TENGU

下假 貴子

第六話…越ゆる秋舞い上がるは仲間と十五夜と酒を啜る降りる剣。(脚本)

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〇霧の立ち込める森

〇霧の立ち込める森

〇霧の立ち込める森
樹木 理亜欄「はぁ。 歩けども歩けども目的地はいずこ・・・。どうなってるんや」
ケビン・デュラント「まあまあ・・・。 いきなり目的地ついても困るだけやろ・・・」
樹木 理亜欄「何で? 街について美味しいもん食べて何ちゅうんや?その天空っていう人と合流したらいいんやろ・・・」
ケビン・デュラント「知らんってええのう。 街について美味しいもんぎょーさん食べても敵が襲ってきたらどないするんや」
樹木 理亜欄「面倒くさいやん・・・。 刺された時は刺された時。 突き進めばいいたけやん」
喜々 樺音「ふふ。 馬鹿やな。姉ちゃん・・・」
樹木 理亜欄「バカやて?」
喜々 樺音「三重県出身の人にはこういったらいいんやろ・・・アホはムカつくんやろ?」
樹木 理亜欄「違うわ〜。 三重県もアホのがいいわ・・・」
喜々 樺音「そうなんや。 じゃあ、堪忍な」
樹木 理亜欄「ってウチに馬鹿っていうんたんやな・・・。さぞや立派な案おもいついたんやろな?」
喜々 樺音「うん。 思いついたで・・・」
樹木 理亜欄「何や、早くいうてや」
喜々 樺音「へへ・・・。 今から言う言葉、暗記してな・・・ あんな・・・」

〇霧の立ち込める森
鈴木 田中「おい、どういう事だよ。 何で俺達こんなところにいるんだ」
謎の女「まあまあ。 そんなに怒るな・・・。 さっきも言った通り。ここは戦国時代・・・。信長のいる時代だ」
鈴木 田中「それはさっきもいっただろ。 場所を聞いているんだよ。田舎町に続いてる道ならいいけど。 信長の街に続いてたらどうするんだ?」
謎の女「その時はその時だ。 ・・・・・・はっはっ」
鈴木 田中「何だよ!? 何が可笑しい」

〇空
謎の女「あれを見ろ」
鈴木 田中「何だよ。 おっ・・・・・・。 道になってる」
ねこ「やっと道に出られんですね。 ほっ・・・」
鈴木 田中「そうやすやすと安心してもいられないぜ。 あれ、みろよ・・・」
謎の女「あれは・・・」
鈴木 田中「──」

〇草原の道

〇草原の道

〇草原の道

〇城
  ・・・

〇霧の立ち込める森
鈴木 田中「安土桃山城」
鈴木 田中「信長の城だな」
ねこ「まあ、滋賀県。 琵琶湖みたいわ・・・」
喜々 樺音「安土城やて・・・。 じゃあ作戦変更や」
樹木 理亜欄「え──。 折角、美都校問様出来ると思ったのに・・・」
ケビン・デュラント「それはいいんとちゃうん・・・」
鈴木 田中「信長の元に美都校問様か」
ケビン・デュラント「俺達、凄い事していくんじゃね?」
ねこ「ふふっ。 果たして信長様は敵かしら」
謎の女「時代は変えたらいけないからな・・・。 慎むように」
喜々 樺音「そやな・・・。 でも、じゃあ、何で、姉ちゃん、ウチら飛ばしたんや」
樹木 理亜欄「場合によってはウチ、堪忍袋の緒きれるんや」
鈴木 田中「そうだ・・・何でだよ」
謎の女「世界を変える為だ・・・」
鈴木 田中「・・・」
ケビン・デュラント「・・・」
喜々 樺音「むぅ・・・」
樹木 理亜欄「なに、なに、なんや・・・」
ねこ「これから向こうの日本では紛争が起こる・・・」
ケビン・デュラント「日本で紛争・・・。 そんな馬鹿な・・・」
鈴木 田中「でも、それと、何の関係があるっていうんだよ・・・」
謎の女「お前よく聞けよ・・・」
鈴木 田中「はん、お前っていうな」
謎の女「もし、信長のファンが現代の日本にいて信長が本能寺じゃなく、それより前の安土城で亡くなったらどうする?」
鈴木 田中「そりゃ・・・。 あんな大きな城だし、逃げようと思えば逃げられる場所。そんな所でやっつけられたらファン減るだろうよ」
謎の女「だから、どういう事だと思う? 信長は悪い奴だぞ・・・」
鈴木 田中「ん・・・分からない。 何言ってるんだ」
ケビン・デュラント「信長のほんとのファンはヤル気なくすやろ・・・。最後の最後まで頑張らなくなるんとちゃうん?」
鈴木 田中「だから、何だ?」
謎の女「まだ、分からんのか? 紛争はどうして起こるか分からんのか? 歴史は得意な癖に数学は苦手なんだな」
鈴木 田中「悪かったな・・・ でも、そうだな。紛争好きは悪いやつがするし誰かが諦めやすい性格なら・・・ あ、成程!?そういう事か・・・」
喜々 樺音「あはは。 こういうことやろ。どっかの信長のファンが悪いやつで、もし、信長が安土城でやられてたら最後の最後まで・・・」
喜々 樺音「頑張らなかったんやない?」
樹木 理亜欄「確かに・・・。 でも、歴史変えたらいけないんやろ? そういうたやん」
謎の女「大丈夫。 この・・・」
謎の女「本を見て解けば・・・。 正解の道となる」
鈴木 田中「正解の道ね・・・。 本だけで解けたらどんなにいいか・・・」
謎の女「何か文句あるのか?」
ねこ「ふふっ・・・ で、どうするんです。 戦うんですか?戦わないんですか?」
鈴木 田中「戦うよ!?」
樹木 理亜欄「ウチも」
ケビン・デュラント「俺も・・・」
喜々 樺音「じゃあ、ウチ。 美都校問様作戦、考えなおさな」
謎の女「いい案思いついて下さいね」
喜々 樺音「はい」
鈴木 田中「お前と仲良くしないといけないんだな・・・」
謎の女「こちらのセリフだ・・・」
樹木 理亜欄「じゃあ、決定。 このまま、美都校問様作って頑張るんや。 決定、決定」
ケビン・デュラント「・・・」
謎の女「・・・」
鈴木 田中「・・・」
ねこ「・・・」
喜々 樺音「始まり始まり・・・。 ずっと始まり。 素語録、素語録」
ケビン・デュラント「何やそれ」
喜々 樺音「素でも強いやつは強い。けど語録を使えばもっと強いちゅうことや。 ウチの名言や」
鈴木 田中「可愛いな。 誰かさんと大違い・・・」
樹木 理亜欄「じゃあ、このまま安土城まで突張していくぞ〜。 ウチに続け・・・」
喜々 樺音「わああああ〜」
鈴木 田中「おおおお〜」
謎の女「頼もしいな・・・」
ケビン・デュラント「みんな、いいヤツやろ」
謎の女「ああ・・・」
ケビン・デュラント「・・・。 うぉぉぉ──。 俺も負けへんで」
ねこ「皆さん頑張って下さい」
喜々 樺音「さあ、これから美都校問様御一行どうなる。乞うご期待。 すべからくみよ」

〇草原の道

〇草原の道

〇草原の道
「星が綺麗──」
  fin.

次のエピソード:第七話…闇の中は闇されど音する方にいけばいずれは光射し鶯も春を鳴かすだろう

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