んってしてあげる係やる。 作るのメンドー」
クレープ「みんなでタルトが作ったタルトを食べよう」
プリン「さんせーい」
タルト「えっ・・・」
マカロン「手伝うよタルト先生 君のスイーツはピカイチだ」
タルト「ありがとう・・・」
クリスタル・ガイア「楽しみ〜」
  いつか手を取り戻したら
  みんなにバレンタインチョコ作って
  あげたりしたい
  
  そう思った女神なのであった

次のエピソード:魔王

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